【Vol.175】海外ビジネスマナーで知っておきたい豆知識

※本メルマガバックナンバーのコラムは、大前研一が自らが執筆・発行しているものではなく、
 本講座の専属ライターにてお届けさせていただいております。

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 米国でフリーランスのジャーナリストとして20年以上のキャリアを積んでいる
 田村明子氏が執筆した『聞き上手の英会話 英語がニガテでもうまくいく』
 (KADOKAWA)から、今回は本メルマガ筆者が「それは知らなかった。けれど、知
 っておいたほうがいい」という豆知識をピックアップしてご紹介します。メル
 マガ筆者は正直なところ(2)~(4)の英語表現をいずれも知らなかったの
 ですが、みなさまはいかがでしょうか?「頑張ってください」「ここだけの話
 だけれど」「説明に理解が追いつかなくなってしまいました」というような、
 ジャーナリストが取材先との会話の中で使っている英語表現を今回は学んでみ
 たいと思います。

 (1)プライベートな場で名刺を渡すと相手はどう思うか?

 日本と欧米では名刺をやり取りするシーンが違うようだと田村氏は観察してい
 ます。日本では社会人同士が初めて顔を合わせて挨拶する時には、名刺を交換
 することが多いようです。プライベートなパーティなどの場でも、切らさない
 ようにあらかじめ名刺をたくさん用意して、名刺を配って回ったりすることが、
 本メルマガ読者のみなさまにもあるのではないでしょうか。

 一方、欧米で名刺は文字通り「ビジネス(専用)カード」です。ビジネスをした
 いと思う相手にのみ名刺を渡すのが原則だと言います。プライベートなパーテ
 ィなどの場で名刺を配って回ったりすると、その人の職種によっては、その場
 を利用して売り込みをしているであるとか、求職中あるいは仕事を欲しがって
 いると誤解を招きかねません。

 田村氏が実際に目にしたのは、以前にある(女性)日本人記者がプレスルームで、
 周りに座っていた海外メディアの記者たちに名刺を配って歩いていた光景でし
 た。日本人記者としては、挨拶代わりに軽い気持ちで名刺交換だったのでしょ
 う。名刺を交換することによってどんな海外メディアの人が取材しているのか
 知りたかったのかもしれません。あるいは自分は日本の○○の記者だぞという
 ことを誇示したかったのかもしれません。

 名刺を配られた海外メディアの記者の何人かがどのような印象を持ったかとい
 うと、そのあと、元々面識があった田村氏のところに行き、田村氏に聞いたと
 言います。「彼女は、私から何かして欲しいのかしら?」「仕事くれっていう
 こと?」。名刺を渡すことによって変な憶測を呼んでしまうことがあるという
 ことですね。


 (2)「頑張ってください」は英語でなんというか?

 知人が何かにチャレンジするとき、「頑張ってね。(応援していますよ)」とエ
 ールを送りたい時があります。例えば、以下のシチュエーションを見てみまし
 ょう。

 (a)今週末にマラソン大会に参加する知人が次のように言ったとします。
 I'm running in the New York Marathon in this week end.

 (b)今年、生徒会長に立候補しようとしている知人が次のように言ったとします。
 I'm thinking of running for class president this week.

 (c)低炭水化物ダイエットを始めたばかりの知人が、次のように言ったとします。
 I just started a low carb diet.

 (a)~(c)いずれの場合にも使えて、相手に対するサポートや「応援しますよ」
 という意思を表すのにぴったりな英語は“I'm rooting for you.”と言います。
 Rootは名詞だとご存知のように、植物などの「根」の部分を指します。動詞と
 して使う場合はroot for ~で「~を支持する」という意味になります。「根っ
 ことなったつもりであなたを支えますよ」というようなイメージでしょうか。


 (3)「ここだけの話だけれど」と前置きしたいとき、何と言うか?

