【Vol.261】グローバル・リーダーの必要条件とは?

※本メルマガバックナンバーのコラムは、大前研一が自らが執筆・発行しているものではなく、

 本講座の専属ライターにてお届けさせていただいております。

■━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□
┃ ┃ 『実践ビジネス英語講座』 メールマガジン     
┣━┛ 
┃    グローバルリーダーへの道          2017/04/20 配信
┃                    ★お申込締切・本日まで!★
┃                   『実践ビジネス英語講座』
┃                    5月開講・中級コース受付中!
┃                   ∟ http://bit.ly/2gfP55U
□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■

 みなさんは、IMDというスイスに拠点を置くビジネススクールの世界的名
 門校の名前を耳にしたことはあるでしょうか。そのIMDが、経営のグロー
 バル化、グローバルな事業展開を牽引する人材、すなわちグローバル・
 リーダーにとって何が必要条件かを提唱しています。今号のメルマガで、
 『なぜ、 日本企業は「グローバル化」でつまずくのか』(日本経済新聞
 社)からグローバル・リーダーの必要条件を紹介します。

 まずは自己診断から始めましょう。みなさんは以下の8タイプのうち、
 どのタイプでしょうか?

(1)冒険家
   海外や新しい人からの学びを愛し、自分に対して自信を持っているが、
   新しいことへの関心が強いが故に、関係の構築や維持に対しては関心
   が薄い。
(2)観察者
   学習好きで、自分の周りの世界について学ぶことは好きだが、実際に
   関係を広げることは苦手で、ストレスを高めるようなチャレンジを避
   けがちである。
(3)孤立主義者
   ひと言でいえば頑固なタイプで、他人の考えには耳を傾けようとはせ
   ず、個人的な世界観に浸りがちで、文化の多様性などは「邪魔なもの」
   であるとみなす。「便利で必要」な人間関係以外は取り結ばない。
(4)異業種交流好き
   単に人とつながることだけを好み、違いを理解したり、実際に挑戦す
   ることは避ける傾向が強い。既存の人間関係を維持することで、状況
   が予定調和な結果に落ち着くことを望む傾向が強い。
(5)日和見主義者
   異文化や異なる人から学びを利用しようとはするが、アイデンティテ
   ィが弱いことから、外部を何かと自分たちの枠にはめようとすること
   も多い。外に出ず、居心地の良いところに安住しようとする傾向もある。
(6)調整役
   他者との関係を構築することに対する意欲がひと際強く、コミュニケ
   ーションに伴うストレスには耐性を備えている一方、つながりに対す
   る関心が強すぎて、その底流に流れている深い異文化理解などにはあ
   まり関心がない。
(7)引きこもり
   限られた“お気に入り”の人とだけ付き合い、新しいことを学んだり、
   人間関係を取り結ぶことに伴うストレスを避ける傾向がある。
(8)グローブトロッター
   海外や新しい人から学ぶことを愛し、簡単に異文化の人とも関係を取
   り結ぶことができ、自分に与えられた困難もなんとか工夫して乗り越
   える力を持つ。世界のどこへ行っても“我が家の裏庭”のような感覚
   で自由自在に渡り歩ける。

 メルマガ筆者にはひとつどころかいくつか当てはまりそうなタイプがあっ
 て、鋭い視線で胸に刺さる記述に「ギクッ」としました。この8タイプを
 IMDがどのように分類しているかと言うと、以下のように3軸(認知管理力、
 関係構築力、自己管理力)で総合評価を行っています。

          (A)認知管理力 (B)関係構築力 (C)自己管理力
(1)冒険家        高        低       高
(2)観察者        高        低       低
(3)孤立主義者      低        低       高
(4)異文化交流好き    低        高       低
(5)日和見主義者     高        高       低
(6)調整役        低        高       高
(7)引きこもり      低        低       低
(8)グローブトロッター  高        高       高

 では、ここで言う(A)認知管理力(B)関係構築力(C)自己管理力とは
 どういうことでしょうか。

(A)認知管理力
  知識/認識のマネジメント=認知管理力とは、自分にとって新しく曖昧
  な情報を知覚し、判断し、自分の中で意味付ける力のことです。それは
  高い好奇心を持つということでもあり、認知の歪みや偏りとらわれない
  ということでもあります。
 
