【Vol.332】質問好きの米国人 VS 質問できない日本人

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今号のメルマガは、日米のコミュニケーションスタイルの違いに
ついてです。書籍『SONYとマッキンゼーとDeNAとシリコンバレーで
学んだ グローバル・リーダーの流儀』(ディスカヴァー・トゥエン
ティワン)から紹介します。

同書によると、日本人同士のコミュニケーションと、米国人同士の
それとは、言語でなく、そもそもスタイルが全く違うのだと言います。
同書の著者である森本作也氏の経験上から以下の3つの軸
(1)メッセージが伝わる・伝わらないの責任の所在は話し手か聞き手か?
(2)表現のスタイルは直接か間接か?言語か非言語か?
(3)マインドセットはポジティブ志向かネガティブ志向か?
――で考えると理解しやすいのだと述べています。

それでは早速、それぞれの特徴を順番にみていきましょう。

(1)メッセージが伝わる・伝わらないの責任の所在は話し手か聞き手か?

日本人と米国人で違うのは、スピーチやプレゼンテーションの後の
質疑応答です。日本では「質問は?」と聞いてもなかなか手が挙がり
ません。質問しない理由は「偉い人に直接質問するのは畏れ多い」
「人前で的外れな質問をして『馬鹿な奴』と思われたくない」など
いろいろ考えられますが、日本人にはかなり共通した気質です。

一方、米国では「質問は?」と聞かれると、待ってましたとばかりに
手が挙がります。

両国の気質の違いは幼稚園児から大人まで共通しています。この違いは
どうして生まれるのでしょうか。日本人のほうが理解力が高い?
米国人のほうが人前で恥をかくことを畏れない?同書によるとどちらも
不正解です。同書は「メッセージが伝わる・伝わらないの責任の所在は
話し手か聞き手か?」にあると喝破します。

日本ではメッセージを伝える責任の所在が「聞き手」にあります。
メッセージがきちんと伝わらないのは、聞き手の記憶力や理解力が
低いからとみなされます。メッセージが分かりにくくても、聞き手は
自分の能力の低さが露呈するような質問を避け、自分の頭で行間や
表情を読み、話し手のこれまでの言動までも考慮して真意を理解しよう
と努めます。

米国ではメッセージを伝える責任の所在が「話し手」にあります。
メッセージが伝わらないのは話が下手ということに帰結します。
メッセージが分かりにくい場合は、徹底的に質問し、追及します。

(2)表現のスタイルは直接か間接か?言語か非言語か?

下の図のマトリックスは、ジャパン・インターカルチュラル・コン
サルティング社が行った、日本人と米国人のコミュニケーションの
分析を分かりやすく整理したものです。

        直接的、対立を厭わない
言語コミュニ       ↑      非言語コミュニ
ケーションに依存  ←     →   ケーションに依存  
             ↓
         間接的、対立を回避

横軸は言語コミュニケーションへの依存度です。左にいくほど、
言語コミュニケーションへの依存度が高く、右にいくほど低い、
つまり非言語コミュニケーションへの依存度が高い文化です。
「メッセージを伝える責任の所在」とも関係が深く、言語コミュニ
ケーションに依存する文化では、メッセージを伝える責任の所在は
話し手にあり、非言語コミュニケーションに依存する文化では、
その責任は聞き手にあります。

縦軸はコミュニケーションが直接的か間接的か、という比較です。
上にいくほど、問題を解決するときにオープンで直接的に話すことを
重要視し、下にいくほど、人間関係を重視して意見の対立を避け、
間接的なコミュニケーションを選ぶ文化です。

この2軸で整理すると、日本人の文化は図の右下に位置し、「非言語に
強く依存」し、「わりと間接的」です。文脈や人間関係を考慮し、
さらに多少の比喩を織り交ぜて、あいまいな表現を使ってメッセージを
伝えようとします。日本語では「一を聞いて十を知る」「阿吽の呼吸」
「行間を読む」「空気を読む」などの表現にあるように、明確な言葉に
なっていないメッセージも重要です。

米国人は図の左上に位置し「聴者に推測の余地を与えない」程度に
直接的ですが、「相手を傷つけることをありのままに言う」ほどでは
ありません。

(3)マインドセットはポジティブ志向かネガティブ志向か?