 友人と話をしていて「ここだけの話だけれど」と前置きして、二人だけしか知
 らないことにしておきたい話をする状況がありますが、英語でもぴったりの表
 現があります。

 This is strictly between you and me. Please don't tell anybody.
 (これはあたなと私の間のことにしておいて。誰にも言わないでね)

 これがビジネス英語になると、以下のような表現になります。
 Please keep this confidential.
 (これは極秘事項として扱ってください)

 That is a confidential matter.
 (これは極秘事項です)

 このようなことをビジネスミーティングの席上で言われたら、守秘義務が発生
 します。守秘義務契約(NDA)を事前に締結していることが多いと思いますが、
 その守秘義務契約を明確に意識した内容になりますので、情報の取り扱いに注
 意が必要です。
 
 政治家などが取材記者に対して「これから話すけれども、報道はしないでね」
 という前置きしてから情報を提供する時、日本語で「オフレコ」と言いますが、
 英語でもそのまま、This is the off the record.と言います。

 (4)相手の言っていることがよくわからなくなったら英語で何と言うか?

 話の途中で相手の言っていることが良くわからなくなってしまったら、話の内
 容に自分の理解がついていけていない旨を正直に相手に伝えなければなりませ
 ん。会議でも説明会でも講義でも使えて、相手に失礼のない言い方をするため
 にはどのように英語で言えば良いでしょうか。この場合、一般的にはSorry, 
 you lost me. とかI’m sorry, you lost me. またはI’m afraid, you lost 
 me. と言いますが、この“SOS信号”に対して、相手からの問いかけは次のよう
 になります。

 OK. Where did I lose you?
 (わかりました。どのあたりからですか?)

 そうしたら、After what you said about~で、「ここまでは理解しました」と
 いうことを伝えます。

 After what you said about our schedule next year.
 (来年のスケジュールの話の後からです)

 この英語さえ覚えておけば、万一理解がついていけなくなっても、どうしようか
 まごつくことなく、その時点ですぐに話の流れを止めることができそうですね。

 いかがでしたでしょうか。(1)~(4)みなさまはご存知でしたでしょうか。
 (1)の名刺に関しては、日本と海外では感覚が違うのでしょう。みなさんも新
 入社員の時に名刺受け渡しのマナー研修を受けた記憶があるかと思います。名刺
 をもらうと名刺がその人の分身であるかのように丁寧に扱いますが、外国人の場
 合は比較的雑に扱うことがあるような気がします。日本では名刺を配るときも両
 手で恭しく差し出して相手に受け取ってもらいますが、外国人からはひょいと片
 手で券か何かを渡すのと同じ具合で渡されることも多いような気がします。英語
 表現だけでなく、こういったマナーの違いについても合わせて覚えておきたいで
 すね。


 ◆ソース◆
 ============================================
 聞き上手の英会話 英語がニガテでもうまくいく (KADOKAWA)
 http://www.amazon.co.jp/dp/4046011262
 pp.39、132、136-139、170‐171
 ============================================
 

【Vol.174】英語は“右脳”で学べ!6つの必勝ルール

※本メルマガバックナンバーのコラムは、大前研一が自らが執筆・発行しているものではなく、
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 本メルマガの読者のみなさまは、英語のドラマや映画で英語を勉強したことが
 あるでしょうか?ドラマや映画が好きな人であれば(しかもそれらを観ながら
 英語を勉強できるのでれば)、こんなに楽しいことはないと思います。『英語
 は右脳で学べ』(中経出版)の執筆者である、脳認知学者であり米カーネギーメ
 ロン大学博士の苫米地(とまべち)英人氏は、英語のドラマを観ることによって、
 「右脳言語野を“英語脳”にチューニングすることができるようになる」と勧
 めています。教材となる作品は、興味を持てる=続けることができるものなら
 どのようなコンテンツで構わないと言います。なお、「右脳言語野を“英語脳”
 にチューニングすることができるようになる」状態とは、同書からは「英語で
 夢を見るくらいの状態」だと本メルマガの筆者は理解しました。

 本メルマガの筆者は30年も前のことですが、米大学の英語のクラスで『Stage 
 Coach(駅馬車)』を題材に英語を学習したことがあります。白黒映画で1939年
 の有名な西部劇作品です。この英語のクラスは30年たったいまでも覚えていま
 すので、印象に残るおもしろいクラスだったのだと今振り返ると思います。今
 になっても、暗記させられた台詞は覚えていますし、字幕なしで会話を理解で
 きるのは楽しく、映画自体に愛着もわきます。このように、筆者の実体験から
 も「確かに記憶に残る程の題材であれば、英語の定着に効果があるのではない
 か?」と感じます。そこで、英語のドラマや映画で英語を勉強する苫米地氏流
 の方法を同書から紹介していきたいと思います。
 
