【Vol.360】ダイバーシティ・マネジメントの三原則

メルマガバックナンバーのコラムは、大前研一が自らが執筆・発行しているものではなく、

本講座の専属ライターにてお届けさせていただいております。

■━━━━━━━━━━━━━━━□
┃≪2万7000人以上が購読中!≫
┃最新の英語学習法&PEGL[ペグル]情報をお届け!
┃―――――――――――――――
┃週刊メールマガジン
┃「グローバルリーダーへの道」
┃2019/04/25 配信号
□━━━━━━━━━━━━━━━■

今号のメルマガは、異文化経営では特にコミュニケーションが
きわめて重要だという話です。たとえ総論としては理解している
つもりでも、実践するには具体的にどういう点に留意しなければ
ならないのか、書籍『ダイバーシティ・マネジメントと異文化経営』
(新評論)から紹介します。

◆三つの原則に基づいて行動することが、異文化経営の実践に求められる

異なる価値観の人々の異文化シナジーを求める異文化経営においては、
コミュニケーションがきわめて重要です。自分の言葉で語ること、
組織の人間としてよりも個人として相手としっかり対峙することが
求められます。そのためには、いかに「人間として信頼されるか」が
肝要です。

同時に相手を知ることも重要で、そこでは自分の文化(高コンテクスト)
から異なる文化(低コンテクスト)の環境へ移行するのだという
認識を持たなければなりません。意見の相違が発生するときもある
わけですが、「自分が正しく、相手が間違っている」という判断を
短絡的にすぐに下してしまうことのないように自分を律することが
大切になります。

同書は、以下の三つの原則に基づいて行動することが、異文化経営の
実践に求められると言います。
(1)Respect(敬意をもって相手に接する)
(2)Integrity(人として誠実である)
(3)Confidence(信念を持って言うべきことははっきり言う)

海外のみならず、国内の職場においても、自分と異なる価値観の人と
仕事をすることが増えてきています。これもまた、異文化経営にほか
なりません。したがって、この能力を身に着けることは、労働力が
ますます多様化する今後の企業マネジメント全般において必須になる
と考えられます。以下で、具体的な例をコミュニケーションの視点
から紹介します。

◆コミュニケーションは“Y=X”になるとは限らず、“Y=aX”に
なるという前提で

今日のビジネス・リーダーは、何よりもまず、良きコミュニケーター
でなければなりません。良きコミュニケーターの条件は、自己
アイデンティティが確立されていることと、多様性を受け入れる
マインドセットが醸成されていることです。

この多様性の存在を念頭に入れるとするならば、コミュニケーション
を以下のような数式で表すことができるのだと同書では説明しています。
Y=aX

Xは、ビジネス・リーダー(上司)の知識や情報であり、ビジネス・
リーダー(上司)がコミュニケーションする相手(部下)に伝えたい
話の内容です。

Yは、コミュニケーションの結果、相手(部下)が理解して吸収した
ものです。

ビジネス・リーダー(上司)は「Y=X」のつもりでコミュニケーション
をとるわけですが、必ずしも「“Y=X”になるとは限らない」という
ところがミソです。

ビジネス・リーダー(上司)がコミュニケーションをとる相手(部下)の
人数を複数いるとしましょう。Xは同じ定数なわけです。Xが同じ
(定数)でも、聞く相手側(部下)一人ひとりが判断する尺度や心の状況、
関心の程度によって変数“a”が異なってくるという考えで、相手
(部下)側の文化や人によって、“aX”はさまざまに異なってきます。
つまり、相手(部下)が理解して吸収したもの“Y”が異なってくると
いうわけです。

このことを理解すれば、「相手(部下)は、必ずしもビジネス・リーダー
(上司)の言ったことをそのまま理解するとは限らない」という想定の
うえで、できるだけ誤解を避けるように、丁寧にかつ明確にコミュニ
ケーションを行っていくことが大切となります。

