【Vol.185】“英語を話す自分”を使い分けていますか?

※本メルマガバックナンバーのコラムは、大前研一が自らが執筆・発行しているものではなく、
 本講座の専属ライターにてお届けさせていただいております。

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  2015年9月に執筆したメルマガ「【Vol.182】トップ女性CEOに訊く、世界のビ
 ジネスルール!」の中で、「Strong Keiko」「Little tiger」というブランド
 を持っている、「BENIHANA OF TOKYO」のCEO青木恵子氏とその著書を紹介しま
 した。(バックナンバーの記事は文末の◆ソース◆を参照ください)日本人は外
 国人と比較すると相対的にはシャイな人が多いので、青木氏のように「Strong」
 や「Tiger」という強烈なキャラクター作りをするのは苦手な人が多いかもし
 れません。

 では、ほかの日本人グローバルエリートたちの「自分ならではのキャラクター
 作り」はどうなのでしょうか。A.T.カーニー日本法人会長の梅澤高明氏も、キ
 ャラクターを磨いて外国人(特に米国人)に対して自分を印象付けることはメリ
 ットがあると、著書『グローバルエリートの仕事作法』(プレジデント社)の中
 で述べています。個性的なキャラクターは、顧客や社内の同僚たちに印象を植
 え付けるうえでプラスです。消費者にブランドが強く認識されている商品ほど
 売れやすいのと同様、名前を出すだけでみなの頭の中にすぐにその人の顔が想
 起される強いキャラクターを持っている人は、何かと声がかかりやすいのだと
 言います。“影が薄い”存在であるよりは、明るくポジティブなキャラクター
 を持っていることで、交友関係も自然に広がり、ビジネスチャンスも増え、そ
 れだけで有利なことは間違いないことなのでしょう。

 しかしながら、日本人の多くが、青木氏のような強烈なキャラクターを持てる
 かというと、それも無理があります。梅澤氏も、自身が「根っからの日本人の
 ためか、陽気なキャラクター作りに抵抗がある」ことを同書の中で認めていま
 す。「俺が俺が」という性格でないため、米国人の同僚たちと比べると口数が
 少ないほうなのだと梅澤氏は自身を評します。

 その分、英語環境の会議で発言するときは、発言のインパクトを高めるための
 努力をしているのだそうで、梅澤氏が狙っているのは「普段は物静かだが、口
 を開けば破壊力がある」キャラクターです。そのために梅澤氏が心かげている
 のは具体的には以下の2点です。

 (1)言葉数を絞って結論を先に言うこと
 (2)口を開くときには、他の会議出席メンバーとは異なる新しい視点を提示
    すること
 
 英語環境の会議では、英語を母国語とする米国人やインド人がエアタイム(発言
 時間)を占拠しがちです。そんな中で、どうやったら効果的に楔を打ち込めるか
 を考える必要があると梅澤氏は言います。自分の打ち出したい「強み」を際立
 たせる方向でキャラクターを確立すべしと説く梅澤氏の場合は、口数の少なさ
 という弱みを逆手にとったキャラクター設定と言えます。なお、テレビ東京の
 「ワールドビジネスサテライト」のコメンテーターとして出演しているので、
 TV番組の中でキャラクターを視聴することができます。

 「ポジティブなキャラクター作りに無理を感じるなら」ということで梅澤氏が
 同書の中で取り上げているのがジョン前田氏です。

 メルマガ著者は不勉強でジョン前田氏を知らなかったのですが、YoutubeでTED
 での英語講演内容がアップされています。日系米国人で米国育ち。米国デザイ
 ン界の巨匠で、米Rhode Island School of Designの学長を務めました。

 梅澤氏が話をジョン前田氏と話をした感じでは言葉数が少なく、内容もふわっ
 としていて哲学的にも見え、禅問答のような独特な世界に引きずり込む「神秘
 的な東洋人」だと言います。深みのある「哲人」キャラクターはジョン前田氏
 の自然の姿なのか、それとも多少の演出が入っているのかは分かりませんが、
 神秘的なイメージが欧米人たちには強烈な印象を与えていて、ジョン前田氏の
 華麗なキャリアにプラスの影響を与えているのは確かだと梅澤氏は評します。

