【Vol.151】その英語、相手にササりますか?(電話対応編)

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 Face-to-faceで会話できれば、話している相手の表情を読み取りながらコミュ
 ニケーションできます。咄嗟に英語が出て来なかったり、言葉で伝え切れない
 ところは、身振り手振りやメモ書きを交えれば、相手に真意を伝えやすくなり
 ますが、表情やジェスチャーやメモ書きが使えないのが、電話によるコミュニ
 ケーションです。電話によるコミュニケーションでは、相手が電話口で耳にす
 る言葉だけで、こちらの意図を伝えなければなりません。それだけに、言葉使
 いが重要になります。前号のメルマガに引き続き、実践ビジネス英語講座でも
 初級・中級コースで科目を担当している関谷英里子先生の著書『その英語 こ
 う言いかえればササるのに!』(青春出版社)から、“日本では電話口で良く
 使うのだけれど、日本語の言い回しに引きずられて間違いやすい英語表現”を
 詳しく解説します。


 ■ 今、よろしいですか?

 直訳すると、Now, are you OK(all right)?となります。この英語表現には二つ
 の問題点があります。まず一つ目は、Are you OK(all right)?という表現です。
 日本語では「良いですか?」と言うのでそのように聞きたくなりますが、英語
 では「(体調や具合は)大丈夫?」という相手を気遣うニュアンスで相手に伝
 わってしまいます。相手は唐突な問いかけに「(体調や具合は)何ともないで
 すよ」という怪訝そうな反応で返してくることでしょう。二つ目は冒頭の
 「Now,」という表現です。日本語では「今」ですが、「Now,」と切り出すのは、
 話題を変える時に良く使います。「さて」「では」「で」という意味に捉えら
 れてしまいます。

 Is it okay(all right) to talk now?
 という英語表現がしっくりきます。YouではなくItが形式主語になるところが
 ポイントです。

 ほかの表現には以下のようなものがあります。どれも同じ意味ですが、バリエ
 ーションとして覚えておくと良いでしょう。

 Is it a good time to talk?
 Is now okay?
 Can we talk now?
 Are you busy right now?


 ■ 電話で失礼します。

 Excuse me in telephone.という英語でも意図は何とか伝わるかもしれませんが、
 文法的には前置詞のinが不適切ですのでそのような英語はありません。
 over the phoneあるいはon the phoneが文法的には正しい用法です。

 「本来ならば会って、face-to-faceで話さなければならないところを、電話で
 済ませてしまって失礼します」と意訳すると、以下のような英語になります。

 I'm sorry we can't discuss this face-to-face.
 I'm sorry we aren't discussing this face-to-face.

 ただし、日本のビジネスシーンでいうところの「電話で失礼します」というニ
 ュアンスよりも大げさな印象を与えてしまうこともあります。既に電話で話を
 始めてしまっているのであれば、電話だから会うよりも失礼ということは必ず
 しもありません。「電話で失礼します」とわざわざ改まる英語文化は特にはな
 いのだと言う風に『その英語 こう言いかえればササるのに!』では言ってい
 ます。


 ■ いただいたお電話で失礼します。

 直訳したExcuse me in your phone.という英語は相手に意味が伝わりません。
 電話機の中に入ってしまうというのも不可解な話です。

 これはいかにも日本的な表現で、英語ではあまり使わない言い回しです。ただ、
 相手がかけてきた電話なのにもかかわらず、こちらの用件を後から追加するこ
 とによって、電話時間が長くなるのは避けられません。「こちらからの用件は、
 なるべく手短に済ませますね」とことわることによって、マナーの良い人、相
 手の時間を大切にしてくれる人という印象を得られることでしょう。以下の表
 現です。

 I know you're the one calling me, so I'll try to make it brief. 
 あなたからもらった電話なので、こちらからの用件は手短に済ませます。


 ■ 復唱します。

 例えば、不在の同僚に後ほど、電話を相手へ掛け直させるとき、相手から聞い
 た電話番号を念のために確認するのがマナーです。

 「I repeat.」というと、何かの警告や緊急事態発生を知らせるアナウンスに
 使う「繰り返します」という消防や警察の決まり文句です。

 例えば、地震や火事が発生した時、
 「Don't use the elevator. I repeat. Don't use the elevator」
 と言ったアナウンスに使います。I repeat.と聞くと、相手は「何か緊急事態
 でも発生したのか」と少し身構えることもあります。