 英語のドラマや映画で英語を勉強するにあたり、注意すべきことがあると苫米
 地氏は言います、それは、普段と変わらない環境でTVの洋画や海外ドラマ放送
 を英語で漠然と観ていても効果的な学習にならないので、観るときは自分自身
 を「英語モード」に完全に切り替えます。具体的には「世界に英語しか存在し
 ない」というバーチャルな環境をつくるのですが、そのための、(この学習法
 における)ルールというものが6つあります。それらを順番に紹介しましょう。

 (1)英語のドラマや映画を観るときは、日本語を使わない。
 自分が日本人であることを忘れ、英語圏の人間になった気になって観ます。
 発する言葉や考える言葉はすべて英語だけにします。発する言葉だけでなく、
 ドラマや映画を観ながら心に感じた言葉であっても、「すごい!」「かっこい
 い!」という口癖を発しないように注意します。感嘆したときは米国人のよう
 に“wow!”“cool!”という言葉を代わりに発します。

 (2)ストーリーに対する疑問を持たない。
 作品を観ているとき「どうしてこのようなストーリー展開になるのか?」と疑
 問を持つことがあるかもしれません。ストーリー展開が分からなくなっても良
 いので、それにこだわらずに観るようにします。右脳言語野のチューニングが
 行われれば、ストーリーは自然と分かるようになるのだと言います、

 (3)字幕を使うときは、英語の字幕にする
 英語のドラマや映画のDVDには、視覚障害者のための字幕機能がついています。
 ドラマの内容を理解する補助として字幕を使うことは悪いことではありません。
 ただし使う字幕は英語のみです。日本語の字幕は、日本語の言語野を活動させ
 てしまい、英語脳学習をだいなしにしてしまうと言います。
   
 (4)わからない英単語が出てきても、辞典で調べない
 英語に限らず、外国語を早く習得するコツは、相手が何をいったのか、その意
 味を状況から推測することだと言います。分からない単語が出てきたら、スト
 ーリーの流れと、俳優の表情などから意味を類推するようにします。

 (5)ドラマや映画を観る環境から、日本語と日本文化を排除する。
 完全に英語の環境に自分を置くため、一切の日本語を部屋の見えるところから
 は排除します。米国でドラマや映画を観ていると思い込めるようなバーチャル
 な環境を自分自身で作り出すようにします。

 (6)ドラマや映画を毎日最低2時間以上観る。
 毎日最低2時間が効果を得るための最低限必要なラインです。休日は1日中英
 語モードで過ごすことを苫米地氏はすすめます。“遊び”ではないので、ハー
 ドルが高いですが、英語脳を作ることは将来のための準備であり、投資ですか
 ら、生半可に取り組むような姿勢をとってはいけません。

 いかがでしたでしょうか。
 英語環境のつくり方なのですが、海外出張にいく機会がある人であれば、飛行
 機に乗り込んだ瞬間から、「世界に英語しか存在しない」というバーチャルな
 環境をつくることができますし、今はYoutubeやHuluなどオンライン動画配信
 サービスも沢山ありますので、通勤時間を使って集中することもできますね。
 映画や海外ドラマで既に試みた経験のある方も、もう一度上記6つのルールを
 意識してチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

 ちなみに筆者が体験済みの『Stage Coach(駅馬車)』を面白く観るためには、
 西部劇の時代における職業格差(江戸時代の日本で言う「士農工商」のようなも
 の?)を理解する必要があるとクラスを受講した当時感じました。駅馬車に乗り
 込んだ9人の男女の職業に銀行家を頂点として上下の格差が存在します。米国人
 であれば常識なのでしょうが、そのような社会背景は、米国人に教えてもらわ
 ないと、なかなか分かりにくい部分があり、たかがドラマや映画なのですが、
 実は奥が深く、知れば知るほど面白い、当時の米国社会が描かれていたりします。


 ◆ソース◆
 ============================================
 英語は右脳で学べ (中経出版)
 http://www.amazon.co.jp/dp/4046006757
 pp.108 ‐115

 Stage Coach (駅馬車)
 https://www.youtube.com/watch?v=qUJ4fga2vHk
 ============================================

【Vol.173】スターバックス元CEOに訊く、英語必勝法!