 いかがでしたでしょうか。
 よくバイリンガルの人は、日本語と英語を話す時でキャラクターも自動的に切
 り替わるという話を聞きます。また、以前、英語を学習していたときにも“キ
 ャラクター”について以下のようなアドバイスを受けたことも思い出しました。
 「日本人の名前は外国人にとって覚えにくいので、本当の姓名とは別にもう一
 つ英語風のミドルネームみたいなものを持ちなさい」、そして、外国人と会話
 するときは、例えばTomという名前を自分につけたら「I'm Tom」と自己紹介し、
 英語で会話しているときは日本人としてのいつものキャラクターを捨て、“Tom”
 のキャラクターになりきっていつもとは違いハイテンション(?)で饒舌に振
 舞うというものです。純粋に第二言語として学ぶ人にとってはキャラクターを
 意識的に切り替えて、自然に身に着くまで練習することも必要だということで
 すね。みなさんは、“英語キャラクター”作りはしていますか?


 ◆ソース◆
 ============================================
 『グローバルエリートの仕事作法』(プレジデント社)
 http://www.amazon.co.jp/dp/4833421372/
 pp.105-108

 【Vol.182】トップ女性CEOに訊く、世界のビジネスルール!
 http://pegl.ldblog.jp/archives/45545391.html

 ジョン前田氏の講演(TED)いずれも日本語字幕付き
 「アート、テクノロジー、デザインから創造的リーダーが学べること」
 http://goo.gl/2mJJaJ
 http://newsbiz.yahoo.co.jp/ted/detail/1571
 
 「ジョン前田のシンプリシティについて」
 https://goo.gl/0DtAvV
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【Vol.184】毎日15分でできる“パワー音読”の効果とは

※本メルマガバックナンバーのコラムは、大前研一が自らが執筆・発行しているものではなく、
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 メルマガ読者のみなさんは英語学習法に音読を取り入れている方も多いのでは
 ないかと思います。その際、どのようなことに心がけて音読をしているでしょ
 うか?一般的な英語学習法としては、以下のようなことに心がけて音読するの
 がオーソドックスな方法だと思います。

 (1)文の要素ごとの区切りを意識しながら読む。具体的には主語の塊、動詞
 になる塊、目的語になる塊、補語になる塊、修飾語になる塊――という具合。
 「チャンク(「塊」=「意味のまとまり」)音読」とここでは便宜的に呼びます。

 (2)正確な発音、自然なリズム・イントネーションを心がけながら読む。具
 体的には特に伝える必要がある「内容語」(名詞・動詞・形容詞・副詞など)は
 強く、強調する必要のない「機能語」(前置詞・代名詞・be動詞・助動詞・冠詞
 など)は弱く発音して、メリハリにより英語らしいリズムを作る。「ノーマル
 音読」とここでは便宜的に呼びます。

 今号のメルマガでは、一風変わった音読学習法を紹介します。『パワー音読入
 門』(アルク)によると、(1)(2)のような“普通の”読み方に加えて、
 下記のようなトレーニングを併せて行うのが効果的だとしています。同書の著
 者で英語同時通訳者の横山カズ氏は、このトレーニング方法を「POD」(パワー
 音読)と名づけています。「感情をこめて」という日本人が最も苦手(?)とす
 る音読を行うのが「POD」のユニークなところです。今までは、音読する時、
 感情を働かせていなかったのではないかと思います。

 (3)声を出さず、息の力だけで英文を音読して子音の発音を改善する。
   「ささやき音読」とここでは便宜的に呼びます。
 (4)英文の和訳を音読して、英文の意味を母語で腑に落とす。
   「和訳音読」とここでは便宜的に呼びます。
 (5)感情を込めて英文を音読して、英文と自分の感情を直結させる。
   「感情音読」とここでは便宜的に呼びます。
 (6)英文を一定の時間内に、感情を込めて、できるだけたくさんの回数音読
    して英文を脳に叩き込む。
   「タイムアタック音読」とここでは便宜的に呼びます。