◆コミュニケーションでは、ハードスキルだけでなくソフトスキルも重要

また、このY=aXの変数“a”は、相手(部下)側の個々人のやる気や
モチベーションとして捉えることもできます。ここでは、ビジネス・
リーダー(上司)は部下に対して知識や情報であるXを与えるだけでなく、
一人ひとりの社員の動機と意欲である“a”を高めるように仕事の
配分を工夫することも重要となります。本人の意欲的な行動に対して
細やかにプラスのフィードバックを行い、より良い意見や行動を引き
出せるように働きかけるということです。

さらにこの数式を応用すると、対話者相互の間で、総合的な「人間力」
を磨くことにもつながります。Y=aXでは変数は“a”一つでした。
Y=abX
変数は聞き手側の“a”だけでなく話者側の「人間力」“b”もあると
いうことです。異文化環境において身を置いて力を発揮するには、
ロジカル・シンキングやプレゼンテーションのようないわゆるハード
スキルベースのコンテンツのみならず、「自分とは何か」「人間とは
何か」「人はどういきるべきか」などの深いテーマを自分の言葉で
話すことができるための、いわゆるソフトスキルの修練も必要です。

コミュニケーションの結果、「状況はよく理解できてわかった。
それで、あなたはどう考えるのか」と問われたとき、“why”を明確に
説明できることが「人間力」の領域では求められます。とりわけ
日本人の場合は、自分の価値観を自分の言葉できちんと説明できる
ことが必要だと同書は述べています。

まさに、その人の生き方や価値観が関わっており、「人間力」が
問われるところです。異なる価値観を持った人と人とが対峙する
異文化経営においては、この点が特に重要なのだと著者は強調します。

いかがでしたでしょうか。
「ハードスキルだけでなく、ソフトスキル(人間力)の修練も必要」と
いう同書の指摘、厳しいですが、的を射ており、「はっ」と気づか
されるところがありますよね。英語力だけを磨いてもビジネスで結果
は出せないということなのでしょう。

PEGL[ペグル]の軸となっている「仕事で結果を出す力」も、「英語
だけを学んでもビジネスで結果は出せない」と主張する監修者・
大前研一の意向から来ています。みなさんはどのようにソフトスキル
(人間力)を修練していますか。


◆ソース◆
================================
『ダイバーシティ・マネジメントと異文化経営』(新評論)
https://www.amazon.co.jp/dp/4794808658
pp.163‐165
================================

【Vol.359】外国人への“沈黙”は最悪の結果をもたらす?

メルマガバックナンバーのコラムは、大前研一が自らが執筆・発行しているものではなく、

本講座の専属ライターにてお届けさせていただいております。

■━━━━━━━━━━━━━━━□
┃≪2万7000人以上が購読中!≫
┃最新の英語学習法&PEGL[ペグル]情報をお届け!
┃―――――――――――――――
┃週刊メールマガジン
┃「グローバルリーダーへの道」
┃2019/04/18 配信号
□━━━━━━━━━━━━━━━■

今号のメルマガは、英語で発言することの重要性についてです。
書籍『「二刀流英語」のすすめ』(論創社)から紹介します。著者は
作家で、大学教授や「国際ペンクラブ」という国際的な文筆家組織
の副会長をつとめた堀武昭氏です。

会議などではなるべく目立たないように行動し、できれば発言を
避けるのが日本社会の常道でした。しかしながら、発言する、
すなわち情報を発信し続けることが国際社会では絶対に欠かせない
条件になると堀氏は言います。

◆第三者がいくら「優れている」「人格者だ」と言っても、沈黙は
最悪の結果をもたらす

耳の痛くなるようなエピソードを堀氏は切り出します。

日本では温厚、人柄の良さで知られる学者が海外では一顧だにされ
なかった例を堀氏は同書の中で紹介しているのですが、副首相
(どこの国の「副首相」なのかの記述は同書ではありませんでした)が
主催した戦略会議で何もしゃべらなかったことが、その学者が
「能力や実力がない」と誤解された原因でした。