※本メルマガバックナンバーのコラムは、大前研一が自らが執筆・発行しているものではなく、
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 本メルマガの読者の皆さまが勉強している目的は、英語の専門家になることで
 はなく、国際的なビジネスをするためのコミュニケーション手段としてだと思
 います。今号は、そんな同じ目的を実現して活躍しているスターバックスコー
 ヒージャパンの元CEOだった岩田松雄氏が、米国のビジネススクール留学試験
 受験時代から自身の英語勉強法を振り返って執筆した『私はかつてTOEIC300点
 だった 岩田式英語勉強法』(講談社)を紹介します。

 岩田氏は日産自動車に入社し、30歳でビジネススクール留学を目指し、UCLAア
 ンダーソンビジネススクールに派遣留学した後、人生が変わります。留学から
 帰国して日産自動車に復職した後、外資系コンサルティングに転職、日本コカ
 ・コーラ役員にヘッドハンティングされ、43歳の若さでゲーム会社のアトラス
 社長に就任、その後もタカラ常務、ザ・ボディショップCEO、スターバックス
 コーヒージャパンCEOとトントン拍子に華麗な出世を遂げた人です。30歳「TOE
 IC300点」からスタートした岩田氏は2000時間(毎日3時間で2年間)以上の留学
 準備時間を投入して、900点まで高めていますから、相当な勉強量をこなす努力
 家です。岩田氏が英語の勉強効率を最大限に高めた結果たどり着いた方法が、
 「捨てる」勉強法と「回す」勉強法です。1日3時間の英語の勉強時間が漫然と
 ではなく高効率というのがポイントです。


 ●「捨てる」勉強法

 よく英語の勉強というと「英語のニュースを聴け」と言われます。実際、会社
 の行き帰りに聴いている人は多いと思います。「それだけで英語の勉強をして
 いるつもりになっていないか?」「果たしてそれは効率の良い勉強法なのか?」
 と岩田氏は疑問を呈します。

 例えば、最近の大きな国際ニュースはギリシャの債務延滞の問題ですが、NHKの
 BSニュースにチャンネルを合わせると、英国の国営放送BBCのニュース番組を観
 ることができ、話している英語が何となく理解でき英語が聴き取れることに喜
 んでしまいがちです。皆さんの中にも、似たような経験をしたことのある方も
 いるのではないでしょうか。英語のニュース番組に出てくる単語の多くは、事
 件や時事問題に関連する英語です。難しい単語の意味が一つ二つ分からなくて
 も、全体の意味は何となく理解できます。これは英語ニュースを聴いたり英文
 記事を読んだりするうえで、正しい取り組み方だと教わってきました。しかし、
 例えば「MBAを目指したり学んだりしているビジネス・パーソンが、漫然と英語
 ニュース番組聴いているとしたら、その時間はもったいない。効率的とは言え 
 ない」と岩田氏は言います。

 一般の英語のニュースに出てくる単語と、経営分野で必要とされる単語は違い
 ます。MBAを目指したり学んだりしているビジネス・パーソンが聴くべきニュー
 ス番組は、例えば、ブルームバーグニュースのような経済専門チャンネルとい
 うことになります。例としてvolatilityという英単語を耳にしたことがある方
 もいるかもしれません。ビジネス英語の世界では、「リスク」や「ばらつき」
 を意味するvolatilityは頻出単語です。ギリシャの債務延滞問題では、ギリシ
 ャが「ユーロ圏離脱する」「しない」という悲観論と楽観論を日替わりで行き
 来して、為替相場も株式相場も乱高下してvolatilityが高い状態が続いている
 と経済ニュースは報じています。一般的なニュースを聴いていて、volatility
 という単語が出てくるかというと、稀です。しかし、volatilityという単語を
 知らないと、ビジネス・パーソンとの会話で突然volatilityという単語が出て
 きたときに、その意味を推測することはかなり難しいことです。自分の関係す
 る業務分野の英単語は、自分専用の英単語帳を作ってひたすら覚えます。業務
 分野の英単語は知っているか知らないかで勝負が決まりまるのだと岩田氏は言
 います。

 経営分野などの英語に精通しなければいけないビジネス・パーソンが、一般の
 英語ニュースを聴いているとしたら、「自分にとって今すぐに必要とされる目
 的」とは関係のない英語を聴いていることになりますから、それは残念ながら
 “非効率な勉強法”ということになります。仕事しながら忙しい中で英語を勉
 強するのであれば「目的に直結する勉強だけする」、反対に言うと「目的と関
 係のない勉強は(それがいくら面白くても)捨てる」ということが必要です。