 【例】中国市場への認識:日本では「中国はもうだめ」といった悲観論は
  関心を集めるが、ストレートに中国の躍進に触れる論調が受けないのは、
  認知のバイアスがかかっているのが原因と考えるべき。

(B)関係構築力
  関係のマネジメント=関係構築力とは、文化の垣根を超えて、他者をい
  かにとらえ、他者とどのように協力して働けるのかということ。コミュ
  ニケーションをとっている相手に対する共感性(エンパシー)や思いやり
  (シンパシー)を養うことが大切。

 【例】メインストリーム(出世主流派)である日本人男性正社員の、女性、
  若手、派遣社員、外国人(特に現地のアジア人)、社外パートナーといっ
  た“傍流”とみなす人たちに対する共感性(エンパシー)と思いやり(シン
  パシー)の欠如。

(C)自己管理力
  セルフマネジメント=自己管理力とは、世界にどう臨むのかという姿勢、
  態度であり、これまで未体験なものも含めて様々な状況に直面したとき
  に適切に立ち向かえる能力。自分の感情、考え、反応を適切にコントロ
  ールできる能力と自信が問われる。

 【例】メルマガ筆者が真っ先に思い出したのは、2017年3月末に核兵器禁
  止決議に反対票を投じた日本政府(文末の◆ソース◆参照)の優柔不断な
  態度です。世界の先頭に立って「核兵器廃絶」を叫んでいたはずの被爆
  国が「そこまで米国に隷従しなければならないのか」と思い知らされま
  す。

 いかがでしたでしょうか。
 3拍子そろうというのはなかなかハードルが高いと思います。
 自己診断を終えて、がっくりと肩を落とし昨年までのメルマガ筆者だった
 ら「参りました」と白旗をあげ、「自分には向いていないかも。グローバ
 ルトロッターは所詮、雲の上の存在」とすっかり降参していたと思います。
 しかしながら、EUからの離脱騒動、トランプ米政権誕生や欧州における極
 右勢力の台頭を見るにつけ、「これが欧米先進国の本音?」「世界観が偏
 狭過ぎやしませんか?」と驚く昨今です。「人間の本性は“(7)引きこ
 もり”に近いのだな。誰しも、日々、精進が必要なのだ」と自己鍛錬の必
 要性を再認識した次第です。みなさんの自己診断とその結果に対する自己
 分析はいかがでしたでしょうか?

 ◆ソース◆
 ============================================
 『なぜ、日本企業は「グローバル化」でつまずくのか』(日本経済新聞社)
 https://www.amazon.co.jp/dp/4532317843
 pp.147-177

 【資料】核兵器禁止決議、日本はなぜ「棄権」ではなく「反対」だったのか
 http://www.sankei.com/column/news/161106/clm1611060008-n1.html
 ============================================

 

【Vol.260】意外と知らない“正しい”英語の読み方

※本メルマガバックナンバーのコラムは、大前研一が自らが執筆・発行しているものではなく、

 本講座の専属ライターにてお届けさせていただいております。
 
■━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□
┃ ┃ 『実践ビジネス英語講座』 メールマガジン     
┣━┛ 
┃    グローバルリーダーへの道          2017/04/13 配信
┃                    ★ただいまご予約受付中!★
┃                    『実践ビジネス英語講座-PEGL-』
┃                    コース説明会開催(少人数制)
┃                     ⇒ http://bit.ly/2fWyOCh
□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■

 今号のメルマガは“「英語を読む」ということはどういうことか”につい
 てです。自称「英語は読めるけれど、話せない」という日本人は多いと思
 います。しかしながら、書籍『村上式シンプル英語勉強法』(日経ビジネス
 人文庫)の著者の村上憲郎氏(グーグル日本法人元社長)によると、意外にも
 日本人のほとんどは「英語を読めていない」のだと言います。英語上達へ
 向けた「読む力」とは一体何なのか――今回は、村上氏の経験から、ビジ
 ネスパーソンに要求される英語能力とそれを身につけるための勉強方法の
 うち、「読む」に絞って同書から紹介します。