シリコンバレー人は超ポジティブ志向で、ネガティブな雰囲気を
病的に嫌がります。同書によると、重病人に「調子はどう?」と
聞いても「元気です」と答えるということです。シリコンバレー人が
全員、常にポジティブで楽観的なのかというと、そういうわけでは
ありません。彼らも人間ですから、嫌なことも辛いこともあります。
親しくなって個人的な話を聞くと、ポジティブな態度の合間に、
さまざまな問題や悩み、不安が垣間見えることがあると言います。
彼らの病的にポジティブな姿勢は「作られた」部分もあるようです。

しかし、ネガティブな言葉を口にすれば、それが自分を縛って後ろ
向きな気持ちになって芳しくない結果を招き、さらに気持ちはより
ネガティブになるという「負のスパイラル=負け犬への道」を彼らは
恐れているのです。だから、やせ我慢をしてでも、それに耐えようと
するし、チームではお互いに鼓舞しあってポジティブな雰囲気を作ろう
とします。

いかがでしたでしょうか。
一筋縄に「外国人」とくくってしまうのは非常に危険です。本メルマガで
紹介した日米だけでなく各国の文化の違いをPEGL[ペグル]のリーダー
シップ力トレーニングコースの中でもCultural Intelligenceという
科目内で学びます。講師は、(2)の中で触れているジャパン・
インターカルチュラル・コンサルティングの創立者兼社長を務める
ロッシェル・カップ氏で、違った文化の仕事相手―顧客、部下、上司、
同僚、サプライヤー、提携先などと、より良いコミュニケーションと
人間関係を形成するコツを(2)で紹介した図にポジショニングして
学んでいきます。みなさんは普段、どのような態度で外国人に接して
いますか?


◆ソース◆
================================
『SONYとマッキンゼーとDeNAとシリコンバレーで学んだ 
グローバル・リーダーの流儀』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)
https://www.amazon.co.jp/dp/4799314165/
pp.150‐170
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【Vol.331】グローバル環境で日本人の「美徳」を守るべきか?

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今号のメルマガは、日本にとってのグローバリゼーションとは
「日本独自のやり方で『道』を究めるか」、あるいは「妥協して
世界の趨勢に合わせ、より大きな土俵での勝負に出るか」のトレード
オフにあるという話です。書籍『グローバル・マインド 超一流の
思考原理』(ダイヤモンド社)から紹介します。

著者はマッキンゼー・アンド・カンパニーを経て、SAPジャパン代表
取締役やルイ・ヴィトン・ジャパン・カンパニーCEOなどを歴任した
藤井清孝氏です。藤井氏は、グローバリゼーションの本質の一つは
「最大公約数」の推進だと述べています。例として、日本の国技で
ある柔道と大相撲にみる、国際化の違いについて取り上げています。

◆「道」を究めるか、「最大公約数」の推進か

1964年の東京オリンピックで競技種目の一つに加わって以来、柔道は
国際化しました。日本人古来の柔道には、「白い柔道着を着て小が大を
倒す一本勝ちの美徳」のようなものがありました。ところがオリン
ピックを観戦すると、カラフルな柔道着、体重別による階級制、
「有効」や「指導」のポイントを重ねての勝負など、「一本勝ちの美徳」
にこだわる日本人の昔の感覚では、本来の柔道が目指している境地から
離れている印象があると藤井氏は述べています。

柔道の例は、ゲーム、プレーヤーと同時にルールも国際化してしまうと、
日本古来の明文化されていない精神は薄まり、世界各国の最大公約数の
ような、分かりやすいけれども、奥の深さが失われてしまうスポーツに
なる良い例だと藤井氏は言います。

それに比べて大相撲は、プレーヤーはモンゴルやジョージア出身の
横綱や大関が幅を利かせて国際化する中、ルールは頑なに日本古来の
ものを守ろうとしています。「土俵に女性が上がってはいけない」
伝統があることが分かり、議論を呼んだぐらい旧態依然とした形を
守っています。横綱昇進基準の一つである「品格」などは、日本以外
では理解されないだろうと藤井氏は述べています。親方制度に始まって、
いろいろな儀式的な動作、立ち合いの仕切りの基準に至るまで、暗黙の
ルールが多く、海外でこれを再現するのは不可能に近いであろうと
藤井氏は述べています。

この、柔道と大相撲の国際化のアプローチの違いは、日本人がグロー
バリゼーションの波にさらされている現在を考えるうえで、示唆に
富んでいるのだと藤井氏は指摘します。

◆グローバル・スタンダードに合わせることはレベルを落とすこと?

