【Vol.156】超簡単「ハーバード式・5行エッセイ」の極意

※本メルマガバックナンバーのコラムは、大前研一が自らが執筆・発行しているものではなく、
 本講座の専属ライターにてお届けさせていただいております。

■━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□
┃ ┃ 『実践ビジネス英語講座』 メールマガジン      
┣━┛ 
┃    グローバルリーダーへの道          2015/03/26 配信
┃                    ★3/22迄キャンペーン締切間近!★
┃                   『実践ビジネス英語講座』全コース
┃                   今なら最大21%オフ+豪華特典付!
┃                   ∟ http://goo.gl/D0BgCf
□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■

 実践ビジネス英語講座(PEGL)初級コースの講師でもあり、ハーバード大学経営
 大学院でMBAを習得した青野仲達氏によると、同ビジネススクールには、英語を
 母国語としない「非ネイティブ」の学生に対して「英語で生き抜く技術」を教
 えるプログラムが存在するのだと言います。同プログラムの狙いは「非ネイテ
 ィブ」の学生が言葉の壁を越えて、円滑に授業に溶け込めるようにすることで
 す。その最重要項目が「エッセイの書き方」です。ここで言う「エッセイ」と
 は、相手に対して伝えることを前提に「自分の考えを整理して書いたもの」を
 指します。本当に使える英語を学ぶための最も効率的で、最も有効な方法は
 「エッセイの書き方」を習得することだと、青野氏は同プログラムを受講して
 確信したと言います。今号のメルマガでは青野氏の著書『グローバル時代を生
 き抜くためのハーバード式英語学習法』(秀和システム)から、エッセイの書
 き方を紹介します。

 ハーバード大学でも通用する「英語のエッセイ」といっても難しいことは何も
 なく、下のようにたった5行で軸を構成します。

 “I like summer best.(私は夏が一番好きだ。)
 The days are longer.(日が長い。)
 We can dress down.(楽な服装ができる。)
 I can travel with my family.(家族と一緒に旅行ができる。)
 My favorite season is summer.(私の好きな季節は夏だ。)”

 5行エッセイを書くためには「3つのルール」というものが存在します。
 以下の「ルール1」~「ルール3」の通りです。

 ■ルール1:最初に結論を述べる(1行目)。
 結論とは「要は何が言いたいか」です。「夏が好きだ」は明確に「自分の考え」
 を述べています。それに対して例えば「夏は暑い」はどうでしょう?一見する
 と結論のように見えますが、「自分の考え」を主張しているわけではありませ
 んので、結論にはなりません。「状況を描写している」だけに過ぎません。状
 況を描写するのではなく、意見を主張するのが結論のコツだと青野氏は述べて
 います。

 ■ルール2:理由を3つ挙げる(2~4行目)。
 結論を述べた後は次に、理由を挙げます。理由は結論を支える柱となるもので
 す。誰かの意見を聞くと、人は「なぜ、そういう意見なのか?」と理由を知り
 たくなります。会話でもそうですし、文章を読む場合でも同じです。理由を挙
 げるときの数は3つが多すぎず、少なすぎずちょうどいいです。
 このときのコツは、考える段階では3つと言わず思いつく限りの理由をなるべ
 くたくさんリストアップしてみることです。その中から、最も説得力を持ちそ
 うな理由を3つ厳選してください。同時に、それらの理由がお互いに「似ていな
 い」ことが大切です。なるべく多面的な視点を提示することによって、エッセ
 イの説得力が増します。

 上で挙げた理由は
 【理由1】:日が長い。
 【理由2】:楽な服装ができる。
 【理由3】:家族と一緒に旅行ができる。
 ――と毛色が異なるものです。

 そのほかにも、
 ・ビールがうまい。
 ・野球観戦ができる。
 ・虫捕りができる。
 といった毛色が異なる理由が思い浮かびます。

 ■ルール3:最後に結論を繰り返す(5行目)。
 次の作業は「結論を繰り返す」ことです。結論を繰り返す目的は「念を押すこ
 と」です。結論を伝えることが最重要ですので、「話は聞いたが、結論は忘れ
 た」ということになっては意味がありません。最初に述べた結論を「もう一度
 伝える」ことで万全を期しましょう。 

 結論を繰り返す方法は二つあります。一つは反復です。最初の結論を文字通り、
 そのまま反復します。1行目が「I like summer best.」なら終わりも「I like 
 summer best.」で締めくくります。これが最も簡単に結論を繰り返す方法です。
 もう1つの方法は「言い換え」です。結論は同じなのですが(変えてはいけませ
 ん)、言い方を換えます。「夏が一番好きだ」は「好きな季節は夏だ」と同じ
 意味です。最初の結論は次の文のように言い換えることができます。
 「My favorite season is summer.(私の好きな季節は夏だ。)」

 反復にするか言い換えにするかはどちらでも構いません。「最初は無理をせず
 に反復し、慣れてきたら言い換える」ことを青野氏は推奨します。
 これで、このたった5行のセンテンスでエッセイの骨格が完成しました。