 もう1つ言いがちな表現が「I will repeat after you.」です。英語の授業や
 ラジオ講座で先生が「Repeat after me」(後に続いて言ってみましょう)と
 言うのに聞き慣れているので、つい使ってしまいがちな言い回しです。相手
 に対しても同様に「語学の授業でもあるまいし」と思わせてしまいますので、
 ここでは以下の表現を使います。

 Let me repeat that (just in case).
 (念のため、)復唱させてください。

 Let me repeat that.で通じますが、just in caseを付け加えることで、「取
 り間違えない目的で」復唱していることが相手にはっきり伝わります。確認す
 ることで、仕事上のミスも防げます。電話口に出ている相手に対しても間違い
 なく伝わっている安心感を与えます。


 ■ そろそろ電話を切りましょうか。

 「終わりにしましょう」を直訳したLet's finish.は、何かを完全に終わらせ
 るというニュアンスがあります。プロジェクトを終わる時などには使う場合も
 ありますが、電話を切る時には使わない表現です。

 Let's hang up.とも言いません。hang upはガチャンと切るイメージがあるの
 で、Let'sとは一緒には使いません。

 「こちらの用件で、相手の時間をちょうだいしてしまっている」という気持ち
 を込めて、以下の表現を良く使います。

 I should let you go.
 そろそろ電話を切りましょうか。

 電話をそろそろ切ったほうが良いかもしれない場合、「私が切りたいと思って
 いる」ことを表には出さないほうが望ましいです。「この電話からあなたを解
 放しないと」と自分の都合ではなく、相手の都合を尊重しているという心遣い 
 を表すこの表現を使うことで、印象を良くすることができます。

 いかがでしたでしょうか。

 電話だと、話し相手が不可解な表情をしていても、こちらではその表情を見る
 ことができません。その結果、「自分が話している英語が、どこか変なのかな」
 と気が付かないまま、自己流の電話英語を修正しないで過ぎてしまうおそれが
 あります。「自分もやってしまっているかも」と思った方は、ぜひ今回紹介した
 フレーズを練習してみてはいかがでしょうか。ビジネスパーソンとして、かっこ
 よく、正しい英語の決まり文句が使えるようにしたいものですね。


 ◆ソース◆
 ============================================
 その英語 こう言いかえればササるのに!
 http://www.amazon.co.jp/dp/4413044053
 pp.169‐177,187-188
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【Vol.150】その英語、相手にササりますか?(褒め言葉編)

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 人は褒められると嬉しいですし、仕事で褒められればやる気が出るものです。
 機会があったら人を褒めてあげることができるよう、いろいろなバリエーショ
 ンで使えるようにしたいものです。そうすることによって周りとの人間関係が
 うまくいって、仕事もスムーズに回ることでしょう。今号は、実践ビジネス英
 語講座でも初級・中級コースで科目を担当している、関谷英里子先生の『その
 英語 こう言いかえればササるのに!』(青春出版社)から英語で褒めるとき
 の表現を解説します。


 ■「be good at ~ing」ではなく「You are a good+名詞」で人を褒める
 
 みなさんは話をしている相手の人や、誰かを「~するのが上手い」とほめる時、
 どのような英語表現を使うでしょうか。学校では「~が得意である」という英
 語表現の決まり文句として、「be good at ~ing」を習ったので、条件反射的
 にその表現を使いたくなってしまいます。

 例えば、(1)~(3)のようなことを言いたいと仮定します。
 (1)あなたは聞き上手ですね。
 (2)彼はテニスが上手いですね。
 (3)彼女は料理が上手ですね。 

 「be good at」を使うと、それぞれどのような英語になるでしょうか。
 以下のようになります。
 (1)You are good at listening.
 (2)He is good at playing tennis.
 (3)She is good at cooking.

 『その英語 こう言いかえればササるのに!』によると(1)~(3)とも末
 尾を人を表す名詞にするのが自然な英語表現です。

 (1)You are a good listener.
 (2)He is a good tennis player.
 (3)She is a good cook.

 では、次のことを言いたい時は英語で何と表現したら良いでしょうか。
 (4)あなたは褒め上手ですね。

 「be good at」を使うと、以下のような英語になります。
 
 (4)You are good at praising.