 ◆英語が書いてある順番で、日本語に訳さず英語のまま理解する
  英文和訳や英文解釈のように「英語を日本語に訳す=英語を読む」と考
  えてはいけません。英文法に忠実に文章を分解していくのではなく、文
  頭から日本語に訳することなく英語のままで読みます。そして英語のま
  ま理解します。

 【例文】
 Modern computers are based on tiny integrated circuits and are 
 millions to billions of times more capable while occupying a 
 fraction of space.

 英語が書いてある順番で、英語のまま理解しようとすると、以下のような
 感じになります。

 「Modern computersは、basedしている、tiny integrated circuitsの上に、
 and millions to billions of times more capableである、占めながら、
 fraction of spaceを」

 こなれている日本語とはかけ離れている、分かったような分からないよう
 な変な文章ですが、すっと頭の中に入ってくるでしょうか?(全然頭に入
 ってきませんよね?)日本語として考えるから意味不明なのですが、これ
 を英語のまま、「小型だけれど高性能なコンピュータの中に、回路や部品
 がぎっしり集積しているイメージ」を映像に変換して頭に描くと、理解が
 頭の中に定着していきます。このように、「内容を英語で読む」というこ
 と、さらにはその重要性に気付くことが、英語上達への第一歩であると村
 上氏は述べています。

 ◆後戻り&息継ぎ禁止。ひたすら前へ前へと読み進む
  英文の読み方に関して村上氏が同書で書いているポイントは以下の二つ
  です。

 (1)後戻りしない
    パラグラフ(段落)の先頭から読み始めたら、絶対に後戻りしないよ
    うにします。意味がわからなくても、後戻りせずに、そのまま前へ
    前へと読み進めます。
 (2)息継ぎしない
    なぜ息継ぎをしてはいけないのでしょうか。それは“「英語を聴く
    時と同じ条件で「読む」からだ”と村上氏は言います。実際の会話
    では、相手は待ってくれません。途中で息をしないことで、一定の
    スピードを自分に強制することで、同時にリスニング力の向上も狙
    えます。

 息継ぎしないわけですから、当然のことながら前へ前へと読み進めるしか
 ありません。後戻りもできません。上の2つのポイント(1)後戻りしな
 い(2)息継ぎをしない――は連動しているわけですね。

 ◆知らない形容詞はとりあえず「good」か「bad」に置き換えて読み流す
  知らない単語が出てきた時の対処法についてです。いちいち辞書を開い
  て単語の意味を調べていたのでは前に読み進むことができません。そん
  な時は、“名詞の説明をする形容詞には、シンプルに「good」か「bad」
  しかない”と割り切ってしまうことを同書では提案しています。実際に、
  ほとんどの形容詞はそのどちらかに分類できるのだと言うことです。

 【例文】
 The man let the gun hang by his right side. He was tall and languid, 
 with longish blond hair, a deep tan, pale blue eyes, and a diamond 
 in his left ear.
 (その男は、体の左側に拳銃をぶらさげている。背が高くlanguidで、長
 い金髪をしており、日焼けし、paleな青い眼で、左の耳にはダイヤモンド
 が光っている。

 日本語に訳さず英語のまま残したように、「languid」と「pale」が未知
 の単語だとしましょう。拳銃をぶらさげており、男性でありながら、長い
 金髪で左の耳にはダイヤモンドが光っている風貌を頭の中に映像としてイ
 メージすると、善良そうな市民ではないことは明らかでしょう。Languid
 もpaleも「bad」と置き換えて読み流すのが、村上式の読み方です。正し
 い英語は分からないままであるものの漠然と「bad」に置き換えた男性の
 風貌のイメージを持っておけば、十分にこのストーリーについていける
 というわけです。