 同書によると50語~100語の英文素材と和訳を用意し(1)~(6)を1ユニッ
 ト合計15分で1日1回行うと2ヶ月で効果が現われると言います。出勤前15分と
 寝る前に15分というように朝夜2回行うとさらに効果的です。

 (1)    チャンク音読    [2分]
 (2)    ノーマル音読    [2分]
 (3)    ささやき音読    [2分]
 (4)    和訳音読      [1分]
 (5)    感情音読      [3分]
 (6)    タイムアタック音読 [5分]

 では、同書独特のステップであるところの(3)~(5)はどのような効果が
 あるのでしょうか。順番にトレーニング方法とその効果について解説します。

 (3)ささやき音読
 日本語は母音中心の言語ですが、英語で話すときは、余計な母音を意識して排
 除し、子音をしっかり発音するようにすると英語らしく、通じやすくなります。
 そのための練習が「ささやき音読」です。コツは「2m先にいる相手に対して、
 全力で内緒話しているイメージ」で音読します。ささやき声で読み上げてみる
 と、母音はあまり響きません、ささやき声で話すときには子音に頼るしかなく
 なります。ささやき声のように、あえて子音にしか頼れない状況を強制的に作
 り出すことによって子音の発音を強化するのがささやき音読の狙いです。

 (4)和訳音読
 「和訳音読」は英文の和訳を、感情を込めて音読するステップで、この後の 
 「感情音読」の準備として行います。自分の感情と英語を直結させ、脳を意識
 して働かせなくても、感情が動いた瞬間にその英語がすっと口から出てくるま
 で叩き込めと横山氏は言います。
 具体的な例で説明します。

 Why does it always rain when I wash my car?
 「私が洗車をするときはなぜいつも雨が振るのでしょうか?」という直訳では
 気持ちが乗りません。洗車を終えてピカピカに磨き上げた瞬間に額にポツンと
 雨粒が落ちて来るシーンを心の中のスクリーンに投影しながら、いまいましげ
 に読み上げます。

 「な~んで、おれが洗車すると、いっつも雨が降るんだよっ!」

 その時に湧いた感情をしっかりと覚えておいて、その感情を次のステップの
 (5)で英語と結びつけます。

 (5)感情音読
 自分の感情と英語をリンクさせる、PODの最重要段階だと横山氏はこのステッ
 プを位置づけます。(4)「和訳音読」で確認した情景と感情を呼び起こしな
 がら英文を音読します。役者になりきって感情と英語をつないでいきます。感
 情と英語が一体化するまで音読を繰り返します。上記で例をあげた(4)のよ
 うなベースとなる感情とのリンクが完了したら、次にさまざまな感情パターン
 で音読します。役作りを通じて、さまざまな感情を疑似体験します。

 (A) できるビジネスパーソン風――さわやかに、明瞭に
 (B) 政治家のスピーチ風――堂々と、自信溢れた感じで
 (C) 怒れるクレーマー風――いきり立ったように早口で
 (D) インテリ評論家風――皮肉を込めて、ユーモラスに
 (E) 悟りを開いた人格者風――穏やかに、おごそかに
 (F) 悪霊風――怨念を込めて、呪いをかけるように

 「感情音読」は自己の表現のバリエーションを増やせるという効果があります
 が、効果はそれだけではありません。英語からすくい取れる感情パターンが増
 えることで、リスニングするときに話者の気持ちをより敏感にキャッチできる
 ようになり、さらには英語で空気が読めるようになると横山氏は言います。