「日本独自のやり方で『道』を究めるか」、あるいは「妥協して世界の
趨勢に合わせ、より大きな土俵での勝負に出るか」をビジネス的に
考えると、日本市場が伸びていない以上、後者の選択肢を取らざるを
得ないことが多い状況に置かれています。

藤井氏は飲食業のエピソードを紹介しています。レストランのガイド
ブックの世界的な権威であるミシュラン・ガイドに掲載されたおかげで、
「一見さんお断り」の老舗の料理店が、外国人も含めて急激にお客さん
が増えたものの、マナーが悪く、昔からの馴染みのお客さんが来なく
なってしまったと嘆いているというエピソードです。つまり、「グロー
バル化で市場は拡大したが、ルールが自分のコントロールできないところ
に行ってしまった」、というトレードオフの例だと藤井氏は言います。

英語の問題もこの図式にあてはまると言います。気心の知れた日本人
同士で交わす日本語は大変洗練されています。いちいち言わなくても
わかる簡単な表現や、相手を慮る言葉、尊敬を表す敬語、四季を表す
言葉など、日本語でないととてもニュアンスが伝わりません。また、
日本人は言葉に頼りきらないコミュニケーション術を、長い年月を
かけて磨き上げてきました。

それに対して、英語は多様な人たちの最低共通言語なのだと藤井氏は
言います。上記のような細かなニュアンスのコミュニケーションの
役割を英語に期待するのは、所詮無理な話というわけです。

それゆえに、藤井氏は、学校で英語を第二公用語にするようなアイデア
に反対しています。日本語力を必ず低下させる弊害が現れると危惧し、
日本人はまず日本語で、しっかりと人格や人間関係の軸を作る教育が
不可欠と同書では主張しています。大多数の日本人にとって、英語は
あくまで必要最小限の意思疎通を図るための言語だと割り切ったほうが
良いという立場を藤井氏は取ります。

いかがでしたでしょうか。
日本人の良さとは何なのでしょう。改めて考えさせられます。
グローバルに(英語もマインドも)遅れていることが嘆かれていると
思いきや、片方では「日本人らしさ」を崩してしまうリスクが伴う
場合もあるという藤井氏の主張です。

日本人としてのルーツを大事にしながらも取捨選択、臨機応変に対応
できる人が真のグローバルリーダーに必要なスキルを持つことになる
のでしょう。みなさんはどのように考えますか?

◆ソース◆
================================
『グローバル・マインド 超一流の思考原理』(ダイヤモンド社)
https://www.amazon.co.jp/dp/4478007659
pp.194‐197
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【Vol.330】外国人が日本人に感じる“余計なお世話”とは?

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今号のメルマガは、組織内部での外国人との人間関係、特に上司と
部下の関係についてです。『海外勤務が決まったらすぐ読む本』
(あさ出版)から紹介します。

◆余計なおせっかいは焼かないほうが無難?

「特にEU系の人々(米国ではEU系にルーツを持つ人々)にはおせっかい
を焼いてはならない。これまで日本人の親切心から行うたくさんの
おせっかいが嫌われる状況を見てきた」と同書では述べています。

会社の中で、日本人のおせっかいはどこまでおこなって良いので
しょうか。同書が記述している内容は以下の通りです。

基本的に他人の仕事には口を挟みません。仕事を見ていて「こうする
と良いのに」と思っていても、外国ではその人の仕事はその人が行う
もの、こちら側から親切心で口出しすることは「ありがたい」と思われ
るよりも、「うるさい」と受け取られることが多いと言います。
なぜなら、その企業では、その人は「仕事ができる」と見なされて
雇用されています。逆にその仕事ができないのにも関わらず雇用されて
いるということになれば、その人のプライドの問題に関わるという
ことになります。