 これは「褒め上手ですね」という肯定的な意味として相手に伝わらないこと
 があるので注意が必要です。こう言われた相手の人は「ちょっと胡散臭く思
 われているのかな」と受け取ってしまう可能性があります。日本語だと「お
 だて上手ですね」と言われると「ちょっと胡散臭く思われているのかな」と
 受け取ることがありますが、それに近い感じです。

 (4)も末尾を名詞にしたほうがいいのですが、「You are a good praiser」
 とは言わずに「褒め上手」=「人を褒めて、モチベーションを高めるのが上
 手」と解釈して「You're a good motivator」と言います。

 あるいは「That's+形容詞」を使って相手の言葉に対してどう思ったかを伝
 えてもいいのです。この場合は、「人に褒められて、自分が勇気づけられた」
 「励まされた」ということを伝えればいいので、次のように言います。

 (4)That's very encouraging.
 (あなたの言葉には)とても励まされます。

 ■「センスが良い」は英語で何と言うか?
 
 相手の“センス”を褒めたいことがあります。この時、「センスがいいです
 ね」と日本語では言うものですから、英語でも次のように言いたくなってし
 まいます。これは和製英語なので、「You have good sense」と言っても相
 手には何を言いたいのかが全くと言っていいほど伝わりません。

 senseとは五感のような具体的な感覚を伴わなければなりません。五感以外な
 ら「sense of humor」(ユーモアのセンス)とか「sense of direction」
 (方向感覚)という使い方をします。

 (5)You have great taste.

 「好み、嗜好、趣味」そして「審美眼、風流心」のような漠然としたものを
 全般的に褒めたい時には、上記の「have great taste」で言い表します。

 ■「格が違う」は英語で何というか?

 「格が違いますね」という褒め表現が日本語にはあります。直訳すると以下
 のような英語になってしまいます。

 (6)You are different ranking.

 人がランキングになると言う発想は英語にはありません。修飾語のdifferent
 を取り去ると、「You are ranking」となりますが、英語ではこのような言い
 方はしません。ランキングという単語が使えないとすると、「格が違う」こと
 を英語ではどのように表現するのでしょうか。

 (7)I am not in the same league as you.

 英語では「格が違う」の代わりに「リーグが違う」という言い方をします。
 サッカーのJリーグを思い浮かべてもらうと1部リーグは1部リーグ内で、2部
 リーグは2部リーグ内で試合します。1部リーグに所属するチームと、2部リー
 グに所属するチームは「格が違う」というわけです。

 ■励まされる一言

 良い仕事をしたと思う時はとても自信になります。自分でも出来栄えの良い仕
 事をした時には周囲の人間の雰囲気から分かるものですが、周囲の人から声に
 出して一言でも直接言ってもらうと、とても嬉しいものです。英語で褒めるの
 は慣れなくて少し照れくさいような気持ちになるかもしれませんが、思い切っ
 て声に出すことを試して下さい。

 プレゼンテーションを終えた同僚には以下のように声をかけると喜んでもらえ
 るでしょう。

 (8)You did great!
 すごく良かったよ。

 (9)That was great.
 素晴らしかったよ。 

 (10)Keep it up.
 その調子で頑張って。

 (11)Keep up the great work.
 素晴らしい仕事ぶりを続けて頑張って。

 『その英語 こう言いかえればササるのに!』の著者である関谷先生は、通訳
 の仕事をしたときに、以下のように言ってもらったときのことを良く覚えてい
 ると言います。

 (12)You are fantastic.
 あなたは素晴らしかったですよ。

 (13)The translation was really amazing.
 通訳が本当に素晴らしかった。

 いかがでしたでしょうか。
 人を褒めるのはタイミングが大事です。人を褒めたいタイミングで、すっと英
 語表現が出て来ないと、もどかしいものですね。後で褒めるというのも何だか
 間が抜けてしまいます。その場のタイミングで褒めてあげるのが相手の心にも
 一番響くはず。いざというときにすっと英語が出てくるように、皆さんも「褒
 める英語」のバリエーションを増やしてみてはいかがでしょうか?