 5行エッセイを書く事に慣れてきたら、少し内容を膨らませてみましょう。5行
 エッセイで挙げた理由に証拠を付け加えます。理由は結論を支える柱でした。
 証拠はその理由を支える具体的な情報です。動かし難い事実や数字は絶好の補
 強材料となります。「なるほど、確かにそうか」と相手に対して納得させやす
 くなります。証拠の数は1つの理由について2つか3つくらいが適当です。最も説
 得力がある証拠を2つか3つ選んで下さい。証拠が1つしかないという状況は避け
 ましょう。「理由の根拠はたったそれだけ?」と相手に思われてしまいます。

 【理由1】~【理由3】を補強する証拠を考えてみましょう。 

 【理由1】:The days are longer.(日が長い。)
 《証拠1》:The sun rises before 6am.(日の出は朝6時前だ。)
 《証拠2》:The sun sets after 7pm.(日没は夜7時過ぎだ。)

 日の出と日没の時刻という具体的な定量情報を提示することによって、「日が
 長い」という理由を裏付ける証拠になります。

 【理由2】:We can dress down.(楽な服装ができる。)
 《証拠1》:We have a loose dress code at work.
      (会社ではクールビズの制度がある。)
 《証拠2》:We need neither coats nor jackets at home.
      (家ではコートも上着もいらない。)

 クールビズという制度やコートも上着が不要という具体例を挙げて「楽な服装
 ができる」という理由を補強しています。

 【理由3】:I can travel with my family.(家族と一緒に旅行ができる。)
 《証拠1》:Our firm encourages us to take two weeks off in summer.
      (会社は2週間の休暇を夏に取ることを奨励している。)
 《証拠2》:My children have no school in August.
      (子供たちの学校が8月は休みになる。)

 理由が「家族と一緒に」ですから、家族の構成員である「自分」と「子どもた
 ち」を例に取り上げ、それぞれの休みが取れる事情を説明しています。会社で
 休暇が取れるという環境と学校が夏休みという状況を組み合わせて、「一緒に
 旅行ができる」という理由を補強しているというわけです。

 いかがでしたでしょうか。
 核となるトピック・センテンスを上記の肉付けし、5行エッセイからスタート
 して発展させることができます。このようにA4判の紙を1枚で自分の考えを思
 う存分伝えることができるようになります。「どこから何を書き始めたらよい
 のか分からない」という時、みなさんもこのフレームワークをぜひ使ってみて
 ください。


 ◆ソース◆
 ============================================
 グローバル時代を生き抜くためのハーバード式英語学習法
 http://www.amazon.co.jp/dp/4798043176
 pp.6-7、pp.31-37、pp.118-127
 ============================================

【Vol.155】いま日本人に必要な「個で戦う力」(後編)

※本メルマガバックナンバーのコラムは、大前研一が自らが執筆・発行しているものではなく、
 本講座の専属ライターにてお届けさせていただいております。

■━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□
┃ ┃ 『実践ビジネス英語講座』 メールマガジン      
┣━┛ 
┃    グローバルリーダーへの道          2015/03/19 配信
┃                    ★春のキャンペーン開催中!★
┃                   『実践ビジネス英語講座』全コース
┃                   今なら最大21%オフ+豪華特典付!
┃                   ∟ http://goo.gl/D0BgCf
□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■

 皆さんは、「世界の“フツーの”ビジネスパーソンにはできて、日本のエリー
 トが苦手なこととは何か」と聞かれたら、どんなことを思い浮かべますか?
 船川淳志氏と今北純一氏の共著書『そろそろ、世界のフツーをはじめませんか
 ――いま日本人に必要な「個で戦う力」』(日本経済新聞出版社)は、世界の
 フツーのビジネスパーソンにはできて、日本のエリートにはなかなかできない
 ことを6項目あげています。前号のメルマガでは、前半(1)~(3)につい
 てお伝えしました。(1)~(3)を簡単に振り返ってみましょう。

 (1)“自分の意見・見解を、複数の人間、しかも専門の異なる初対面の相手
 にでも、気おくれすることなく、かつわかりやすく伝えることができる。“
 (「身内」以外に対する発信力と説明責任能力を備えているか?)

 (2)“相手の話を聞いている時に、理解できないこと、不明なこと、興味を
 持ったことについて率直に質問することができる。”
 (周りの顔色をうかがわずに、聞くべきことを聞ける質問力、胆力、そして知
 的好奇心を備えているか?) 

 (3)“自分の見解について、異なる立場の他者からの質問や提案を受けた時
 に、建設的な対話を展開することができる。”
 (肩書き、年齢、学歴などの属性を理由に、相手の質問を封じ込めたり、反対
 に、質問をはぐらかしたり、逃げたりせずに向き合える対話力を備えているか?)