 ◆最新のビジネス書を、日本語版が出版される前に原書で読む
  このような「読む力」を実践するために、日本語翻訳されていない海外
  の書籍に挑戦してみましょう。たとえば海外のベストセラーやビジネス
  書であれば、日本で翻訳・出版されるまでの期間を待たずとも、1、2年
  早く情報を入手できるようになります。そうなると、日本語に翻訳され
  た話題のビジネス書籍を読む人よりも、「自分は最先端の情報を仕入れ
  ているのだ」というモチベーションが生まれてきます。それでますます
  読むことが楽しくなるという好循環が生まれます。みなさんも、おそら
  く一度は原書から情報を収集することを考えたことがあるのではないで
  しょうか。村上氏が同書でそのように書いているということは、“でき
  るビジネスパーソン”は多くが同じことを考えており、ビジネスのヒン
  トやトレンドをすでに原書からいち早くつかんでいるとみるべきです。
  自分たちも遅れをとってはなりません。

 村上氏が言うには、英語が読めるようになるという目標に到達したイメー
 ジは、以下のようです。

 出張の車中で『Newsweek』誌を読んで、読み終えた『Newsweek』誌をその
 ままゴミ箱に捨てたとします。しばらくたって記事の内容を思い出して、
 「あれ?あの記事が載っていた『Newsweek』誌は日本語版だったっけ?そ
 れとも英語版だったっけ」とすぐに思い出せなくなる――そのレベルに達
 するということです。

 いかがでしたでしょうか。
 みなさんもなぜか英語がスラスラ読めるという非常に調子の良い時、1回
 ぐらいは上記と似たような経験したことがあるのではないでしょうか?文
 章を読んでいるときには、もはや自分の意識の中に日本語だとか英語だと
 かいう意識がなくなっている――。そんな感じでスラスラと「英語が読め
 る」域に常に自分を置けるようにしたいものですね。

 ◆ソース◆
 ============================================
 『村上式シンプル英語勉強法』(日経ビジネス人文庫)
 https://www.amazon.co.jp/dp/4532198097
 pp.45、48‐49、57‐59、62‐64
 ============================================ 



【Vol.259】実践!シャドウイングの新メソッド

※本メルマガバックナンバーのコラムは、大前研一が自らが執筆・発行しているものではなく、

 本講座の専属ライターにてお届けさせていただいております。

■━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□
┃ ┃ 『実践ビジネス英語講座』 メールマガジン     
┣━┛ 
┃    グローバルリーダーへの道          2017/04/06 配信
□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■

 今号のメルマガはシャドウイング(shadowing)のトレーニングの仕方につ
 いてです。よくご存知の人も多いとは思いますが、最後までお読みいただ
 くと、“今までのシャドウイング”以上のことが発見できるはずですので、
 ぜひご覧ください。

 書籍『第二言語習得論に基づく、もっとも効率的な英語学習法』(ディス
 カヴァー携書)によると、シャドウイングは「聴く」と「話す」を同時に
 行う作業であり、もともと同時通訳の練習方法として使われてきましたが、
 最近では外国語コミュニケーション能力を向上させる学習法として注目を
 集めています。

 シャドウイングとは、聞き取った音声をそっくりそのまま真似をして声に
 出すトレーニングです。聞こえてきた音に何秒か遅れで、あたかも影が本
 体を追いかけるがごとく、聞き取った音声を追いかけていくことから、シ
 ャドウイングという名前がつけられています。

 シャドウイングでは、なによりも丁寧に聴くことが求められます。シャド
 ウイングの概要を聞いただけだと「真似して読むだけだから簡単だ」と思
 う人が大半です。しかし、実際に試してみるとなかなか難しいトレーニン
 グであることがわかります。

 試しに、次の文章をシャドウイングしてみてみましょう。英語音声のダウ
 ンロードは◆ソース◆にあります。

 (A)We visited New Zealand during the summer vacation.
   (私たちは夏休みの間、ニュージーランドを訪れた)
 (B)Our town has some sister cities there.
   (私たちの町は、そこのいくつかと姉妹都市になっている)
 (C)We did not stay at a hotel.
   (私たちはホテルには滞在しなかった)
 (D)We stayed with a host family.
   (私たちはホストファミリー宅に滞在した)