いかに「優れた学者だ」「人格者だ」と第三者が後から副首相に
説明しても、あまり効き目はありませんでした。本人同士が直接会い、
しかも一日たっぷり議論を交わすことができたのにも関わらず、
本人が発言しなかったわけですから、副首相に強い印象を与える
ことはできませんでした。要するに存在感がなかったということです。
第三者がいくら「有能」だと説明したとしても、本人が自ら発言
しない限り、海外では自分の所在はもちろん、評価を得ることはでき
ないというわけです。

逆に、まったく内容のないことでも、発言をし続けた友人は国際的に
名の通った大学の教授に就任している例を知っていると堀氏は言います。

発言する際に問題となるのは英語力ですが、ネイティブの英語を
真似る必要はありません。日本式の英語で何ら問題はないと堀氏は
言います。

◆トランプ氏の中学生レベルの語学力のスピーチでも米国大統領になれる

かつての教え子、あるいは同窓の仲間(便宜的に本メルマガでは以降
「彼ら」と呼びます)に会うと、決まって話題になることがあると
言います。それは、以下のようなコメントです。「あれほど悩まされ
ていた英語が最近よく理解できるようになったのはなぜだろう。
トランプ米大統領のスピーチを聞いていても実によく理解できるのだ。
昔、巻き舌でしゃべる米語はまったくフォローできなかったのになあ」。
堀氏は、待っていましたとばかりに持論を展開、解説するのだと
言います。その持論というのは以下のような内容です。

我々は、英語に関しては米国人に対して自信を持てるようになり
ました。いや、対等に議論できる立ち位置に到達しました。

そう堀氏が切り出すと、たいていの場合、彼らは怪訝な顔をします。
堀氏はさらに次のような追い打ちをかけて持論を展開します。

どういうことかと言うと、ニュース番組などで見る、トランプ大統領
がしゃべる英語を思い浮かべてください。トランプ大統領の語学力は
せいぜい中学生程度です。これは堀氏の個人的な意見ではなく、
米国の識者がトランプ大統領のスピーチを詳しく分析した結果です。
すべてを「ディール」とか言って街の不動産取引と同じ感覚でしか
判断しないし、さらには米大統領選でトランプ氏に投票した米国民の
大半が貧困層の白人だと、堀氏は持論を展開しています。

そういう米国民がトランプ大統領の中学生レベルのスピーチに熱狂
するのだから恐れ入ってしまいます。ということは、我々日本人は
大いなる自信を持って、日本式の英語で堂々と発信できる証明にも
なるわけです。だから、米国人に対して堂々と、憶することなく、
英語で持論を訴えることができる時代が来たというのが堀氏の意見
です。そしてそのことを認識して、実行しなければならないと堀氏は
言います。

頭では理解しているのですが、人の心は弱いもので、心のどこかで
「自分は他の人より教養、知識がある」などと思い込み、それを
ひけらかす気持ちになります。あるいは他人の前では絶対に間違いを
犯したくないという完全主義に陥りがちになります。しかし、ここは
「恥かき英語」に自信を持つことが重要だと堀氏は言います。
そのためには、自分の心の中に潜む垣根を取り払うことを堀氏は
アドバイスします。(なお、教養や知識が悪いと堀氏が言っているの
ではなく、間違いなく英語上達の有効な武器になるのだけれど、
それ以前に、教養や知識がある分、心の葛藤、障害から抜け出すのが
難しくなるのだということです)

いかがでしたでしょうか。
能力や実力があっても会議では余計なことを発言しないタイプ、
内容がないことはわかっていても会議でとにかく発言して存在感を
アピールするタイプ、みなさんはどちらのタイプですか?