その人がどんなやり方で仕事していても「やり切って責務を果たすべき」
という考え方で運営されています。

◆上司と部下の関係はドライに割り切る

また、上司と部下の関係も個人として割り切っています。国内では
「部下の責任は上司の責任」となることが多いと思いますが、海外の
職場では各自が職務明細に従って職務遂行の義務を負っています。
そのため、海外では上司は上司、部下は部下、部下に何か問題がある
場合は、部下が自分で責任を取るのが常識です。海外では、上司や
パートナーの指示が間違っている場合、素直に受け取る部下はいません。
もっとも、間違って指示を出すような能力の低い上司が管理職の
ポジションについていないということのようです。

指示に不明な点がある場合、部下は納得するまで「どうしてですか?」
と上司に聞くし、納得がいかない指示には従いません。それどころか、
上司を上司と思わなくなるため、仕事上のトラブルが発生することに
なります。部下に正当性がある場合は人事異動を申し出ます。日本人の
ように思考停止でそのまま指示に従うということはありません。
そんな上司は辞めさせるか、異動させられることがほとんどです。

◆「連帯責任」は海外には存在しない?

海外の上司は「ボス」と呼ぶにふさわしいパフォーマンスが必要です。
上司は個人であり、部下も個人であるという考え方です。職責職務が
分離しており、部下に問題があった時は、上司が部下の異動も解雇も
できます。組織を健全に維持するため、また成果を上げるために、
上司は自分のチームを常にベストな状態に保つことが役目になります。

仕事を教えることもなく、指示することもあまりありません。上司は
チームの成果と管理と職務遂行上のリスクを管理する立場にあり、
「あーしろ」「こーしろ」とは部下に対して命じません。部下は部下で
考え、どうしたら良いかを自分で判断して行動に移します。その中で
トラブルが発生したら、部下自身で責任を負います。上司は指示を
しているわけではないので部下の責任をとりません。日本では上司への
日々の報告・連絡・相談(報連相)は基本中の基本ですが、報連相では
ない個人任せのマネジメントとはこういう仕組みと機能を持つという
ことです。

例外は、不祥事、不正、正しくないことを目撃した時です。北米でも、
社会の自浄作用は強く残っており、何か正しくないことをしている
人がいたら、必ず何かを注意されている場面に出くわし、「JUSTICE」
というものを感じると同書の著者は述べています。EUでも同じです。
善悪に対してはものすごくうるさく、ルール破りには厳格です。
それに比べると、アジア、アフリカ、中南米では基準が緩やかです。

いかがでしたでしょうか。
メルマガ筆者が実際に聞いたエピソードを披露しますと、ニュージー
ランドで働く友人は、同僚が忙しそうだったのでサポートしようと
したところ「余計なことはしなくていい、仕事量が多いのなら、
別の人を雇う判断をするし、あなたが余計に働いた分、本当は仕事に
就けるはずの人が就けなくなる」と言われたそうです。これも、
いわゆるおせっかいに入るのでしょうね。

みなさんは、日本的な組織のウエットな人間関係と、上記のような
ドライな関係の、良い面と悪い面をどのように考えますか?

◆ソース◆
================================
『海外勤務が決まったらすぐ読む本』(あさ出版)
https://www.amazon.co.jp/dp/486063909X
pp.156‐161
================================

【Vol.329】今さら聞けないコロン・セミコロンの使い方

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今号のメルマガは、いまさら人に聞けない、コロン(:)とセミ
コロン(;)の使い方の違いについてです。書籍『英語にまつわる
エトセトラ』(研究社)から紹介します。

「日本人にとっては違いがわからない…」という声も聞こえてきそう
なこの問題ですが、みなさんはいかがでしょうか。実はコロンとセミ
コロンは似ていますが、使い方は全く異なります。同書から順番に
説明していきましょう。

(1)コロンの使い方

コロンは、理由を説明したり、原因を受けて結果を言ったり、例を
あげる場合に使います。つなぎ言葉で言うならば、namely(すなわち)、
that is(言い換えれば)、as(例をあげれば)、for example(例えば)、
for instance(例をあげれば)、because(なぜならば)、as follows
(次のようになります)、therefore(したがって)と同じで、上の
ようなつなぎ言葉の働きをするわけです。例文を下にあげます。

【例文】
You have two options: red or blue.
(2つから選べます。赤か青か)

There is on one thing she is crazy about: chocolate.
(彼女にはひとつ、目がないものあります。それはチョコレートです)

普段は、コロンを使うことはあまりないと思います。ですが、実は
無意識にみなさんが毎日のように使っているものがあります。そう、
Eメールのタイトルです。件名にRe:とかre:と書いて、そのあとに
表題を書くことがありますね。このreはラテン語からきており、
ラテン語で「…について」という意味の前置詞なのです。

【例文】
Re: your letter of February 1st

のように使います。
このように、reを手紙やEメールの話題の導入に使って

Re: our vacation plan
のように表現するわけですね。

もう一つ、コロンには、以下のようなカンマに似た使い方があります。

【例文】
She asked a simple question: “Who are you?”