 いかがでしたでしょうか。噛むことなくスラスラとシャドウイングできた
 でしょうか。短い文章なのですが、メルマガ筆者は(2)の文章でつまず
 いてしまいました。英語音声のスピードはシャドウイングするにはちょう
 どいい感じですね。本格的なシャドウイングをいきなり始めようとしてハ
 ードルが高い場合、段階を経てステップアップしていくのが得策だと同書
 は説明します。具体的にはシャドウイングには次にあげる4段階があります。


 ◆英語力ステップアップのためのシャドウイング練習4段階

 (1)書かれたものを見ながら音源を聴き、数秒遅れで真似して読む。
 同書は初級者の人に対してこの(1)の練習を続けることを勧めていま
 す。この方法は「聴く音読」とか「併せ読み」とも呼ばれる方法で、シ
 ャドウイングの初歩のトレーニングとして用いられているものです。慣
 れてきたところで次の(2)の練習に切り替えていきます。

 (2)書かれたものを見ないで音源を聴き、数秒遅れで真似して読む。
 (3)書かれたものを見ながら音源を聴き、1センテンスを聴き切ってか
    らセンテンスを再現する。
 (4)書かれたものを見ないで音源を聴き、1センテンスを聴き切ってか
    らセンテンスを再現する。

 シャドウイングの最終目的は「数秒遅れで真似する」ことなのかとメル
 マガ筆者は思っていましたので「(2)で終わり」という思い込みがあ
 りましたが、実はそうではなく(3)(4)の通り1センテンスを聴き
 切ったところで音源をいったん止め、聴いたセンテンスを再現するとい
 う段階まであったのですね。

 英語の文法構造をしっかり意識しながら聴いて、頭の中で瞬時に作文し
 直して口に出して読むことから、(3)(4)の段階のシャドウイング
 を別名「聴作文」とも呼ぶことがあるのだと同書の中で書いてあります。
 「聴作文」は同書の著者の佐藤洋一氏が気に入っている呼び方で、確か
 に「シャドウイング」では言い表しきれないことまで表現しているナイ
 ス・ネーミングと言えますね。

 数秒遅れでおいかけて口に出すのとは異なり、文法構造を完璧に把握で
 きなければ(3)(4)の作業はできません。(1)(2)よりも難易
 度の高いシャドウイングです。ある程度シャドウイングの練習に慣れて
 きてからこの方法を試すことを同書では勧めています。冒頭の(A)~
 (D)ぐらいの短い文章を、何度も練習せよということです。

 シャドウイングの練習中は、ただ音を真似することだけに集中すればい
 いのかとメルマガ筆者は考えていました。シャドウイングを練習する目
 的が、ネイティブ・スピーカーのような綺麗な発音とイントネーション
 を学ぶことにあることと考えていたからです。それもさることながら、
 シャドウイングのときに文法構造を意識しながら聴くという練習が、自
 分の話している英語を適切にモニタリングする力を養うことも目的なの
 だと同書は説きます。自分の話している言葉を常に正確にモニタリング
 できるようになれば、間違った発話をしたときに、何が間違いなのかを
 自分自信で分析できるようになるのだと言います。

 いかがでしたでしょうか。
 みなさんはシャドウイングのトレーニングを取り入れていますか?また、
 ステップアップするための4段階のうち(2)で止まることなく、(3)
 (4)まで行っていましたか?これから初めて学ぶ方も、これまで学ん
 できた方も、新年度が始まったこの4月から心機一転、挑戦してみては
 いかがでしょうか。


 ◆ソース◆
 ============================================
 『第二言語習得論に基づく、もっとも効率的な英語学習法』
 (ディスカヴァー携書)
 https://www.amazon.co.jp/dp/4799318276/
 pp.119-123

 シャドウイング用の音声ファイルのダウンロード
 http://www.d21.co.jp/shop/isbn9784799318270
 ============================================ 