グローバルで外国人とビジネスを行う場合、後者のスキルを磨く
ことが避けて通れないとするならば、それは、英語力を磨くこと
とは違った努力のベクトルにあるのかもしれません。PEGL[ペグル]の
受講生の方でも、特に上級レベルの方になると、英語とは違った
「度胸」や「アピール力」「踏み込む力」の重要性に気付き、
相談を受けることが圧倒的に多くなっています。社会での立場が上に
なるほどに、こういったスキルは海外で必要になってくるようですね。


◆ソース◆
================================
『「二刀流英語」のすすめ』(論創社)
https://www.amazon.co.jp/dp/4846017133
pp.42、49、235‐237
================================

【Vol.358】丁寧さを“やんわり醸し出す”ニュアンス力

メルマガバックナンバーのコラムは、大前研一が自らが執筆・発行しているものではなく、

本講座の専属ライターにてお届けさせていただいております。

■━━━━━━━━━━━━━━━□
┃≪2万7000人以上が購読中!≫
┃最新の英語学習法&PEGL[ペグル]情報をお届け!
┃―――――――――――――――
┃週刊メールマガジン
┃「グローバルリーダーへの道」
┃2019/04/11 配信号
□━━━━━━━━━━━━━━━■

今号のメルマガは、同じお願いするときの表現でも“Could you...?”
と“Would you...?”にはニュアンスに違いがあるということに
ついてです。みなさんは、両者にはどのような違いがあると考え
ますか?普段、どちらを使うことが多いですか?また、使い分けて
いますか?書籍『英語の気配り』(朝日新聞出版)から紹介します。

“Could you...?”は“Can you...?”よりも丁寧な表現であることを
学校時代の英語の授業では習いました。同様に、“Would you...”は
“Will you...?”よりも丁寧な表現であることを習いました。
“Could you...?”も“Would you...?”も「~していただけますか?」
という意味に表面的にはなります。しかし、両者にはニュアンスの
違いがあります。リクエストする内容によって使い分けなければなりません。

◆“Could you...?”=可能かどうか
相手が当方の依頼に応えられるか応えられないかの「可能性」を
聞いているので、相手の意思やできない場合の理由を説明させる必要
なく、「できない」と「断る」返事をするという選択肢を相手に持た
せることができる言い方です。

【例】返事を催促するとき
Could you give us your response by Friday of next week?
(来週の金曜日までにお返事をいただけますか?)

来週の金曜日までに返事を「できるかどうか」を聞いているので、
相手が「できない」と断りやすい余地を残しています。“please”
を加えるとより丁寧な言い方になります。“please”を挿入する位置
ですが、下記のように“could you”のすぐあとの動詞との間です。

Pleaseを文頭につけるだけの
Please give us your response by Friday of next week.
では一方的で命令調に聞こえてしまう場合が多々あるので、“Could 
you please...?”という言い方が丁寧ということですね。ということ
で、ベターな言い回しは以下の表現のようになります。

Could you please give us your response by Friday of next week?

◆“Would you...?=意思があるかどうか
同じ「できるかどうか」でも、「意思」や「気持ち」があるかどうか
を問うニュアンスがあるので、相手にとって断る自由度が狭くなります。

【例】手紙に返事が欲しいとき
Would you please answer the letter?

“please”を挿入して丁寧な言い方にしたとしても、相手からすると
プレッシャーを感じ、断りにくい表現になります。

◆“Won't you...?”
もう一つ思い浮かぶのが否定形でお願いする言い方です。
日本語だと、「~していただけますか」よりも「~していただけ
ませんか」という否定形のお願いのほうが丁寧な言い方になります。
しかしながら英語では少し事情が異なります。英語の直訳にあたる
“Won't you...?”などの表現は、「...」に入る部分を相手に求めて
いるように聞こえ、決めつけているような印象になり、高圧的に
響いてしまうのだと同書では述べています。

“Wouldn't you...?”や“Couldn't you...?”と言う言い方も考え
られますが、これらの表現についての言及は同書の中ではなく、
あまり一般的な言い方ではないのだと思われます。

◆“What you do think...?”を“Could you...?の形で聞く方法
“What you do think...?”は不躾で失礼な表現とまではされて
いませんが、“Could you...?の形で質問することができます。
どのように“Could you...?”の形にするのかを次の例文で具体的に
見てみましょう。

【例文】
What do you think about the recent scandal?
(最近のあの不祥事についてはどう思いますか?)