引用文の前にコロンを使っています。カンマを使うのが普通ですが、
コロンを使うとカンマを使った時よりも堅苦しい表現にすることも
できるという例です。

(2)セミコロンの使い方

セミコロンのsemi-は「半分」とか「一部」という意味です。セミ
コロンの場合は「半分」という意味なのですが、何と何の半分かと
いうと、カンマとピリオドの中間です。セミコロンはカンマよりも
強く、ピリオドよりは弱い切れ目を表します。

【例文】
I know the city well; I’ve lived there all my life.

のように使います。

(3)ダッシュの使い方

同書では、ダッシュの使い方についても解説しています。
ダッシュには2種類があります。en dash(en ruleとも言います)と
em dash(em ruleとも言います)です。enはアルファベットの“n”の
文字で、emはアルファベットの“m”の文字を表わしています。
“n”は“m”の半分の長さでen dashは「半角ダッシュ」、em dashは
「全角ダッシュ」という日本語があたります。en dashはハイフンより
も少し長い記号(ハイフンで代用することも多い)で、ページ数や期間を
表して、

【例】
pp.34-56、2013‐2015、Monday‐Friday

のように使います。また、二つのものを対等に結合する記号としても
使います。

【例】
Japan‐US relationships
(日米関係)

がその例になります。
一方、em dashは、文字の省略を表します。いわゆる伏字を表します。

【例】
“D― you all”, he said.

口にしたくない言葉を伏字にしています。

(4)クォーテーション・マークのシングルとダブル

クォーテーション・マークのシングル(‘ ’)とダブル(“ ”)は、
アメリカ英語とイギリス英語で使い分けが違います。アメリカ英語
では一般的にダブルを使います。そして、引用の中に引用が入れ子
になっている場合にシングルを使います。イギリス英語では、入れ子
になっているときのシングルとダブルの使い方がアメリカ英語とは
さかさまです。以下の例文で見てみましょう。

【アメリカ英語の例】
“Do you know,” she said, “what ‘smorgasbord’ is?”.

【イギリス英語の例】
‘Do you know,’ she said, ‘what “smorgasbord” is?’

いかがでしたでしょうか。
今回のメルマガでは、学校の英語の授業では学習しなかった、
句読点の類をとりあげてみました。みなさんは正しい使い方を
していましたか?


◆ソース◆
================================
『英語にまつわるエトセトラ』(研究社)
https://www.amazon.co.jp/dp/4327452858
pp.184‐187
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【Vol.328】外国人のハートに踏み込む「感性」の磨き方

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今号のメルマガは、コミュニケーションにおける「感性」の磨き方
についてです。書籍『外国人と働いて結果を出す人の条件』(幻冬舎)
から紹介します。

異なる文化や経験に積極的に触れ、コミュニケーションが上手に
とれる人は評価が高まります。経験によって、人に好感を与える
ようになる「感性」が磨かれていくのだと同書は述べています。
世界を股にかけて活躍するビジネスパーソン以外でも、この類の
「感性」の高さに驚かされる日本人がいるものですが、同書の
著者が例にあげるのが京都の観光地にある団子屋のおばちゃんです。

◆京都の団子屋のおばちゃんから学ぶ、コミュニケーションにおける
「感性」の磨き方

この京都の団子屋のおばちゃんをメルマガ著者は具体的には知り
ません。大変失礼ではありますが「そうは言っても、たかが
団子屋のおばちゃん」と従来なら読み飛ばしてしまっていた
ところですが、「侮れない」と痛感させられるニュース記事を
最近読みました(文末の◆ソース◆参照)。