 今号では(1)~(3)に続いて後半の(4)~(6)をお伝えします

 “(4)自分の国の歴史、文化、宗教、政治動向について相手から聞かれた場
 合に、バランス感覚を持ちつつ自分の定見を相手にわかりやすく説明できる。”
 (「仕事以外の分野では会話が続かない」というのではなく、自らのアイデン
 ティティについて考え、教養を深め、視野を広げているか?)

 『今さら英語を勉強しなくても、グローバル・エリートになれる39のルール』
 (東洋経済新報社)によると興味深いエピソードがあります。1995年、フラン
 スでハリファクス・サミットという先進国首脳会談が開催されました。サミッ
 トが終わった後、パリのエリゼ宮で日仏首脳会談が行われました。出席したの
 はフランス側は当時のシラク大統領、日本側は村山首相、河野外相、橋本通産
 相です。首脳会議だからこそ、意気投合して仲良くなるべく、会話は仕事以外
 の趣味の話などに及びます。首脳会議用に、パリのギメ美術館から特別に貸し
 出された縄文式土器の大型つぼや江戸時代の袖屏風、古代埴輪を前にして、知
 日家であり親日家として有名なシラク大統領が日本の3閣僚を相手に、古代史か
 ら蒙古襲来、さらには源義経がモンゴルに渡ってジンギスカンになったという
 伝説まで縦横無尽に話しました。この時、日本史を話題にシラク大統領と対等
 に会話できたのは、読書家で知られる橋本通産相だけだったと言います。村山
 首相も河野外相も黙して語らずだったようです。首脳会議の様子を取材した当
 時の産経新聞パリ支局長の山口昌子氏は「教養と教養の真剣勝負。キザと思わ
 れても、ウンチクを傾ける必要がある。それも長時間の会話に耐えうる知識量
 でなければならない」旨を『大国フランスの不思議』(角川書店)で書いてい 
 ます。

 このような首脳会談は雲の上の存在ですが、本メルマガ筆者も“草の根版”を
 体験して自分を恥じた事があります。江戸時代に流行ったと言われる「根付け」
 を皆さんはご存じでしょうか。金属や象牙、木でできた装飾品の一種で、帯に
 挟んで腰にぶらさげてお守りの役目もしていました。仕事で仲良くなったロジ
 シア人のフツーのビジネスパーソンがその江戸時代の「根付け」(象牙製)を
 収集していたのです。「根付け」の収集家の外国人は珍しくないようです。と
 ころが、根付けの話をされてもそれを知らなかった筆者には話についてゆけな
 かったのです。日本人としてかなり恥ずかしい思いをしました。

 筆者のような恥を海外でかかないためには、よその国の文化に関心を持つこと
 も大事ですが、まずは自国の文化について、最低限の知識くらいは身につけて
 おくべきだと今北氏はアドバイスします。

 “(5)日本人が自分一人という状況でも、多国籍チームや組織の中で、貢献
 ができる。”
 (国籍、宗教、文化的価値観など多様なバックグラウンドを持つ相手と、お互
 いの価値観を認め合いながら、共同作業ができるか?)

 船川氏は一時期、会社を辞めて海外放浪の旅をしていたのですが、海外では外
 国人相手に武道のインストラクターをしていました。武道は日本人のアイデン
 ティティを示すのに有利ですね。白い袴をはいて外国人に棒術や空手の指導を
 していたので、日本人冥利に尽きたといいます。33歳まで武道のインストラク
 ターをしていたことが、その後も船川氏の拠り所になっています。

 船川氏が所属していた武道の団体は、インストラクターは白い袴をはき、稽古
 着も白でした。この白装束は昔なら切腹する際の死に装束そのものです。師範
 からは、普段の稽古に「切腹する覚悟で臨め」と言われていました。帯を結ん
 で、袴の紐をギュッと結びながら気持ちを高めていくのだと言います。プレゼ
 ンやワークショップを行う前にスーツに着替える時の感覚が、全く同じで、ま
 さに腹をくくる、覚悟を持つという感覚だと言います。

 多文化組織は異なる価値観や視点がプラスに働きますが、それゆえ、コンフリ
 クト「対立」も起きやすくなります。そうした時に、決して逃げることなく、
 なおかつお互いの価値観を認め合いながら前に進めていく姿勢が必要となりま
 す。それを支える軸は、最後はアイデンティティの問題に行き着くと船川氏は
 言います。

 “(6)ユーモアの感覚、遊び心がある。”
 (日本人の仏頂面は英語でもBuddha-like stone faceと言われることがありま
 す。場を和まずユーモアのセンス、ウィットの感覚を持ち合わせていますか?)