 ◆ソース◆
 ============================================
 その英語 こう言いかえればササるのに!
 http://www.amazon.co.jp/dp/4413044053
 pp.86‐96
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【Vol.149】学校英語で覚えた英単語の“落とし穴”

※本メルマガバックナンバーのコラムは、大前研一が自らが執筆・発行しているものではなく、
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 私たちは学校時代に習った英語を基礎としてビジネスシーンで英会話をする
 わけですが、学校時代に習った時に感じたニュアンスと実際に相手に伝わる
 ニュアンスが異なることがあります。お馴染みの英語表現や単語の中にも、
 自分はポジティブのニュアンスを込めて言ったつもりが、必ずしもポジティ
 ブなニュアンスには相手に対して伝わっていないことがあるのだと『ビジネ
 スに効く!ビジネス英語』(NHK出版)は教えてくれます。中学時代からの長
 年慣れ親しんだおなじみの英語表現や単語だけに、偏った思い込みが染みつ
 いていることを思い知らされます。今号は、同書の中から日本人がニュアン
 スを誤解していがちで認識を修正したほうが良い表現や英単語を紹介します。

 (1)学校英語で覚えた表現や単語の“落とし穴”

 (1-1)調子はどう?と聞かれた時
 How are you?やHow are you doing?(調子はどう?)と聞かれた時、返答は、
 I'm fine, thank you. And you?であると、中学校の英語の授業や教科書で
 学びました。実際に海外に行くと、毎朝会った時に、同じ人からHow are 
 you?と決まったように挨拶されます。初回こそI'm fine, thank you. And 
 you?と教科書通りに返答します。毎朝同じ英語でHow are you?と聞かれるの
 で、返答がI'm fine, thank you. And you?のワンパターンだと「それしか
 言えないのでは?」と相手に思われてしまうのを嫌がり、変化をつけたつも
 りで後半を省略してI'm fine.とだけ返答してみたりしまったことはないで
 しょうか。I'm fine.だけで後半を省略してしまうと「元気ですけど、何か?
 私のことは放っておいて=私のことにかまわないで」という突き放したニュ
 アンスになってしまいます。I'm fine, thank you. And you?というワンパタ
 ーンから脱してfineを使わずに返答したいとするならば、I'm doing great, 
 thanks.(おかげさまで元気ですよ)とかGood, thanks.などの返答が良いで
 しょう。

 (1-2)アドバイスのつもりが、“脅し”にならないように
 もう1つ、中学校の英語の授業や教科書で学んだ表現で注意しなければな
 らない表現がhad betterです。had betterは「~したほうが良い」という
 意味ですが、例えばYou had better do some market research.は「市場調
 査したほうがいい。さもなければ、とんでもないことになる」というニュ
 アンスで威圧的な印象を相手に対して与える表現なのです。威圧的な印象
 を相手に対して与えずに済む表現は以下です。

 I suggest that you do some market research.
 It would be better if you did some more market research.

 同様に、shouldも高圧的なニュアンスになってしまいますので避けましょう。
 You should deliver by Tuesday.(火曜日までに納品しろ)だと高圧的なの
 で以下の表現が良いでしょう。

 We were hoping you could deliver the goods by Tuesday.
 It would be great if you could deliver the good by Tuesday.

 (1-3)曖昧な「頑張る」より定量的な目標
 「一生懸命頑張る」=I'll do my best./ We'll do our best.と中学校の英
 語の授業や教科書で学びました。do my bestやdo our bestは一見前向きな
 表現に思えますが、国際的なビジネスシーンでは逆に曖昧な故に弱気なニュ
 アンスを与えてしまうおそれがあります。ビジネスシーンでは、気持ちもさ
 ることながら結果が重要です。ガッツを見せたいのであれば、具体的な数字
 や目標値を示しましょう。相手にとって、こちらが頑張るか頑張らないかは
 関知しないことで、あくまで数字や結果を伴わなければ意味がないからです。
 結果に言及することによって相手は安心感を持つ事ができます。

 ビジネスシーンにおいてはaim(目指す、するつもりがある)が具体的な目標
 を伝えるのにぴったりの単語です。以下のような表現が良いでしょう。

 We aim to sell one million units in the three months.
 We aim to sell 40% more units than last year.