 ●「回す」勉強法

 英語学習に関して、岩田氏は「量」の勉強と「質」の勉強の両輪が必要だと言
 います。「量」の勉強と「質」の勉強のどちらかが欠けると、英語力の伸びが
 鈍ります。「量」の勉強とは、たくさん読む、たくさん聴く、たくさん問題を
 解くことを意味します。一方、「質」の問題とは、例えば

 (1)リスニングなら、ただ聴き流すだけでなく、スクリプト(原稿)を確認
 しつつ、単語や表現や内容を理解しながら聴く。時々はディクテーション(聞き
 書き)に取り組んでみる。ディクテーションは労力と時間がかかりますが、「効
 果絶大」なのだと岩田氏は勧めます。

 (2)リーディングでは、知らない単語を調べつつ、内容を理解しながら精読
 します。ただし、一度目のリーディングでは辞書を引かず、全体で何が書いて
 あるのかを理解したうえで、何度も出て来るキーワードの意味がわからなかっ
 たら調べます。そして自分専用の英単語帳を作ります。

 英字新聞・雑誌を斜め読みしたり、通勤電車でリスニングしている人が、聴き
 取れない単語をそのままろくに調べもせずに、ただ毎日聞き流しているだけだ
 としたら、それは「量」の勉強をしているにすぎません。「量」の勉強は読み
 流し、聴き流しに近いので、その気になればこなせるでしょう。しかし、「量」
 の勉強だけで勉強している気になってはいませんでしょうか。その日の夜にス
 クリプトを読んで、聴き取れなかった単語を調べ、内容が理解できるまで聴き
 直す勉強が「質」の勉強です。さらに、岩田氏は音読も強く勧めます。同じ文
 章を10回以上もきちんと声に出して音読すると言います。

 いかがでしたでしょうか。
 「量」の勉強が、敷居が低いのと比べて、「質」の勉強には集中力も根気も必
 要です。人間は易きに流れがちなので、「質」の勉強をついつい後回しにして
 結局のところ怠りがちです。英語に挫折する原因は多くの場合、「質」の勉強
 がなおざりになっており、「量」の勉強だけに偏りがちなのだと言います。
 「質」の勉強こそを手を抜かずにやることが、実は英語が短期間で効率的に上
 達する秘訣なのですね。
 

 ◆ソース◆
 ============================================
 私はかつてTOEIC300点だった 岩田式英語勉強法
 http://www.amazon.co.jp/dp/4062191121
 pp. 27‐31 48‐49
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【Vol.172】米国移民がやっている短期英語力アップ法!

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 「日本人は英会話が苦手」と言われます。日本人が英会話を苦手とする理由は、
 「学校で英文読解や英文法ばかりを学習して、英会話のトレーニングをしてい
 ないから」というのが定説になっています。実践経験の少ない日本人にとって
 は、「英会話の決まり文句を知らないのが課題」ともされているのも現状です。

 ところが、2001年以降、ハワイで英語塾を開き3000人以上のアジア系の移民に
 英語を実際に教えてきた船津徹氏の教え方は違います。船津氏の著書『移民の
 国アメリカ最先端の英語取得法』(現代書林)によると、米国の移民英語教育で
 子供たちに「英会話」を教えることはないと言うのです。会話力というものは、
 その言語環境に浸ることによって自然に身につくものであり、学習活動を通じ
 て習得していくものではないという考え方です。確かに、我々が母国語である
 日本語を話すようになるにあたって「日本語会話」を教えてもらっているわけ
 ではありません。英語力を獲得させる近道は「リーディング力」の育成である
 ことが専門家の一致した見解なのだと言います。「英語力=英会話力」なので
 はなく「英語力=リーディング力」だとすると、日本にいながらにして英語力
 を身につけることが可能そうな気がしてきます。しかしながら、そう思うと同
 時に1つの疑問もわいてきます。「リーディング力については学校時代にも鍛え
 てきたつもりだけれど、とても英会話が得意とは言えない」と。一体何が違う
 のでしょうか。船津氏によると、まずは「流暢に読む」技術を身につけ、そこ
 から先はコツコツと多読していくのが正しい順番だと言います。確かに、自己
 流の発音で音読はしたことがあっても「流暢に読む」ための学習はしてきませ
 んでした。「流暢に英語を読む」にあたり「流暢」というのは漠然としていま
 すが、具体的にはどのようにトレーニングしたらいいのでしょうか。