 皆さんは笑いが取るのが得意でしょうか?
 笑いを取る効果を否定する人はいないと思います。笑いは一瞬のうちにその場
 の空気を和ませる効果を持ちます。誰もが持ちたい能力であり、『世界のジョ
 ーク集』のような本も出版されているくらいですが、間の取り方は本から学ぶ
 ことはできません。そのため『人志松本のすべらない話』のDVDを視聴して笑い
 を取る“研究”をしている人からそのDVDを勧められたことがあります。皆さん
 はどのようにして笑いを取るスキルを磨いているでしょうか。

 笑いを取る秘策というものはなさそうです。一朝一夕には身につかないでしょ
 う、普段から笑いを取る能力にも目を向けることから始めればいいのだと船川
 氏は言います。
 
 いかがでしたでしょうか。
 (1)~(6)のいずれも、歳を重ねて経験を積むことによって自然に身につ
 けば良いのですが、残念ながら努力をしないと身につけることができません。
 問題はどうやって身につけるかです。「こんな国際的日本人になりたいな」と
 言う尊敬できる"師匠“を見つけてその人を目標・お手本にするのは、ひとつ
 の方法ではないでしょうか。


 ◆ソース◆
 ============================================
 そろそろ、世界のフツーをはじめませんか―いま日本人に必要な「個で戦う力」
 http://www.amazon.co.jp/dp/4532318823
 pp.15-18、206-225
 今さら英語を勉強しなくても、グローバル・エリートになれる39のルール
 http://www.amazon.co.jp/dp/4492044221
 大国フランスの不思議
 http://www.amazon.co.jp/dp/4048836757
 人志松本のすべらない話
 http://www.fujitv.co.jp/suberanai/index.html
 ============================================ 

【Vol.154】いま日本人に必要な「個で戦う力」(前編)

※本メルマガバックナンバーのコラムは、大前研一が自らが執筆・発行しているものではなく、
 本講座の専属ライターにてお届けさせていただいております。

■━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□
┃ ┃ 『実践ビジネス英語講座』 メールマガジン      
┣━┛ 
┃    グローバルリーダーへの道          2015/03/05 配信
┃                    ★春のキャンペーン開催中!★
┃                   『実践ビジネス英語講座』全コース
┃                   今なら最大21%オフ+豪華特典付!
┃                   ∟ http://goo.gl/D0BgCf
□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■

 皆さんは、「世界の“フツーの”ビジネスパーソンにはできて、日本のエリート
 が苦手なこととは何か」と聞かれたら、どんなことを思い浮かべますか?世界
 の多くの国、欧米だけではなく、中国、インド、シンガポール、韓国などのア
 ジア、そして中東、東欧や南米を含めた主要国で、大学・大学院の教育を受け
 たビジネスパーソンにはできるのに、日本のエリート社員には苦手なことがあ
 るのだと船川淳志氏は指摘します。船川氏と今北純一氏の共著書『そろそろ、
 世界のフツーをはじめませんか――いま日本人に必要な「個で戦う力」』(日
 本経済新聞出版社)の中から、世界のフツーのビジネスパーソンにはできて、
 日本のエリートにはなかなかできないこと6項目をみてみましょう。

 6項目は船川氏がグローバル人材育成と組織開発を過去20年間行い、世界70カ
 国、4万人のビジネスパーソンと対話をし、観察してきた体験から日本のビジ
 ネスパーソンが抱える課題を絞り込んだものです。みなさんも同じ苦手意識を
 持っていないかどうかをを確認してください。6項目のうち、紙幅の関係から
 今号では前半の(1)~(3)を、次号で後半の(4)~(6)をお伝えします。

 “(1)自分の意見・見解を、複数の人間、しかも専門の異なる初対面の相手
 にでも、気おくれすることなく、かつわかりやすく伝えることができる。”
 (「身内」以外に対する発信力と説明責任能力を備えているか?)

 日本人は、身内同士では問題なくコミュニケーションできますが、初対面で、
 しかも相手が複数であったり、専門分野が違うビジネスパーソンに対して、
 分かり易く伝えるための情報伝達能力を鍛えてきたとは言いにくいところがあ
 ります。根底には二つの原因があると船川氏は指摘します。

 一つ目は米国の文化人類学者であるエドワード.T.ホール氏が唱える「ハイコン
 テクスト文化とローコンテクスト文化」という識別法で言うところの、日本は
 ハイコンテクスト文化の国であるという点です。ハイコンテクスト文化におい
 ては、仲間同士であればお互いに相手の意図するところを察し合うことにより、
 ツーカーで気持ちが通じ合います。ハイコンテクスト文化では、言語によって
 情報伝達しようとする努力やスキルよりも、共有するコンテクスト(脈絡、状
 況、雰囲気、前後関係、背景など)の量に頼ります。このため、言語の受け手
 が、発言者と共通のコンテクストを共有していることを期待されます。コミュ
 ニケーションの成否は、話し手の説明能力よりも聞き手の理解能力に依存する
 ところが大きいというわけです。例えば、「そこの辺り(のニュアンス)をく
 み取って」という具合に同じ「空気」、つまり背景や脈略を共有していること
 を聞き手に要求する話し手が時々います。そのような話し手は、仲間以外の、
 コンテクストを共有しない人が相手だと、お互いに会話の糸口を見つけること
 もできず、会話も弾まず、相手の言わんとしていることを把握するのが難しく
 なります。