 (2)意外にネガティブなニュアンスを持つ英単語

 (2-1)nice
 何かの感想を求められた時、返答に使うにあたり注意しなければならないのは
 niceという単語です。niceは辞書によると「良い。素敵な」という形容詞と
 して載っています。日本語でも「ナイス」はほめ言葉の意味しか持ちません。
 しかしながら英語では言い方次第ではネガティブな印象に響いてしまいます。
 例えば、平坦なトーンでThat's nice.は「いいにはいいけれど、別に大した
 ことはないな」というニュアンスになってしまいます。本当にいいと思って
 いる感想を伝えたいときは、nice以外の形容詞を使ってIt's great!などの
 ように返答しましょう。

 「いいですね!」「すばらしいですね!」と伝える英語はバラエティ豊かで
 す。こうした形容詞の使い手として有名なのは前号のメルマガで紹介した米
 Apple社の元CEO、故スティーブ・ジョブズ氏でした。

 「とても良い」と表現したい時、下の英語群が大体どのような状況でも使えます。

 ■Great!
  一番汎用性がある一言です。どのような状況でも、誰に対しても使えます。

 ■Perfect!
  日本語でいうところの「完璧!」というニュアンスです。どちらかというと、
  同僚や仲間内、部下などに対して使います。

 ■Excellent!
  「とても良い!」「最高!」または「やったね!」というニュアンスで使い
  ます。

 ■Amazing!
  驚くほど良い、びっくりするほど良いというニュアンスです。

 ■Fantastic
  想像が及ばないほど良い、というニュアンスです。


 (2-2)interesting
 niceと同様に注意しなければならないのがinterestingです。日本では「面白
 い」「興味深い」という褒め言葉と考えがちですが、抑揚のないinteresting
 は「変わっているね。でも、良いとは思わない」というニュアンスがあります。
 本当におもしろいことを伝えたいのであれば、感情を込めて次のように言いま
 しょう。Wow! That's so interesting!(わぁ!すごくおもしろい!)

 いかがでしたでしょうか。
 今回のメルマガで紹介した英語表現や英単語は、皆さんが学校時代に習ったお
 馴染みのものばかりです。難しい英語表現や英単語を覚えることばかりがビジ
 ネス英語の勉強ではありません。シンプルな言葉で自分の言いたいことが正確
 に伝えることができるのがベストです。


 ◆ソース◆
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 ビジネスに効く!ポジティブ英語
 http://www.amazon.co.jp/dp/4140351047
 pp.20、42、44、59、60
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【Vol.148】ジョブズ流!相手を唸らせる英語プレゼン術

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 皆さんは「これは素晴らしい」と唸らされるビジネス・プレゼンテーションを
 聴いたことがあるでしょうか。米Apple社の前CEO(最高経営責任者)だったス
 ティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)氏も、優れたプレゼンターの1人であったこ
 とは、今や世界中で広く知られていますね。今号は、改めて数々の名プレゼン
 や名スピーチを残した彼のパフォーマンスの中から、2007年に初代iPhoneを新
 製品発表したときのプレゼンを、英語とビジネスの観点から見てみましょう。

 『英語のプレゼンテーション スキルアップ編』(研究社)が同プレゼンの冒頭
 の部分を分析しています。本コラムの文末にある◆ソース◆に同プレゼンの英
 文全文と、プレゼンのYouTube動画を同時に視聴できるURLを記載しました。
 プレゼンのYouTube動画は、聴衆の興奮度合いが分かる高揚感あふれるものです。
 同URLもぜひ参考にして下さい。

 それでは、実際にプレゼンのYouTube動画と英文を見ていきましょう。
 同プレゼンの冒頭の部分の流れは、以下の(1)~(4)のようになっています。


 (1)自分の感動を聴衆に伝える ⇒ その感動が聴衆に伝染し聴衆も感動する 

 発表会場の舞台の袖から中央に向かってゆっくり歩いてジョブズ氏が登場し、
 第一声を発します。

 This is a day I've been looking forward to for two and a half years.
 (今日はこの2年半の間、ずっと楽しみにしていた日です。)

 これから新製品発表のプレゼンを始めるわけですが、始めるにあたり、ジョブ
 ズ氏自身がとても興奮していることを聴衆に伝えます。

 『英語のプレゼンテーション』によると、第一声から、ジョブズ氏のプレゼン
 のスキルが表れています。どういうことかと言うと、ジョブズ氏は聴衆を興奮
 させるために、まず「自分自身がとても感動している」ということを伝えてい
 ます。ジョブズ氏のこの第一声からは「聴衆に新製品をお披露目できる喜び」
 さらに「新製品をお披露目する感動を聴衆と分かち合える喜び」が伝わって来
 ます。この第一声には、舞台にいるジョブズ氏と聴衆に一体感をもたらす効果
 があります。