 いかがでしたでしょうか。
 みなさんは、英語の勉強にすぐに取り掛かれるでしょうか?やる気モードに入
 るためのスイッチをどのように入れているでしょうか?横山氏は「作業興奮」
 を起こすために「POD」を使って欲しいと言います。「作業興奮」とはどんなに
 やる気が起きない作業でも、手が付けられるところから始めてみると、だんだ
 ん気分が乗ってきて、続けることができるという脳の作用です。「POD」自体は
 手順が(1)~(6)と決まっている単純作業なので、「取り敢えず15分間だ
 けでもやるか」というとっかかりに向いていそうですね。


 ◆ソース◆
 ============================================
 『パワー音読入門』(アルク)
 http://www.amazon.co.jp/dp/4757426372
 pp.38-54、126
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【Vol.183】米インテルから学ぶ!グローバル戦術の極意

※本メルマガバックナンバーのコラムは、大前研一が自らが執筆・発行しているものではなく、
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 取引やコラボレーションするなら、読者のみなさんは“uncomfortable”な関
 係と“comfortable”な関係とどちらを好みますか?
 「“comfortable”な関係のほうが良いに決まっているではないか」と思うか
 もしれませんが、今号のメルマガでは敢えて“uncomfortable”な付き合いを、
 取引先やコラボレーションとの間で望む世界的企業がテーマです。

 読者のみなさんは仕事上で、長いつきあいのある取引先やコラボレーション先
 を持っていると思います。その取引先やコラボレーション先と関係がうまくい
 っていて別段問題がない場合、以下の(1)(2)のどちらを選ぶでしょうか?

 (1)そのまま取引・コラボレーションを続ける。
 (2)取引・コラボレーションを定期的に見直す。

 実績や付き合いと重視する日本人としては「(1)そのまま取引・コラボレー
 ションを続ける」を選ぶというケースが多いのではないでしょうか?

 人間は変化よりも安定を求めるので、うまくいっているものをわざわざ変える
 ことに対して不安があります。担当者の立場とすれば、実績もあって勝手が分
 かる相手と長く付き合いたいと思うのが人情だと思います。ですので「(2)
 取引・コラボレーションを定期的に見直す」という考え方に対してはやや違和
 感を覚えます。

 しかしながら、『グローバル企業のトップが実践する激変の時代に成功するた
 った1つの考え方』(KADOKAWA)によると、米半導体大手のインテルでは「
 (2)取引・コラボレーションを定期的に見直す」というのが常識なのだと言
 います。なぜなのでしょうか。同書の著者で米インテルの日本法人の元トップ
 を務めた吉田和正氏によると「同じ取引先と仕事を続けていると現状を維持し
 たいという気持ちが強くなり、新たなアイデアが生まれにくくなる」からだと
 言います。

 吉田氏が米インテルの若手社員だった時、これまで吉田氏が何度か付き合いの
 ある取引先に、今回も引き続いて別の仕事を頼もうとしたところ、当時の上司
 から「他の企業の見積もりはとったのか?」と指摘されたことが珍しいことで
 はなかったと当時を振り返ります。米インテルの取引先になることができれば
 嬉しいことですが、米インテルは取引先に対してどのようなことを求めている
 のでしょうか?どのようにすれば米インテルと長期間にわたり取引ができる関
 係になれるのでしょうか?

 誤解のないように付け加えておくと、米インテルで実績や人との付き合いを軽
 視していたというわけでは決してありません。グローバルな環境においても、
 長年育んだ人間関係がプラスに働くことは多いと吉田氏は言います。ただし、
 その人間関係はお互いの信頼関係がしっかりと築けていることに加えて、常に
 新しい仕事にチャレンジし続けているということが前提になります。米インテ
 ルだけでなく、世界ではほかのエクセレント・カンパニーも同じことを取引先
 やコラボレーション先に求めているのではないのでしょうか。特にエクセレン
 ト・カンパニーと取引・コラボレーションする際には意識しておくと良いヒン
 トになります。

 たとえ長く付き合っていても、取引先やコラボレーション先が単に現状維持や
 安定を求めている相手という関係であるだけなのであれば、その取引先やコラ
 ボレーション先に足を引っ張られてしまって、米インテルにとってもマイナス
 に作用してしまう可能性があるという考え方です。