大阪城の前の茶屋の女性経営者(72歳)が「8個入り600円」の
たこ焼きを、訪日外国人観光客を中心に売りまくって2016年は
約2億4000万円も売り上げていたというニュースです。(脱税の
ニュースなのですが、「たかが茶屋なのに、セブンイレブン店
並みの売り上げ!?」と2億4000万円という数字に驚きました)。
脱税のニュースということは置いておくとして、同書が言及して
いる京都の団子屋のおばちゃんも同じぐらい売り上げている凄腕
のおばちゃんなのではないだろうかと勝手に想像してしまいます。

同書によると、彼女の英語はめちゃくちゃです。しかし、どんな
国の人が相手でも、知っている限りのカタコト英語と日本語の
ちゃんぽんとありったけのジェスチャーで対応します。それも、
団子を勧めて売るだけではなく、ときには笑いを取ったりしながら
コミュニケーションを成立させているのだと言います。客は会話を
しながら興味がわけば団子を買い、そうでなくても写真を撮ったり、
にこやかに挨拶を交わしたりして、コミュニケーションを楽しんで
去っていきます。団子屋のおばちゃんはこの種の意思疎通を1日
何百往復もさせているわけです。

受け止める側は彼女のエネルギーに惹きつけられて、彼女の伝えたい
内容を読み取ろうとします。少なくとも彼女の気持ちは伝わってきます。

「語学力が優れているだけで外国人との関係性を作れるわけではない」
と痛感すると同書は述べています。

私たちは彼女から何を学べるのでしょうか。同書の著者は
(1)思い・姿勢と(2)繰り返しだと言います。順番に見てみましょう。

(1)思い・姿勢
一つは境遇に関係なく、積極的に働きかけ、経験を求める「思い」と
それがあふれ出た「姿勢」です。

もし、団子屋のおばちゃんが、「言葉が通じないから」と店頭で
モジモジしていたら、多くの人は彼女に気がつかず、団子の存在を
知らないまま通り過ぎるでしょう。だから積極的に話しかけ、反応
から相手の考えていることのヒントを得て、次の会話につなげます。
話しかけることで相手は「私に興味がある人だ」と認識し、友好的
な関係を築くきっかけになります。

団子屋のおばちゃんは、自分の言葉で団子の存在と魅力を知らせ、
買った人のメリットを伝えようとしていたと言います。内容が
伝わる前に「伝えようとする態度」が伝わっている、だから人を
惹き付けることができるというわけです。言葉は十分に通じなく
ても「あなたと仲良くしたい」という意思が伝わり、能動的な
態度が高評価を受けます。まず、働きかけることが大切な一歩です。

(2)繰り返し
もう一つ学べるのは、繰り返しによって会話の質を上げていることです。

京都の団子屋のおばちゃんは今後も綺麗な英語は話せないままかも
しれません。しかし彼女は、語学力よりも目の前の相手が望んで
いることを読み取る力を伸ばし続けています。

これは回数を重ねることによって磨かれてくる感性です。

おそらく、最初の頃は今よりも伝える力が弱かったのではないで
しょうか。それでも何百回も何千回も繰り返していくうちに、
外国人の好みや喜ばれるジェスチャーをつかみ、自然に繰り出して
相手に楽しんでもらえるようになっています。

1回の交流、10回の会話ではなかなか本質はつかめません。100回、
1000回と重ねることで身につく感覚があります。私たちも怖がらずに
働きかけを繰り返すべきなのだと同書は言います。

「思い・姿勢」と「繰り返し」は、どちらか一つが欠けても豊かな
感性を身につけることはできません。

いかがでしたでしょうか。
大阪城公園のたこ焼き店の売り上げ数字について考えてみます。
休みなく365日働いているとして、600円のものを1日当たり何個
売れば売上2億4000万円になるかというと、約1100個です。お客の
8~9割が訪日外国人観光客ということですから、1000人近い外国人に
売りまくっているということですね。そうした茶店を今までは気に
することもなかったのですが、機会があったら、言葉の通じない
外国人の懐にどのように飛び込んでいくのか、じっくり観察して
勉強したいと思います。みなさんは、普段どんな角度で「自分の
感性」を磨いていますか?


◆ソース◆
================================
『外国人と働いて結果を出す人の条件』(幻冬舎)
https://www.amazon.co.jp/dp/4344913868
pp.166‐169

大阪城公園「たこ焼き店」1.3億円脱税で在宅起訴
…客8~9割は訪日外国人
https://www.sankei.com/west/news/180726/wst1807260038-n1.html
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