 一方、欧米はローコンテクスト文化です。コンテクストには依存せず、あくま
 で言語そのものによるコミュニケーションを重視するので、重要な情報を明確
 に伝えます。聞き手が話の意味を推測しなければならないようなあいまいな内
 容の発言は、発言者側の伝達努力不足でありルール違反であり、無責任なもの
 ととられます。

 二つ目の「阿吽の呼吸」「以心伝心」というハイコンテクストのコミュニケー
 ションも外国人に対しては機能しにくいものです。同書の共著者である今北氏
 は、海外で働いた際、「たった一人の日本人として、はるばる遠い異国からや
 ってきたのだから、英語やフランス語に苦労しているのは当たり前のこと。だ
 から、相手の方から手を差し伸べて、手取り足取り、あるいは、おんぶにだっ
 ことまでは言わないけれども、こちらの事情をくみとって多少のことは大目に
 みてくれてもいいのではないか、もうちょっと優しく接してくれてもいいので
 はないか」と海外に赴任した当初は毎日のように感じていたと言います。海外
 で同じような経験をした読者もいるのではないでしょうか。日本人同士のよう
 な甘えが通用しないからと言って外国人とコミュニケーションを取ることを諦
 めたり、居直って日本人のコミュニティの中に閉じこもってしまうのは最悪で
 す。そんなことをしてしまうと、当然のことながら、コミュニケーション・ス
 キルは伸びません。

 “(2)相手の話を聞いている時に、理解できないこと、不明なこと、興味を
 持ったことについて率直に質問することができる。”
 (周りの顔色をうかがわずに、聞くべきことを聞ける質問力、胆力、そして知
 的好奇心を備えているか?)

 日本人の場合、「話し手が言っている内容を理解できないのは自分の能力不足
 のせい。理解できていないのは自分だけかもしれない」と思い込んでしまう傾
 向が強いようです。上述したように、ハイコンテクスト文化においては発言者
 の説明能力よりも聞き手の理解能力に依存するところが大きいからかもしれま
 せん。さらに、話を途中で遮るのは失礼で、例え、話をその時点では理解でき
 なくても「人の話は最後まで聞く」ことが奨励されます。その結果、分からな
 い内容の話であっても、その時点で質問したり確認することなく、最後まで話
 を黙って一方的に聞くことになります。

 英語で説明を受けている時、聞いていて途中で理解しづらいことがあったとし
 ても日本式に“I see.”とか“Uhuh”と相槌を打って話し手に調子合わせてし
 まうと、話す側はそのままどんどん話を進めてしまい、余計に理解できなくな
 ってしまうというパターンをみなさんは経験したことはないでしょうか。「い
 まは分からないけれど、後で確認すれば何とかなる」と思いながらも、ますま
 す理解できなくなって何とかならなくなる悪いパターンです。理解できている
 ふりを一時的にすることによって発生する悪循環を断ち切るためには、とにか
 く、理解が追いつかなくなってしまったその時点で直ちに確認や質問をするこ
 とが重要であると、船川氏は述べています。

 具体的は“Let me clarify what you said.”とか“Could you clarify that?”
 “May I ask a question?”と、相手が話している途中でジェスチャーを入れ
 て相手の話に質問しても海外では失礼になりません。

 “(3)自分の見解について、異なる立場の他者からの質問や提案を受けた時
 に、建設的な対話を展開することができる。”
 (肩書き、年齢、学歴などの属性を理由に、相手の質問を封じ込めたり、反対
 に、質問をはぐらかしたり、逃げたりせずに向き合える対話力を備えているか?)

 日本人が苦手とするものが一般的に二つあると船川氏は述べています。一つは
 「恥をかく」ということです。もう一つは「正解」から外れてしまうことに対
 する恐怖心です。自分があらかじめ用意した原稿を読み上げることはできても、
 聞き手から出てくるさまざまな質問に対処できないというのは、間違ったこと
 を答えてしまうかもしれないという“恐怖心”と間違った答えを述べてしまう
 ことによって“恥をかく”という上記の二つの意識が複合的に影響していると
 考えられます。

 また、質問を受けた際に、権威主義を丸出しにして強弁や詭弁で質疑応答を避
 ける人も時々見かけます。海外では、強弁や詭弁で逃げた本人の評価はそれだ
 けでぐんと下がるのだと、今北氏も述べています。

 いかがでしたでしょうか。
 船川氏が上記で述べているのは、世界である程度以上の教育を受けたビジネス
 パーソンが備えているべき事の「中級」でしかないのだと言います。それにも
 かかわらず、日本では、上級国家公務員試験に合格した人、あるいは、大学院
 卒の「エリート社員」でさえも四苦八苦していることばかりであると警鐘を鳴
 らしています。

 後半の(4)~(6)は来週のメルマガで解説します。お楽しみに。


 ◆ソース◆
 ============================================
 そろそろ、世界のフツーをはじめませんか―いま日本人に必要な「個で戦う力」
 http://www.amazon.co.jp/dp/4532318823/
 pp.15-18、188-205 

 ハイコンテクスト文化とローコンテクスト文化
 http://www.pan-nations.co.jp/column_001_005.html
 ============================================
 