 つまり、「どんな時でも現状に満足してはいけない」というのが米インテルの
 考え方だというわけです。変化を迫られる前に自ら変化すると同時に、取引相
 手にも変化を求めるくらいでないと、半導体の王者と言われる米インテルとい
 えども、グローバル競争では生き残ることができないということですね。

 素晴らしい技術を持っている日本メーカーが苦戦しています。安定を求めて、
 変化を避けていることに原因の一端があるのではないかと吉田氏はズバリ指摘
 します。「うまくいっている現状を変えたくない」という気持ちを封印するこ
 とが、未来志向のビジネスパーソンに求められる考え方です。

 冒頭の“uncomfortable”“comfortable”の話で言うと、「comfort zoneに留
 まっていてはいけない」と米インテル勤務時代の上司から若き日の吉田氏は言
 われたと言います。自分が心地よいcomfortableな状況に安穏としていては、
 グローバル競争から取り残されるということですね。

 いかがでしたでしょうか。

 吉田氏が米インテルに在籍したのはPCが全盛で、米インテルが世界のCPU市場で
 独占的な地位を占めていた時代です。米インテルは独占的な地位に胡坐をかく
 ことなく、常に緊張感を持ってビジネスしていたことが同書から伝わってきま
 す。それでもなお、時代は変わり、あっという間にスマホが主流になり、PCの
 販売台数が減る中、PC向けCPUが事業の柱だった米インテルの業績や株価に翳り
 が出てきています(米インテルの株価の推移は下記◆ソース◆参照)。常に緊張
 感を絶やさない米インテルでさえもグローバル競争では簡単には生きていけな
 いほど厳しい時代に突入しているのだということを思い知らされます。


 ◆ソース◆
 ============================================
 『グローバル企業のトップが実践する激変の時代に成功する
  たった1つの考え方』(KADOKAWA)
 http://www.amazon.co.jp/dp/4041018404
 pp.183‐188

 米インテルの株価の推移(10年)
 http://goo.gl/kx5Tw5
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【Vol.182】トップ女性CEOに訊く、世界のビジネスルール!

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 「Strong Keiko (自分のファーストネームを入れてください)」とか「Little 
 tiger」と自分ことが同僚や上司や部下の間で噂されているとしたら、みなさん
 はどのように感じるでしょうか?

 『基本は誰も教えてくれない日本人のための世界のビジネスルール』(ディスカ
 ヴァー・トゥエンティワン)の著者である青木恵子氏は、米国ビジネス界におい
 ては「喜ぶべき話」だと同書の中で述べています。形容詞は「strong」でも何
 でも良いのですが、自分が一つのイメージに固定されることがいいことなのだ
 と言います。個人を強烈に印象付けるブランドを持つことによって、他人が一度
 聞いたら忘れずに認知してくれるようになるという点は、青木氏が言う通りです
 ね。「Strong Keiko」「Little tiger」は青木氏についているブランドです。

 青木氏はハーバードビジネススクールスクールの経営者向けプログラム(OPM:
 Owner/President Management Program)を日本人女性初で卒業、故ロッキー青
 木氏と結婚し、現在は世界展開する、鉄板焼きのエンターテインメントレスト
 ランチェーン「BENIHANA OF TOKYO」の後任CEOです。

 青木氏は米国にわたり、ビジネス界で上を目指すにあたり、(トップに君臨する)
 人たちとのつながりからビジネスのチャンスをもらったと述懐します。ニュー
 ヨークに来た時以来、米国ビジネス界でどのように人脈作りをしていったのか
 を著したのが同書です。“綺麗事”を書いた本はほかにもあるかと思いますが、
 同書の特徴は「ここまでやるのか」という本音が多く書かれている点です。
 上昇志向の強い人の考え方が分かります。今号はその一部をご紹介しましょう。