【Vol.258】習慣とは、意思ではなく“技術”である

※本メルマガバックナンバーのコラムは、大前研一が自らが執筆・発行しているものではなく、

 本講座の専属ライターにてお届けさせていただいております。

■━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□
┃ ┃ 『実践ビジネス英語講座』 メールマガジン     
┣━┛ 
┃    グローバルリーダーへの道          2017/03/30 配信
┃                   ★キャンペーンまもなく終了!★
┃                   『実践ビジネス英語講座』全コース
┃                   3/31正午まで受講料【最大21%OFF】
┃                   ∟ http://bit.ly/2gAJt3u
□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■

 「4月から、NHKラジオ講座を聴こう」と開講テキストを手にとった人も多
 いのではないでしょうか?ラジオ講座に限りませんが、過去にチャレンジ
 したものの、途中で挫折してしまった経験はありませんでしょうか?

 誰だって、何かを続けたい、けれど、続けられる人はほんのひと握り――
 というのが現実です。今回のメルマガは「意思ではなく技術」で続ける方
 法についてです。

 書籍『30日で人生を変える「続ける」習慣』(日本実業出版社)』の著者で
 「習慣化コンサルタント」の古川武士氏は「ベビーステップ」から始める
 のが続けるコツの一つだと言います。書籍の中では、習慣化のロードマッ
 プと称して、期間ごとに挫折しやすいポイントと克服技術を解説していま
 すが、今回のメルマガにおいては、最も挫折率の高い最初の1~7日間で実
 践すべき「ベビーステップ」とはどういうものなのかに絞って紹介します。
 「ベビーステップ」とは、「赤ちゃんの一歩」という意味で、簡単に言う
 と、「小さく始めましょう」ということです。ちなみに、古川氏は今でこ
 そ「習慣化コンサルタント」を名乗っていますが、同書を執筆するほんの
 5年前までは、「むしろ何をやっても続かない人間だった」と振り返って
 います。当時の古川氏は「続かない」のは性格や意思の問題だと思い、何
 でもコツコツ続けられるのは性格や強い意思を持った人が羨ましくて仕方
 なかったと言います。

 古川氏が自身の体験を同書で書いており、「なるほど、そういう手があっ
 たか!」とメルマガ筆者が“逆転の発想”に目からウロコが落ちたエピソ
 ードがあります。古川氏がなかなか習慣化できなかったのが、片付けでし
 た。古川氏の部屋はいつも散らかっていたのですが、それを完全に綺麗に
 片付けるまで掃除するのが億劫で、なかなか着手できず、ますます雑然と
 してしまうという悪循環が続いていました。

 あるとき古川氏は、綺麗に片付いた部屋を目指すのではなく、「15分だけ
 片付ける」ことを目標に設定しました。すると、片付け始めることへの一
 歩が踏み出しやすくなり、3日、1週間、3週間と続いて、気がつくと片付け
 に対する苦手意識がなくなっていたと言います。

 「部屋を完全に片付ける」と無意識にハードルを上げていたところに、15
 分というベビーステップを設定できたからこそ、行動に移せたというわけ
 です。

 ベビーステップから始めることで、次の2つの効果を得ることができます。
 (1)行動ストレスが少ない
 小さな行動で良いため、最初に踏み出す一歩がすごく軽くなり、行動を起
 こしやすくなります。たとえ、みなさんの行動が、本来は「100」やるべ
 きところを「1」しかやっていない、というレベルであっても良いのです。
 習慣化という観点からすると、それは大事な一歩であり、何もしないのと
 は大きな違いになるからです。
 (2)モチベーションに火がつく
 脳科学者の池谷裕二氏の著書『のうだま』によると、身体を動かすことで、
 モチベーションがどんどんわいてくるのだそうです。

 ベビーステップを設定するには次の2つの方法があります。
 (1)時間を小さくする
 《例》5分間片付ける
    15分間読書をする
    3分日記をつける
    15分走る
 (2)「歩幅」を小さくする
 《例》1か所だけ片付ける
    本1ページは読む
    日記を1行書く
    「ランニング」ではなく「ウォーキング」にする