【Vol.153】外国人が唖然!?日本人のビジネス英語力

※本メルマガバックナンバーのコラムは、大前研一が自らが執筆・発行しているものではなく、
 本講座の専属ライターにてお届けさせていただいております。

■━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□
┃ ┃ 『実践ビジネス英語講座』 メールマガジン      
┣━┛ 
┃    グローバルリーダーへの道          2015/02/26 配信
┃                    ★ ご予約受付開始! ★
┃                    『実践ビジネス英語講座』
┃                    オンライン説明会ご予約受付中!
┃                    ∟ http://goo.gl/ZnDj7u
□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■

 読者の皆さんは、海外法人の経営者、シニアマネジメント、ミドルマネジメン
 ト、その予備軍である方も多いかもしれません。書籍『海外勤務を命じられた
 ら読む本』(中経出版)ではこれらの経営者や経営管理者、およびその仕事を
 「グローバルマネジメント」と呼んでいます。グローバルマネジメントが海外
 法人で実績を上げるためには語学力の強化が必要なのは言うまでもないことで
 しょう。また、「語学力」と一言で言ってしまいますが、語学力の中でも、特
 に必要なのが「語彙力」なのだと同書は言います。今号のメルマガでは、なぜ
 語彙力が重要なのかを解説するとともに、グローバルマネジメントのための語
 学上達法を紐解きます。

 ■ ビジネスレベルの語彙力を持っていないと、リーダーとして見てもらえない

 日本において、教養のあるなしと言葉づかいの関係性は昔ほど深くなくなって
 いる傾向があるかもしれません。しかしながら、海外においては、教養のある
 なしと言葉づかいは関係が深いものだと依然として考えられています。特に、
 英米においては、語彙力がその人の能力を示すバロメーターのような役割を果
 たしています。役職が高くなればなるほど、語彙力が豊富か貧弱かがビジネス
 するうえでも勝負する大事なポイントになってきます。語彙力が貧弱だと、仕
 事自体が務まらなくなってくるのだと同書では言います。

 多国籍企業の外国人シニアマネジメントたちの間で、日本人の語学力がどのく
 らいのレベルに評価されているかというと「日本人の話し方は大学生レベル」
 と低く見られています。海外留学経験のあるビジネスパーソンは、「『留学生
 時代から進歩していない』と酷評されて耳が痛い」という人が増えているよう
 です。

 言語習得の仕方は、年代や役職、求められる責務などによって変わってきます。
 話し手の言葉の選び方を聞いて、聞き手は役職や年齢に相応しい進化や成長を
 話し手が遂げているかどうかを見極めます。ビジネス向けの英語に変えていく
 ためには、丁寧語を多用し、間接話法で話さなければなりません。そうするこ
 とによってやっと、母国語を話す大人が話している英語と同等レベルに聞こえ
 ます。

 ミドルマネジメント、すなわち読者の皆さんの年代の多くは30代から40代
 以上ですので、年齢に相応しい語彙力が必要です。海外法人に着任した直後か
 ら丁寧語や間接話法を使うようにすることによって、好感度が高まり、相手の
 対応も格段に良くなります。アジアやアフリカではこのような話法を身につけ
 て仕事をするのが効果的です。品位のある英語を話すことが教養人かどうかの
 判断材料になっています。

 どうしてアジアやアフリカで効果的かというと、先進国では母国語以外の言語
 を話す人はたくさんいますが、アジアやアフリカのような発展途上国が多い地
 域では外国語を話すのは決まってエリート層です。そのようなエリート層に対
 して面識を持った当初から丁寧な言葉づかいや品位のある言葉を選んで話がで
 きると、対人関係に良い影響をもたらします。言葉によって、現地での人間関
 係も様変わりします。グローバルマネジメントの人となりは、その人の持つ語
 彙力が豊富か貧弱かをもって、判断する基準となっているのです。

 ■ ビジネスレベルの語彙力を、英文記事を読んで身につける

 語彙力は、毎日、新聞などの英文記事を読むことで身につけることができます。
 英字新聞の時事経済情報は誰にでも読みやすく、分かりやすいように書かれて
 います。英字新聞の同情報からは仕事で使える情報がたくさん入手できるので、
 読むことは一石二鳥と言えるでしょう。英語を母国語としないビジネスパーソ
 ンが英語を勉強する教材として英文記事は最適です。わざわざ買わなくても、
 毎日、電子版の最新情報が無料で読めるので、ぜひ読む習慣をつけてください。

 次に文章の読み方について言うと、単語を覚えたい場合は、声に出して音読し
 てそれをさらに声に出して日本語訳すると、上達が早まると同書ではすすめて
 います。速読を目的にするのであれば、黙読のほうが速く読めるので、使い分
 けが必要です。音読するときも黙読するときも、英文の文章を読むときには、
 英語が持つ独特のリズムを刻みながら読むのがコツです。テンポがつかめるの
 で、例え黙読で声に出していなくても、発音の練習をしているのと同等の効果
 があると同書は言います。