「あなたの考え」をthinkではなく名詞に、さらに単数ではなく複数の
thoughtsにします。これは婉曲表現の一種です。

Could you please share your thoughts on the recent scandal?
(最近のあの不祥事についてのお考えを教えていただけますか?)

いかがでしたでしょうか。
中学で習った英語表現でも、実際には使い方によってニュアンスの
違いを出すだけでなく、相手への印象をぐっと変えることができる
一例でしたね。ビジネスシーンで使う時、相手への配慮だけでなく
交渉の場面などでちょっとした差を生むことも出来るかもしれません。

みなさんは、お願いをするとき、どのような言い方をしていますか?


◆ソース◆
================================
『英語の気配り』(朝日新聞出版)
https://www.amazon.co.jp/dp/4023316946
pp.85‐96
================================

【Vol.357】新元号“令和”を外国人に説明するには

メルマガバックナンバーのコラムは、大前研一が自らが執筆・発行しているものではなく、

本講座の専属ライターにてお届けさせていただいております。

■━━━━━━━━━━━━━━━□
┃≪2万7000人以上が購読中!≫
┃最新の英語学習法&PEGL[ペグル]情報をお届け!
┃―――――――――――――――
┃週刊メールマガジン
┃「グローバルリーダーへの道」
┃2019/04/04 配信号
□━━━━━━━━━━━━━━━■

新しい元号が発表されました。みなさんも当日はさまざまな
ニュースを目にしたのではないかと思います。今号のメルマガでは、
「元号って何?」「どんな意味なの?」と外国人から質問を受けた
場合に対して、どのように説明するかについて考えてみます。
英字新聞『Japan Times』の2019年4月1日付け記事から紹介します。
想定問答集的にまとめてみました。

◆なぜ、新しい元号に変わるのか?
The new era will start on May 1, when Crown Prince Naruhito 
ascends to the Chrysanthemum Throne following the abdication 
of his father, Emperor Akihito, a day earlier.
(新しい年号が5月1日に始まります。そのとき、父親の明仁天皇が
退位した翌日、第一皇子の皇太子徳仁親王が天皇に即位します。)

The arrival of the Reiwa Era will in turn end the 30-year 
run of the Heisei ("achieving peace") Era, which began in 
Jan. 8, 1989.
(「令和」の年号が始まると、1989年1月8日に始まって以来30年間
続いた「平成」の時代が終わります。)

◆元号とはどのようなものなのか?
The new era will be the 248th in the history of Japan, which 
has used the Chinese-style system for indicating the year since 645. 
(西暦645年以来の年を示すために、日本では歴史的に中国式の
システムを使用してきており、新しい年号は248番目の年号になります。)

In modern times, each era has run the length of an emperor's reign.
(近代においては、天皇一人に一つの年号が使われていました。)

◆元号が使われている国は日本以外にも存在するのか?
As elsewhere in East Asia, the use of nengo was originally 
derived from Chinese Imperial practice, although the Japanese 
system is independent of the Chinese, Korean, and Vietnamese 
era-naming systems. 
(東アジアの他の国と同様に、年号の使用はもともと中国の皇帝の
慣習から派生したものですが、日本のシステムは中国、韓国、
ベトナムとは切り離されて独自に使われています。)