 ■300単語の発音をマスターすれは全英文の70%をカバー

 英語の頻出単語というものが統計的に明らかになっており同書によるとベスト
 20は(1)the、(2)of、(3)and、(4)a、(5)to、(6)in、(7)
 it、(8)be、(9)that、(10)I、(11)for、(12)is、(13)
 you、(14)was、(15)he、(16)with、(17)on、(18)by、
 (19)at、(20)are、です。すべての英文の全50%は100単語、そして英
 文の70%は300単語で構成されることが統計的に明らかになっています。絵本で
 あろうが、学術文章であろうがすべての英文がそうなのだと言います。ですか
 ら、300単語を正確に発音できるようになれれば、70%は正確な発音の英語がし
 ゃべれるようになるという計算になり、習得する方法として効率的です。300単
 語の正しい発音について『移民の国アメリカ最先端の英語取得法』音声ページ
 (◆ソース◆のURL参照)では、音声とネイティブ・スピーカーが実際に発音して
 いるときの口の形を動画で見ることができるのでそれを見ながら学習できます。
 (頻出単語はSight Wordsと呼ばれています)


 ■英文の意味を理解するよりも流暢に読むことに集中する

 300単語を発音する練習が終わったら、次に行うのが文章を読む練習です。同書
 に記述してある200単語ほどの長さの英文をネイティブ・スピーカーが読み上げ
 ている音声を同URLで聴くことができます。第1回~9回のスピードリーディン
 グテキスト(PDFファイル形式)も同URLからダウンロードができます。ネイティ
 ブ・スピーカーが読み上げるようなフレーズごとの単語をかたまりで発音を真似
 して読む練習をします。目標とするリーディング・スピードが設定されており、
 それは米国の小学4校年生の平均である1分間123単語です。

 意味が分からない単語や英文に出会っても気にせず、ひたすら流暢に読むことに
 集中します。意味を意識しながら読んでも、リーディング速度は上がりません。
 流暢に読むことに集中しながら一方で意味を考えていると、学習効率は落ちるの
 だと言います。日本語の漢字を覚え始めた小学校1年生の時代、文字を正しく読む
 ことに集中するトレーニングは我々も行っていたようで(昔過ぎて忘れてしまいま
 したが)、そのトレーニングと同じだと船津氏は言います。英語の発音に口を慣ら
 し、フレーズ読みを身につけ、音読スピードを上げることがまずは先決です。書
 いてある英文の内容を理解できなくて良いのかという点が気になります。しかし
 それは、流暢に読めるようになってから、「多読」によって力をつけるという次
 の段階の話になります。

 いかがでしたでしょうか。
 英文を音読するとき、内容や意味を見失わないように注意しながら読むことはあ
 っても、ネイティブ・スピーカーの発音通りに“流暢に”発音することに集中す
 る練習というのは確かに試したことがありませんでした。みなさんは英語を話す
 とき、どれくらい“流暢”な英語を意識して話しますか?

 ◆ソース◆
 ============================================
 移民の国アメリカ最先端の英語取得法
 http://www.amazon.co.jp/dp/4774515086
 pp. 16‐17 44‐45 172‐173

 移民の国アメリカ最先端の英語取得法 音声ページ
 http://torufun.jimdo.com/
 ============================================ 

【Vol.171】リスニング力は自分で“治療”できるのか?