 読むという行為は言語習得には欠かせません。読むという行為は読解力を高め
 るだけでなく、聞く能力や話す能力とも相関関係があり、書く能力を高める効
 果もあるため、英語独特の言い回し、聖書や哲学者、文学者の言葉の引用など、
 事例を多く勉強すると、格調の高い英文が書けるようになるのです。

 ■ 映画を繰り返し視聴して、聞き取る能力を磨く

 グローバルマネジメントがコミュニケーション力を高めるには「聞き取る力」
 も重要です。そのために同書がすすめるのが英語音声での映画視聴です。例え
 ば、同じ映画を3度視聴して、せりふを全部聞き取れるまでに耳を鍛える方法
 は効果的であると述べています。

 また、日本人は発音の矯正が必要です。「発音」を強化することによって聞き
 取る力も向上します。耳から入ってくる音と口から出る音が一致しないと、
 同じ単語であることが認識できないはずです。音読する際にはマイクとヘッド
 ホンを着用して、正しいお手本を聞きながら、できるだけネイティブスピーカ
 ーの発音に近くなるように話す練習をすることを同書はすすめます。こうする
 ことで発音が良くなり、聞き取る力も数段高まります。

 外国人同士の対話が聞き取れるようになると、現地従業員に対する対応をかな
 りレベルアップすることができます。相手の言いたいことが細かいところまで
 隅々にわたり理解できるようになってくるからです。相手が見えるようになり、
 相手の心の奥まで理解できるようになります。

 いかがでしたでしょうか。
 興味のない記事を手に取るのはなかなか難しいですが、興味のある記事なら英
 文でも読みたいというモチベーションが働くものです。検索エンジンGoogleが
 提供する「Google Alerts」という機能を使うと、好きなキーワードに関係する
 コンテンツがウェブ上にアップロードされたときに登録した自分のメール宛に
 リンク先URLを教えてくれます。コンテンツの中からニュースだけでも選択す
 ることができるので、ぜひ興味のある英文記事を読んで語彙力のアップに取り
 組んでください。


 ◆ソース◆
 ============================================
 海外勤務を命じられたら読む本。
 http://www.amazon.co.jp/dp/4046025700/ref=cm_sw_r_tw_dp_D.f0ub0JK2KKT
 pp.113-117

 Google Alerts
 http://www.google.co.jp/alerts 
 ============================================
 

【Vol.152】ネイティブが絶句!“危ない英語”の表現

※本メルマガバックナンバーのコラムは、大前研一が自らが執筆・発行しているものではなく、
 本講座の専属ライターにてお届けさせていただいております。

■━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□
┃ ┃ 『実践ビジネス英語講座』 メールマガジン      
┣━┛ 
┃    グローバルリーダーへの道          2015/02/19 配信
┃                    ★締切間近★キャンペーン実施中!
┃                   『実践ビジネス英語講座』全コース
┃                   【2/22まで】受講料が最大21%オフ
┃                      ⇒ http://goo.gl/DbxKmr
□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■

 日本人が思わず口にしがちな“危ない英語”があります。ビジネスにおいて
 「意味が通じれば良いだろう」「母国語ではないので、正確な英語が話せない
 のは仕方がない」では済まされないことも出てきます。「変な英語」であるだ
 けならまだ救われるかもしれませんが、こちらが意図しているのとは違う意味
 の英語を知らず知らずのうちに発していることがないようにしたいものです。 

 英語教師として日本で30年間教えてきた著者が、日本で実際に見聞きした“危
 ない英語”を著書『ネイティブが絶句!その英語危ないです。』に網羅してい
 ます。同書によると“危ない英語”には以下の2種類があると言います。

 (1)相手を怒らせたり、不快にさせるなど、発言の内容自体が危険な英語
    ⇒人種や宗教、性別、文化などに関するタブー表現がここに含まれます。

 (2)間違えた使い方により、笑われたり失礼になったりする危険性のある英語
    ⇒英文法、具体的には冠詞の有無による意味の違い、前置詞の誤用による
    間違い英語などが、ここに含まれます。

 どのような英語が“危ない英語”になるのでしょうか。その一例を同書から紹介
 しましょう。クイズ感覚で回答してみてください。

 ■ 「私の部屋で打ち合わせをしましょう。」

 (Q)打ち合わせの場所を決めようとして「私の部屋で打ち合わせをしましょう」
   と提案する時、ネイティブが使う自然な英語はどのような表現でしょうか?
   次の(A)(B)どちらの英語を使うでしょうか?

 (A)Let's have a meeting in my room.
 (B)Let's have a meeting in my apartment.