 聴衆は第一声からジョブズ氏のプレゼンに引き込まれ、気持ちが高揚しています。
 仮に、プレゼンテーションの第一声が次のような平坦な文句だったとしましょう。

 Today, we're introducing iPhone to you.
 (本日、皆さんにiPhoneをご紹介します。)

 聴衆をこれほど盛り上げて、興奮させることはできなかったでしょう。
 おそらく、聴衆の気持も平坦なままで、動画ほどまでに聴衆が盛り上がりを見
 せることもなかったでしょう。そして、新製品発表会の盛り上がりは当然のこ
 とながらAppleと製品のイメージアップへとつながり、販売数量や売上高にも
 影響してくるものと思われます。


 (2)これまでに、Apple社が画期的な製品を世の中にいくつも送りだして来た
    実績をアピールする ⇒ 聴衆はApple社に対して“カリスマ企業”として
    のイメージを抱く

 ジョブズ氏は続いて、1984年のMacintoshの発売から2001年のiPodの発売まで、
 Apple社の成功の歴史を語ります。Apple社がこれまでに、コンピュータ産業と
 音楽産業に大変革をもたらしたことをここでアピールします。

 1984, introduced the Macintosh.
 It didn't just change Apple.
 It changed the whole computer industry.
 In 2001, we introduced the first iPod, and it didn't just change the 
 way we all listen to music, it changed the entire music industry.

 (1984年、Macintoshを発売しました。
 それはApple社を変えただけではありません。
 コンピュータ産業全体に変革をもたらしました。
 2001年、Apple社は初代iPodを発売しました。iPodは、単に、音楽をどう聴く
 かを変えただけではなく、音楽産業全体を変えました)

 コンピュータ産業と音楽産業に大変革をもたらしたApple社という企業に対して、
 聴衆は“カリスマ企業”であるとのイメージを抱くようになります。その流れ
 で次のように続けます。

 Well, today, we're introducing three revolutionary products of this class.
 (そして、今日はこのように変革をもたらす製品を3つ紹介しましょう)
 と今日のプレゼンの本題に入ります。


 (3)今回発表する製品の特徴を紹介 ⇒ 聴衆は今回の製品に対しても大きな
    期待を持ち、気分がさらに高揚する
 
 ジョブズ氏は今回の新製品発表で、単に製品ではなく革命的な製品(revolutionary 
 products)と称して3つ紹介しています。これらは3つの異なるデバイスではなく、
 3つが一体となって一つのデバイスとなっていることを述べています。

 The first one is a widescreen iPod with touch controls.
 The second is a revolutionary mobile phone.
 And the third is a breakthrough Internet communications device.
 So, three things: a widescreen iPod with touch controls; a revolutionary 
 mobile phone; and a breakthrough Internet communications device.
 An iPod, a phone, and an Internet communicator.
 An iPod, a phone … are you getting it? 
 These are not three separate devices, this is one device,

 (1つめはタッチパネル操作の大画面iPod。
 2つ目は革命的な携帯電話。
 そして3つ目は画期的なインターネット・コミュニケーションデバイスです。
 タッチパネル操作の大画面iPod、革命的な携帯電話、画期的なインターネット
 ・コミュニケーションデバイス。iPod、電話、インターネット・コミュニケー
 ター。これらは3つのデバイスではありません。1つのデバイスです。)


 (4)製品名を紹介 ⇒ 聴衆の気分が最高潮に達する

 ここで初めて、製品名を明らかにしています。製品名を明らかにするまでの導き
 方、すなわち、先に製品の特徴を述べ、それから製品名を発表する方法は、ここ
 では、聴衆の興奮の度合いをさらに引き上げています。

 and we are calling it iPhone.
 (我々はこの製品を「iPhone」と名付けました)


 (5)締めの言葉 ⇒ Apple社のカリスマ性が頂点に達する

 Today, Apple is going to reinvent the phone.
 (本日、Apple社は電話を再発明しました)
 と続け、Apple社のカリスマ性は頂点に達します。

 お気づきの通り、ジョブズのプレゼンには、Apple社の製品を賞賛する自信と誇
 りに満ちた表現をたくさん使っています。特に形容詞にはおおげさとも思える
 ような表現を使っています。