 「この人と仲良くなりたい」という標的とする人があらかじめ定まっている人
 とします。どうしたらお近づきになれるのでしょうか。青木氏の場合、例えば、
 聖路加国際病院名誉院長の日野原重明先生とお近づきになることができ親交を
 持ってることが同書の中に書かれています。実は、メルマガ筆者も日野原先生
 と握手をしたことがあります。日野原先生はキリスト教会で、定期的に説教を
 します。説教が終わると、並んだ人全員が、日野原先生と握手することができ
 るのです。メルマガ筆者の場合、ご挨拶して握手しておしまいでした。「英語
 力不足」という言い訳ができないだけに、人脈を作る力が自分に不足している
 ことを痛感させられます。

 会うことと人脈にできるかどうかは全く別の問題だと青木氏は言います。最初
 の出会いで自分に興味をひきつけ、印象付けることができなければ次はありま
 せん。そのためにできることは何でしょうか?青木氏は以下の(1)~(4)
 をあげます。

 (1)下調べをする
 チャンスが来たとき、その瞬間を逃さないためにも、事前の準備が必要となり
 ます。「どういうことに興味があるのか」「今どんな事業をしているのか」
 「趣味は何か」「好きな食べ物は何か」――。できるだけ調べて、その人のこ
 とを研究しておけば、実際に会った時、どんな話題が出ても、会話をうまく続
 けることができます。そして、「自分が詳しいです。自分に聞いてください」
 「自分が案内します」と自分をアピールして印象づけておきます。その時は背
 伸びをして後から調べます。

 (2)最初の数十秒で勝負する
 特にパーティは一発勝負です。一瞬で相手を魅了するには、一瞬のチャンスを
 生かし、相手に好感を持たれることが重要です。ただ名刺交換するだけでは誰
 も覚えてくれません。会話の端々から相手の興味を読み取り、会話を膨らませ
 て、相手の気持ちをぐっとつかみます。相手にとって“価値ある自分であるこ
 とを演出”することではじめてその人は自分に興味を持ってくれます。

 (3)ほめ上手・頼り上手になる
 人間はほめられたり頼られたりすると悪い気はしないものです。「あなたに憧
 れていました」「あなたにお会いできて本当に嬉しい」「これについて教えて
 ください。アドバイスをください」と言われてイヤな人はまずいません。自分
 が言われる立場だったら、自尊心をくすぐられて、いい印象が残りますよね。

 (4)定期的にコンタクトをとる
 例えば会った翌日に、次のような手紙やメールを出します。「Pleasure to meet 
 you.(あなたに会えて光栄でした)。ところで、○○にご興味があるとのことで
 したが、最近こういう話を聞きましたので、ご参考までに」。「あぁ、あの話
 をした人か」とさりげない自分の存在を思い出させる作戦です。相手の印象に
 残る情報を流すことで、自分の存在を記憶に焼き付けてもらうのが目的です。
 ただし、長文は避けます。用件だけをまとめた短い文章が好まれます。相手の
 メリットを考え、相手が欲しい情報をgive&giveすることです。億劫がらずに
 give&giveし続けると、信頼関係が深まり、これがいざという時に人脈に変わり
 ます。

 いかがでしたでしょうか。

 みなさんは(1)~(4)のどれを実行しているでしょうか?

 グローバルを舞台に「上昇志向が強い」「出世したい」と思うみなさんには特
 に同書を読むことをおすすめします。同書に書かれていることの幾つかを実行
 に移すかどうかは別にしても「出世する人はなぜ出世するのか」「成功する人
 はなぜ成功するのか」というビジネス界の裏側が分かってくるような感じがし
 ます。それとともに、負けたくないライバルと比較して自分に足りない点も見
 えてきます。みなさんは、これからどんな力を磨いていきたいと考えますか?