 正解は(B)です。このように誘う場合は、「私の『家』で打ち合わせをしまし
 ょう」と考え、in my houseあるいはin my apartmentと表現するのが英語では
 一般的です。わざわざin my roomを使うと、「『私の部屋=ベッドルーム』で」
 と言っているように思われ、男性から女性に言えば、セクハラと取られてしま
 いかねません。

 日本の職場と米国の職場との一番の違いはセクハラに対する考え方の違いだと
 同書は言います。日本社会では大目に見られていることでも、米国ではセクハ
 ラと思われることが多々あると言います。日本人の感覚からすると「何もそこ
 まで大げさに考えなくても」と思うかもしれませんが、米国はセクハラに敏感
 な国です。米国では米国の流儀に従わなければなりません。さもないと、本当
 に裁判で訴えられてしまうのが米国社会です。過去には日本企業が女性社員か
 ら訴えられ、数十億円もの和解金を払ったという実例があります。


 ■ 「彼と一緒に出かけた。」

 (Q)女性社員の会話。同僚の男性の話になって「彼と一緒に出かけた」と言う
   時、ネイティブが使う自然な英語はどのような表現でしょうか?

 (A)I went with him.
 (B)I went out with him.

 正解は(A)です。go outには「外出する」という意味のほかにも、「(異性)
 と付き合う」という意味もあります。「外出した」だけであるのなら、
 I went with him.と言います。


 ■ 「彼は優しい。」

 (Q)ほめるつもりで「彼は優しい」という時、ネイティブが使う自然な英語は
   どのような表現でしょうか?

 (A)He's kind.
 (B)He's soft.

 正解は(A)です。「ソフト=柔らかい物腰、人当たりが柔らかい」というポジ
 ティブな印象を日本語では抱きがちですが、英語のsoftには「騙されやすい」
 「甘い」(≒頭がよろしくない)というニュアンスがあります。He's soft.だと、
 悪口になってしまいますので、He's kind.を使います。


 ■ 「彼女はおっとりしている。」

 (Q)同僚の女性の話になって「彼女はおっとりしている」という時、
   ネイティブが使う自然な英語はどのような表現でしょうか?

 (A)She's slow.
 (B)She's not a fast worker.

 正解は(B)です。「おっとりしている」を英語でslowと表現しようとすると
 やはり「頭がよろしくない」という意味になってしまいます。She's not a 
 fast worker.(彼女は仕事が早くない ⇒ 彼女はおっとりしている」と否定形
 を使って間接的に表現するのが良いでしょう。


 ■ 「仕事がんばってね。」

 (Q)残業している同僚を励まそうとして「仕事がんばってね」と声をかけるこ
   とがあります。ネイティブが使う自然な英語はどのような表現でしょうか?

 (A)Please work harder.
 (B)Please keep up the good work.

 正解は(B)です。Please work harder.だと「頼むからもっと働いてくれよ」と
 プレッシャーをかけている意味に伝わってしまいます。励ましたいだけなのに、
 これだとパワハラと受け止められてしまいかねません。keep up the good work.
 (その調子でがんばる)を使います。


 ■ 「彼はリストラされたんだ。」

 (Q)同僚の退職の理由を聞かれて「彼はリストラされたんだ」と答えたいとし
   ます。ネイティブが使う自然な英語はどのような表現でしょうか?

 (A)He got laid off.
 (B)He got fired.

 正解は(A)です。「リストラ」というのは、会社の経営の問題で退職させられ
 たということです。He got fired.と言ってしまうと、彼自身に何かしら非が
 あって解雇されたという意味になります。 get firedとget laid offにはこの
 ように明確な使い分けがあります。


 ■ 「彼女は評判がいい。」

 (Q)評判のいい秘書をほめようとして「彼女は評判がいい」と言いたいとし
   ます。ネイティブが使う自然な英語はどのような表現でしょうか?

 (A)She has a (good) reputation.
 (B)She has a good reputation as a secretary.

 正解は(B)です。She has a (good) reputation.だと、あくまでスラングに
 受け止めた場合ですが、「彼女は評判がいい」⇒「尻軽だって評判だ」という
 意味に取られてしまう可能性があります。後にas a secretary(秘書として)
 をつけるなどして、「何に関して評判がいいのか」まできちんと表現しないと
 ネガティブなニュアンスに受け止められてしまう可能性があります。


 いかがでしたでしょうか。
 全問正答できたでしょうか?「ヒヤリ」「ハッ」とさせられた英語表現はあり
 ませんでしたでしょうか?少しの表現の違いでこんなに英語の意味合いが違っ
 てくるものだということは学校英語では学習してきませんでしたよね。『ネイ
 ティブが絶句!その英語危ないです。』には著者が実際に見聞きした300超の
 事例が掲載されています。「ある、ある!」という事例にきっと当たると思い
 ます。誤って使っている英語表現があったら、ぜひこの機会に正しておきたい
 ものですね。


 ◆ソース◆
 ============================================
 ネガティブが絶句!その英語危ないです。
 http://www.amazon.co.jp/dp/4309023479
 pp.2、16、21-25、30、33、194
 ============================================ 
実践ビジネス英語講座
講座紹介CM
▼実践ビジネス英語講座▼

▼BBTオンライン英会話▼
メルマガ購読する!
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

About Kenichi Ohmae
Facebook
Twitter
  • ライブドアブログ