 ベビーステップを設定するときには、以下のポイントを守ります。
 (1)実行できるハードルを設定する
 残業や飲み会の日に帰宅したあとでも、必ずクリアできるぐらいに、行動
 ハードルを下げることが重要です。どんなにヘロヘロなときでも、絶対に
 クリアできる基準まで、徹底的にハードルを下げます。ただし、最低基準
 を設定しているだけなので、この基準以上に行動してはいけないというわ
 けではありません。あくまで最初の一歩のハードルを下げることで、行動
 を起こしやすく、継続しやすい設定にしているわけです。

 (2)「ちょっと物足りない」と感じるぐらいがちょうどいい
 ベビーステップを積み重ねることに、意味を感じづらい人もいるかもしれ
 ません。続けられない人ほど、5分の片付けや1ページ本を読むという1歩
 を軽く見て、1歩の意味を見い出せない傾向があると古川氏は言います。
 過去に挫折してきた習慣を振り返ってみると、仮に7日間ベビーステップ
 を設定して毎日行動し続けていたとしたら、もっと楽に続いていたのでは
 ないかとも指摘します。腹八分目の「物足りない」と渇望感が残るぐらい
 の状態で一時休止したほうが、「明日また続きをやらねば」という意欲も
 わいてくることがありますね。

 (3)必ず毎日実行し続ける
 行動習慣は、定着するまで必ず毎日実行するのが前提です。

 いかがでしたでしょうか。
 同書は英語に関連する書籍というわけではないのですが、今回は英語学習
 を続けるためのヒントとして取り上げてみました。いよいよ新年度の春到
 来。ここから新たな一歩を踏み出すという方も多いはず。みなさんは、
 「意思ではなく技術」で続ける方法というものを持っていますか?

 ◆ソース◆
 ============================================
 『30日で人生を変える「続ける」習慣』(日本実業出版社)
 https://www.amazon.co.jp/dp/4534047703
 pp.72-80
 ============================================
 

【Vol.257】“日本人の9割”が間違える英語表現

※本メルマガバックナンバーのコラムは、大前研一が自らが執筆・発行しているものではなく、

 本講座の専属ライターにてお届けさせていただいております。

■━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□
┃ ┃ 『実践ビジネス英語講座』 メールマガジン     
┣━┛ 
┃    グローバルリーダーへの道          2017/03/23 配信
┃                   ★キャンペーン期間延長中!★
┃                   『実践ビジネス英語講座』全コース
┃                   3/31正午まで受講料【最大21%OFF】
┃                   ∟ http://bit.ly/2gAJt3u
□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■

 今号のメルマガは日本人に脈々と受け継がれている勘違い英語についてで
 す。3月9日付けの本メルマガで、聞き返すときの表現として、次の英語は
 ビジネス英会話にはNGであること書きました。(文末の◆ソース◆参照)

 Once more, please.
 (もう一度お願いします。)

 『日本人の9割が間違える英語表現100』(ちくま新書)の著者で米国人の通
 訳・翻訳家・英語講師のキャサリン・クラフト氏によると、この“Once 
 more.”は教師が生徒に対して反復練習させるなどの場合は別として、話し
 相手に向かって「もう一度お願いします」の意味で使うことはないという
 ことです。このように「日本人の話す英語の中には、脈々と受け継がれて
 いる勘違いが数多く存在する」のだとクラフト氏は言います。ちょっと気
 になりますね。どんな英語なのでしょうか?同書から典型的な英語を紹介
 します。

 (1)See you again.
 別れ際、日本人は「またね」といったニュアンスで“See you again.”と
 言いがちです。メルマガ筆者ももちろん(?)連発していました。クラフ
 ト氏によると、離別のあいさつ、“永遠の別れ”を予感したときに用いる
 フレーズです。「これで、お別れですね」あるいは「(もうお会いするこ
 とはないでしょうが)またどこかでお会いできたらいいですね」というニュ
 アンスにネイティブ・スピーカーには伝わります。クラフト氏自身、これ
 まで一度も“See you again.”と言ったことはありませんし、またあえて
 言わないようにしている英語です。

 ただし文章の中だと「再会する」という意味で普通に使えます。

 I can't wait you see you again!
 (再会が待ち遠しい!)