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 ネイティブ・スピーカーがナチュラル・スピードで話す英語は、前と後ろの音
 がくっついたり、音が欠落していたり、音が変わったりと、文字で見る英語や
 その発音記号とはまったく違って聞こえて来ます。耳から入ってくる英語は聞
 き取れないのに、その英文を目で見たら何のことはない、知っている単語ばか
 りだったという経験はないでしょうか?『英語リスニングのお医者さん(初診
 編)』(ジャパンタイムズ)によると、やみくもに英語を聞いても聞き取れるよう
 にはならず、英語の音を変化させるパターンというものを熟知する必要がある
 と言います。

 同書によると、そのパターンの中の一つに「(本来の発音記号の音ではなく)別
 の音に変わる」というものがあります。「発音記号通りの音とは限らない」と
 いうことが、聞き取れない大きな原因の一つです。どのような場合に「別の音
 に変わる」のか、その代表的な例を同書から紹介します。前号のメルマガに引
 き続き英語の音をカタカナで表記することにします。


 ■【法則(1)】[t]が母音にはさまれると「ラ行」の音に聞こえる

 【例】
 Better ベラー
 Butter バラー
 Batter バラー
 Cutter カッラー
 Cotton コロン
 Latter ララー
 Litter リラー
 Matter マラー
 Kitty  キリー
 Pretty プリリー
 Pattern パラン
 Putter パラー
 Pity  ピリー
 Water  ワラー

 上記のように単語1語だけでなく単語が2語続いている場合もやはり、
 [t]が母音にはさまれると「ラ行」の音になります。

 【例】
 Let it   レリッ
 Put it   プリッ
 Get over ゲロヴァー
 Get up  ゲラッ
 Get off  ゲロフ
 Get in  ゲリン
 Get out  ゲラウッ

 なお、前回のメルマガで紹介した『怖いくらい通じるカタカナ英語の法則』
 (講談社)によると、[t]だけでなく[d]も母音にはさまれると「ラ行」に聞こえ
 るということです。

 【例】
 Good afternoon グラフトヌーン


 ■【法則(2)】[t]のうしろに[l]が来ると、[t]の音がやわらかくなる

 【例】
 Cattle   キャルル
 Cuttlefish カルルフィッシュ
 Little   リルル
 Kettle   ケルル
 Settle   セルル
 Battle   バルル
 Bottle   ボルル
 Rattle   ラルル
 Tattle   タルル 
 Beetle   ビールル
 Subtle   サルル


 ■【法則(3)】スピードの速い、くだけた会話では、二つの語が全く違った
   別の音に変わる(1)

 「Want to」の例で音の変化を説明します。『怖いくらい通じるカタカナ英語の
 法則』によると、子音「t」が二つ重なっていると、一方は消えるという法則が
 あります。「Want to」の例の場合、「wan'to」のようになります。すると今
 度は「nt」が母音に挟まれることになります。再び、重なっている子音のどち
 らかが消えるという法則により、「wan'o」(ワナ)という音になります。「n」
 ではなく、なぜ「t」のほうが消えるかと言うと、消えやすい子音には順番があ
 り、一般的には、h>th>g>d,t>l>f,v>rの順番になります。逆に、消えにくい子
 音はb、k、m、n、sです。そのため、「nt」の例では「t」が消え「n」が残った
 というわけです。

 【例】
 Want to (Wanna)   ワナ
 Going to (Gonna)  ガナ
 Got to (Gotta)   ガタ
 Listen to      レスナ 


 ■【法則(4)】スピードの速い、くだけた会話では、二つの語が全く違った
   別の音に変わる(2)

 【例】
 Have to (Hafta)  ハフタ
 Has to (Hasta)   ハスタ
 Ought to (Oughta) アウタ

 また、『怖いくらい通じるカタカナ英語の法則』によると、「Let me」の発音
 ですが、「t」のあとに「m」や「n」が続くと、「t」の音が後続の音に引きづ
 られて音が変わってしまうことがあると言います。この場合「Lemme」という音
 に変わります。つまり「レンミー」という音になります。同じように「Give me」
 が「ギンミー」に音が変化します。


 いかがでしたでしょうか。
 『英語リスニングのお医者さん(初診編)』の著者の西蔭浩子氏は、英語のリスニ
 ング力は、聞き取りトレーニングを行うことによって、上達するようになると言
 います。音への発見が次の音への発見につながっていき、英語を聞くのが楽しく
 なり、楽しくなれば自ら進んで英語を聞きたくなるという好循環につながると言
 います。みなさんも英語リスニングの苦手意識を克服してみませんか?


 ◆ソース◆
 ============================================
 英語リスニングのお医者さん(初診編)
 http://www.amazon.co.jp/dp/4789015394
 まえがき、pp.88‐93 146‐161

 怖いくらい通じるカタカナ英語の法則
 http://www.amazon.co.jp/dp/4062575744
 p.44、94、108~112
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