 ◆ソース◆
 ============================================
 『基本は誰も教えてくれない日本人のための世界のビジネスルール』
 (ディスカヴァー・トゥエンティワン)
 http://www.amazon.co.jp/dp/4799316133
 pp.13-16、27-30、100
 ============================================
 

【Vol.181】潜入レポ!夏のリスニング力強化セミナー

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 8月24日(月)夜、実践ビジネス英語講座(PEGL)では、リスニング力をテーマに、
 大正大学・大学院教授の西蔭浩子氏を迎え、夏の強化セミナー【英語のお医者
 さんによる6つのリスニング処方箋 ~リアル講義×ワークショップで「読め
 るけど聴けない病」を治す!~】を開催しました。平日にもかかわらず、仕事
 帰りに駆けつけたビジネスパーソン約50人が参加しました。

 冒頭、西蔭氏が「リスニングに対して苦手意識がある人はどれくらいいますか?」
 と参加者に挙手をしてもらったところ、50人の参加者のほとんどの手が一斉に
 挙がりました。みなさん似たような苦手意識を持っているのだなと改めて実感
 するとともに「このセミナーで、リスニングの何がしかのコツをつかんで帰り
 たい」という参加者の真剣さが伝わってきました。


 ■英語を聞き取れないのは日本人特有の“持病”のせい

 それではさっそく早速、当日のセミナーの様子をご紹介しましょう。
 「聴けない病」に対する治療に入る前のウォーミングアップとして「なぜ英語
 が聞き取れないのか?」という3つの理由(1)~(3)を西蔭氏が教えてく
 れました。日本人は以下のような3つの特有の“持病”を持っているというわ
 けです。

 (1)見る英語と聞く英語が違うということを認識できていない病

 以下の<1>~<7>は実は誰でも知っている英語で、英語の綴りを見れば、
 意味はすぐに分かります。ところが、聞いたときには、<1>~<7>のよう
 な音に聞こえてしまい、聞いただけでは綴りがイメージできない意味不明の英
 語になってしまいます。だから、リスニングに自信をなくしてしまうのですね。
 セミナーでは、<1>~<7>と聞こえる英語が、実は何と言っているのかを、
 西蔭氏が参加者に質問して、参加者が回答する双方向形式で進行しました。
 セミナーでは参加者全員で声に出して読んでみました。そのほうが該当する英
 語がイメージしやすくなります。

 みなさんも挑戦してみてください。答えは、コラムの文末に書いておきます。

 <1> ハンズレ
 <2> モーザ
 <3> チリレン
 <4> 揚げ豆腐
 <5> 掘ったいもいじるな
 <6> 割っちゃう
 <7> パラシュート

 (2)外来語のカタカナ表記の発音が一人歩きしている病

 以下の<1>~<5>は日常的に目にする外来語のカタカナ表記です。英語が
 由来の源なので、カタカナ通りに英語でも発音されるものだと我々日本人は錯
 覚してしまいがちです。外来語のカタカナ表記はあくまで便宜的なものであっ 
 て、英語の発音とは全くの別モノであると割り切って考えなければなりません。
 本来の英語の発音から逸脱して、外来語のカタカナ表記が一人歩きしていると
 思ったほうが間違いないのかもしれません。典型的な例として西蔭氏が例にあ
 げたのが、次のような外来語のカタカナ表記です。

 <1> オレンジジュース
 <2> ミルク
 <3> バニラ
 <4> マクドナルド
 <5> ホットドッグ

 (3)英語のリズムに乗れない病

 西蔭氏から次に教わったのが下の3つの英文<1>~<3>の読み方です。SVO
 の文型の文章です。日本語を読むときには平坦なリズムですが、英語ではリズ
 ムが重要なのですね。西蔭氏が3回手を叩くリズムで<1>~<3>の文章を
 読む練習を参加者全員で声を出して行いました。日本的なリズムだと単語ごと
 に1拍のリズムで読むため、<1>を3拍、<2>を5拍、<3>を7~8拍と
 いった具合にそれぞれ違うリズムで読むのではないでしょうか?ところが英語
 だと<1>~<3>をいずれも3拍の全く同じリズムで読みます。

 <1> Teachers     like            students.
 <2> Teachers should like     their students.
 <3> Teachers should like some of their students.