Unlike some of these other similar systems, Japanese era names 
are still in use. Government offices usually require era names 
and years for official papers. 
(これらの他の類似したシステムのいくつかとは異なり、日本の
年号は実用的に使われ続けています。 官公庁は通常、公文書に
年号を必要とします。)

◆「令和」という名前はどのように決められるのか?
The name was formulated based on the introduction to a set of 
poems from "Manyoshu", the oldest existing compilation of 
Japanese poetry.
(名前「令和」は、日本最古の歌集「万葉集」の歌の一つに使われて
いる漢字の中からから組み合わせてつくられました。)

The first character represents "good fortune", while the 
second can be translated as "peace" or "harmony."
(最初の文字は「幸運」を表し、2番目の文字は「平和」または
「調和」を意味します。)

The poem from which they are taken describes an ume Japanese 
apricot flower in full bloom in early spring after surviving 
a cold winter.
(歌では、寒い冬を生き残った後、早春に満開になった梅の花を歌って
います。)

This is said to be the first time that the characters chosen 
were drawn from Japanese classical literature, with prior era 
names, or gengo, having used kanji from Chinese literature.
(元号に日本の古典で使われている漢字が採用されたのは初めてで、
従来は中国の古典に使われている漢字が採用されていたと言われて
います。)

◆「令和」という漢字に対して日本人はどのような第一印象を持つのか?
Having never been used before, the choice of "rei" came as 
a surprise for many.
(「令」という漢字はこれまで一度も元号に使用されたことがなかった
ので、多くの人にとって驚きとなりました。)

Many Japanese people are not familiar with use of "rei" to 
mean "good fortune" or "auspicious".
(多くの日本人は、「幸運」や「縁起の良い」という意味で「令」を
使用することに慣れていません。)

 For most, the first phrase that comes to mind is likely to be 
"meirei," which literally means an order or command from a supervisor.
(ほとんどの場合、頭に浮かぶ最初のフレーズは「命令」と思われます。)

The choice of "rei" makes sense given positive phrases such as
"reijo" and "reisoku" - a respectable way of referring to 
someone's daughter or son, respectively.
(「令嬢」や「令息」(「娘」や「息子」の敬語表現)などの肯定的な
フレーズを考えると、「令」の選択は理にかなっていると考えられます。)

いかがでしたでしょうか。
後半の「万葉集」に関する解説まで話せたら、かなりの上級者という
印象ですが、「これだけ自分の国のことを理解しているんだな」
「リテラシーの高い人だな」と感じてもらえるかもしれません。
元号が変わるタイミングに遭遇するのは、人生の中でも数回しか
ありませんので、日本人でも知らないことが多いと思います。
ビジネスシーンなどで元号が話題になったときは、ぜひ積極的に
会話に参加して説明できるようにしておきたいですね。

◆ソース◆
================================
Reiwa: Japan reveals name of new era ahead of Emperor's abdication
(『Japan Times』の2019年4月1日付け記事)
https://www.japantimes.co.jp/news/2019/04/01/national/politics-diplomacy/japan-readies-announce-name-new-era/

Japanese era name
https://en.wikipedia.org/wiki/Japanese_era_name
================================

【Vol.356】言葉の印象を良くするニュアンス表現

メルマガバックナンバーのコラムは、大前研一が自らが執筆・発行しているものではなく、

本講座の専属ライターにてお届けさせていただいております。

■━━━━━━━━━━━━━━━□
┃≪2万7000人以上が購読中!≫
┃最新の英語学習法&PEGL[ペグル]情報をお届け!
┃―――――――――――――――
┃週刊メールマガジン
┃「グローバルリーダーへの道」
┃2019/04/04 配信号
□━━━━━━━━━━━━━━━■

今号のメルマガは、言葉の印象を良くするニュアンス表現について
です。前半と後半の2部構成でお届けし、前半で“good”がこちらの
意図に反して失礼な言い方になってしまう場合があるということ、
後半では丁寧にお願いするときの前置き表現“I was hoping”に
ついて解説します。書籍『ビジネスパーソンが知っておきたい
エグゼクティブの英語』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)から
紹介します。