 I hope I have a chance to see you again before you leave Japan.
 (あなたが日本を離れる前に、もう一度お会いできる機会があればいいの
 ですが)


 また、一般に、同じ日のうちにまた会うような場合は
 See you later.
 (じゃあ、あとでね!)

 と声をかけます。
 数日後に会うような場合には、

 See you soon!
 (じゃあ、またね!)

 と言って別れます。
 これらは学校の英語の授業で習ったことがある通りですね。


 (2)「私たち=we」ではない?
 以下の英文は正しいでしょうか?
 We can get all kinds of information on the internet.
 結論から言うと「私たち(一般)≠we」なので上記の英文は正確ではありま
 せん。「私たち=we」と学校の英語で刷り込まれているため、「私たち」
 と言えば、すべて主語を“we”で始めてしまいがちです。上記の英語も学
 校の英語では「正解」とされていたでしょう。しかしながら、実は不正解
 なのです。“we”というのは、限定的な「私たち」であるということであ
 って、「私たち一般」ではないということです。“we”には、対置する概
 念として“they”(私たちではない他の人たち)が無意識のうちに対置され
 ていなければなりませんが、上記の英語に関しては、“we”に対して
 “they”を対置しているわけではありません。

 「私たち一般」を主語にしたい時には、“you”を使います。
 例えば、以下のような形です。

 《例文》
 You can get all kinds of information on the internet.
 (インターネットを使えば、どんな情報も手に入れることができる)

 “you”は聞き手の「あなた(たち)だけでなく、話し手と聞き手、そして
 その他すべての人を含む「わたしたち」、つまり「人々全般」を指し示
 します。

 You never know what the future holds.
 (将来何が待ち構えているかなんて、誰にも分からない)

 You should obey your conscience.
 (良心にしたがうべきだ)

 上記の主語は“you”がふさわしく、対置する概念を前提とする“we”は
 ふさわしくないことがよくわかります。この“you”をあえて訳せば「人
 はだれでも」あたりになるのでしょうが、日本語では訳さないことのほう
 が多いですね。

 逆に、以下の英語の“we”には確かに“they”が対置されていますね。

 《例文》
 We have four seasons in Japan.
 (日本には四季がある)

 Sorry. We don't carry leather goods.
 (すみません。当店では革製品は扱っておりません)

 We need to know more about the enemy.
 (私たちは敵についてもっと知る必要がある)


 いかがでしたでしょうか。
 不特定多数を主語にするときの“We”と“You”の使い分けがとてもスッ
 キリしました。米トランプ大統領が選挙後も演説をする時などに、頻繁
 に使うキャッチフレーズがあります。

 “We Will Make America Great Again.”
 (米国を再び偉大にする)

 この“We”にも、「対置する概念」の存在というものを、メルマガ筆者
 は言外に感じるようになりました。一つは米国外です。“超大国”とし
 て米国が復活することに必ずしも賛成でない中露のような“they”が存
 在します。もう一つは米国内の反トランプ派という「対置する概念」で
 す。大統領選前は対立候補だったクリントン陣営が“they”だったので
 しょうが、トランプ氏が大統領に就任した後も“they”からの反発には
 根強いものがあります。「オレ(トランプ一派)たちは、米国を再び偉大
 にする」という強いメッセージを今まで以上に感じ取ることができるよ
 うになりました。皆さんはトランプ大統領が使う“We”をどのように受
 け取りますか?

 ◆ソース◆
 ============================================
 『日本人の9割が間違える英語表現100』(ちくま新書)
 https://www.amazon.co.jp/dp/4480069372/
 pp.16-17、22-23

 【Vol.255】その英語、“直球”すぎませんか?
 http://pegl.ldblog.jp/archives/49661401.html

 ET PEOPLE!
 (英語学習者向けに同書の著者が執筆しているオンラインマガジン)
 https://www.et-people.com/
 ============================================
 
実践ビジネス英語講座
講座紹介CM
▼実践ビジネス英語講座▼

▼BBTオンライン英会話▼
メルマガ購読する!
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

About Kenichi Ohmae
Facebook
Twitter
  • ライブドアブログ