 さらに、下の<1>~<6>の英文をどれも同じ4拍のリズムで読むことも西
 蔭先生から教わって、声に出して読む練習を参加者全員で行いました。リズム
 を活字で再現するのは難しいのですが西蔭氏の代わりにYoutubeで外国人の幼稚
 園児が見事なリズムで下の文章を読んでいるのを見つけましたので、Youtubeで
 リズムを実際に見てください。

 【資料】https://www.youtube.com/watch?v=2zHDCqT5IuU

 <1> One, two, three, four, 
 <2> Come in, please, and shut the door.
 <3> Five, six, seven, eight,
 <4> It's time for school; you're very late.
 <5> Nine, ten, nine, ten,
 <6> Don't be late for school again.


 ■音アレルギーを克服するための処方箋とは?

 上で見たように、日本人は3つの“持病”を持っているわけですが、それらの
 持病は克服できるというのが西蔭氏の見方です。英語の聞き取りにくさに対す
 る“傾向と対策”をセミナーでは西蔭氏が具体的に教えてくれました。西蔭氏
 の命名ではウイルスとワクチンですが、ここでは傾向と対策という呼び方で、
 その例を紹介します。 

 【傾向1】音がつながっているから聞き取れない。前と後ろの単語がくっつい
 て聞こえ、1語のように聞こえる。
 《例》Check outは「チェッカゥトゥ」
 【対策1】リスニング脳を鍛える「足し算トレーニング」というものを行いま
 した。具体的には、[k]+ア=カのような「子音+母音」のパターンが数多く
 あるので、その音を声に出して発音する練習を行いました。

 【傾向2】音が脱落するから聞き取れない。同じ子音や似た子音は前の子音が
 発音されず、間が生まれる。
 《例》get togetherは「ゲ・トゥギャザー」
 【対策2】リスニング脳を鍛える「引き算トレーニング」というものを行いま
 した。具体的には[t]-[t]=tのような「子音-子音」のパターンが数多く
 あるので、その音を声に出して発音する練習を行いました。

 【傾向3】音が変わるから聞き取れない。youは前の音の影響を受けて音が変わ
 る。
 《例》Thank youは「タンキュ」、miss youは「ミシュ」
 【対策3】リスニング脳を鍛える「掛け算トレーニング」を行いました。
 具体的には[k]×you、[s]×youのような子音×youのパターンが数多くあ
 るので、その音を声に出して発音する練習を行いました。

 【傾向4】音が短くなるから聞き取れない。読むと二つの単語でも、発音され
 るとつながって短くなる。
 《例》I amは短くなってI’m「アイム」

 【傾向5】音が弱くなるから聞き取れない。意味のある情報をあまり持たない
 単語は、弱く、速く、あいまいに発音される。
 《例》know himは「ノウイム」

 【傾向6】音が柔らかくなるから聞き取れない。母音に挟まれたtの音は柔らか
 くなって日本語の「ラ行」の音に聞こえる
 《例》waterは「ワラー」
 
 セミナー全体の復習問題として、ネイティブスピーカーが下のような文章を読み
 あげた音声を聞き、下の例文のカッコの中に入る語句を埋める(下の例文の場合
 「think of」)という小テストを26問ほど行いました。

 【例文】Let me know if you (   ) a better idea.

 「簡単」と思いきや、26問も続くと、集中力が続かずに、意外と正確に聞き取れ
 ていないものだということがわかりました。

 セミナーの最後には活発な質疑応答が行われ、盛況のうちに終わりました。アン
 ケートの結果も大変評価が高かったので、参加者のみなさんが何がしかのヒント
 を得ることができた有意義なセミナーだったと思います。PEGLでは今後もこのよ
 うな英語学習に関するセミナーを実施してまいりますので、お楽しみに!

 【冒頭の問題の答え】
 <1> ハンズレ=hundred
 <2> モーザ=mother
 <3> チリレン=children
 <4> 揚げ豆腐=I get off
 <5> 掘ったいもいじるな=What time is it now?
 <6> 割っちゃう=watch out
 <7> パラシュート=a pair of shoes
 
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