◆“good”が必ずしも誉め言葉と受け取ってもらえないシーンがある

米デルタ航空の客室乗務員として勤務する同書の著者の清水晶彦氏に
よると、日本人はよく“good”を使います。みなさんはいかがで
しょうか。“good”は便利に使える単語なのですが、日本語の感覚で
使うと良くない場合があるのだと清水氏は言います。

相手が初対面のネイティブ・スピーカーのとき、“good”を使うと
「失礼な言い方だ」と受け止められる場合があるということです。
例えば、パーティに招待されたあと、主催者から“How was the 
party?”(パーティはいかがでしたか?)と感想を聞かれたとします。
その際に「素敵でした」と答えたいとき、みなさんなら何と言いますか?

(1)It was good.
(2)It was great!

“good”だと「まあまあでした」と言う意味に解釈されてしまうの
だと清水氏は言います。「素晴らしかった」ことを伝えるならば、
“great”が無難だということです。

パーティだけでなく、料理についても美味しいかどうかを聞かれる
ことがあります。そのときも、「美味しい」と言いたいとき下記の
(3)のように言ってしまうと、「まあまあですね」という具合に、
自分が意図しない意味で伝わってしまう恐れがあります。

(3)It's good.

相手側を誉める時には使いにくい形容詞なのだとすると、“good”は
どのようなときに使えばよいのでしょうか。
日本人は自分や身内のことを述べるときに謙遜します。このように
謙遜したいときに“good”が使えます。

自分や身内に関して言う場合には“good”を使い、相手や身内を
誉めるときは“great”や“fantastic”など大げさな言葉と使うもの
と考えるように清水氏はすすめています。

【例文】
(4)My wife is a good cook.
(私の妻は料理がまあまあ上手です)

(5)Your wife is a great cook.
(奥様は料理がとても上手ですね)

(4)は身内のことなので“good”を使っています。(5)は
相手(の身内)を誉めるので、“great”を使っています。

◆丁寧にお願いしたいときの前置き表現“I was hoping”

丁寧にお願いしたいとき、“would like you to”やさらに丁寧な
表現として“Could you~?”などを学校時代の英語の授業では学習
しました。同書の中に、「(“would”や“could”を使わない)こんな
簡単で便利な言い方があるのか」という決まり文句を見つけましたの
で紹介したいと思います。

過去進行形“I was hoping”を使うと、間接的で遠慮がちなお願い
表現になり、自分の希望を伝えたいときに役立ちます。

【例文】
I was hoping that you could arrange a time to discuss this 
matter.
(この件について話し合える時間をつくっていただければ、と思って
いたのですが)

I was hoping that you might be able to drive me there.
(車でそこまで送っていただければ、と思っていたのですが)

いかがでしたでしょうか。
メルマガ筆者は“good”を万能な誉め言葉として、清水氏が指摘する
ように、会話の中で安易に使いすぎていました。みなさんは、“good”
が「まあまあですね」という具合に、必ずしも誉め言葉にならない
ことをご存知でしたか?

これから春にかけて、初対面の外国人と自己紹介などのスモール
トークが多くなる方もいらっしゃるかもしれません。そんな時、
今号のメルマガで紹介したような表現を心がけてみてはいかがで
しょうか。


◆ソース◆
================================
『ビジネスパーソンが知っておきたいエグゼクティブの英語』
(ディスカヴァー・トゥエンティワン)
https://www.amazon.co.jp/dp/4799323849/
pp.52,182-183
================================

実践ビジネス英語講座
講座紹介CM
▼実践ビジネス英語講座-PEGL[ペグル]-▼

▼開講10周年記念スペシャル映像▼
メルマガ購読する!
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

About Kenichi Ohmae
Facebook
  • ライブドアブログ