 例えば
 revolutionary products(革命的な製品)
 breakthrough Internet communications device(画期的なインターネット・
 コミュニケーションデバイス)ジョブズ氏がこのような表現を使って商品を紹
 介すると、聴衆は歓喜の声をあげて拍手でジョブズ氏に応えます。このような
 大げさとも思えるような表現を聴いて、聴衆もすっかりその気になってしまい
 ます。そしてrevolutionary(革命的)でbreakthrough(画期的)な製品が自分
 も欲しくなって来るのです。このように、活気に満ちた表現を使うことは聴衆
 の購買意欲をかきたてるのにとても重要だと『英語のプレゼンテーション』で
 は言っています。ジョブズ氏はそのような消費者心理をよく知りぬいたうえで、
 このような表現を使っています。


 いかがでしたでしょうか。
 ジョブズ氏のプレゼンには、聴衆の賛同と興奮を巻き起こす表現が巧みに使わ
 れています。聴衆の関心を一気に引き寄せるスキルが随所に使われています。
 「Smart Phone」という、iPhoneのような製品を意味するのに一般的に使ってい
 る名詞は1時間のプレゼンの中に9回(平均で約7分に1回という少ない頻度)だけ
 出てきます。「Smart Phone」は今でこそ一般名詞ですが、駆け出しの2007年で
 すので、一般聴衆にはそれがどんなものであるのか、ピンとは来ません。ジョ
 ブズ氏はなるべく「Smart Phone」という表現を使わないように心がけたと思い
 ます。それでいて、iPodを気に入ってもらって、すぐにAppleストアに足を運ば
 せ、iPodを購入してもらうことが新製品発表のプレゼンを行う目的です。

 さて、皆さんが2007年当時のApple社のCEOだったとしたら、
 どのように初代iPhoneの新製品発表のプレゼンをするでしょうか?


 ◆ソース◆
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 英語のプレゼンテーション スキルアップ編
 http://www.amazon.co.jp/dp/4327452688
 pp.26-30

  iPhone Keynote Speech 2007 
  http://genius.com/Steve-jobs-iphone-keynote-2007-annotated
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【Vol.147】上品にかわす!間接的な英語表現7パターン

※本メルマガバックナンバーのコラムは、大前研一が自らが執筆・発行しているものではなく、
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 多くの日本人が“間接的な英語表現”に馴染みがありません。そのままダイレ
 クトな英文または曖昧に返答してしまうことで、相手に悪い印象を与えてしま
 い失敗する――という例を多くみかけます。

 表現がストレートすぎると相手の感情を害してしまうおそれがあることは日本
 語も英語も同じことです。相手に気を配りつつ、意思をしっかりと伝えるのが
 洗練された大人の表現です。日本語でも難しいですが、英語のニュアンスとな
 ると、さらにハードルは高くなります。

 昨年、最終号のコラムでもご紹介した『洗練された大人の英語表現』(ナツメ
 社)では、「I am sorry」や「I am afraid」など「申し訳ないのだけれど」
 という恐縮している旨の一言を文頭に入れるするようにすることを勧めていま
 す。ワンクッションを設け、相手に対して真正面から衝突しないようにするこ
 とで、違う意見であることを前もって伝えることができます。相手も多少は心
 の準備ができるところがみそです。

 それでは、これらの“ワンクッション”の表現の後に、本当に言いたい内容
 を続ける英語文章の具体例を見てみましょう。

 
 ■反対したい時

 →「I don't think so」とは言わずに、
  「I am sorry but I can't quite agree with you」と言います。

 「同意できない一部分がある」ことを伝えることで“全面的に100%シャット
 アウトする”というニュアンスを消します。動詞agreeを修飾する副詞quite
 「全く。完全に」の前にnotを用いて部分否定します。「相手の言っているこ
 とも多少は認めている」ニュアンスになります。don'tを使うと自分の意思で
 「しない」ことになりますが、can'tにすることで「(自分はしたいのだけれ
 ど)できない」という含みを持たせることができます。

 また、「I am afraid we seem to have different points of view」という
 表現も、相手の意見に真正面から反対するのではなく、相手とは違った見方
 であることを伝えることがでいます。seemを使うことで、断定を避けてやさ
 しい言い方にしています。
 
 →「You are wrong」とは言わずに、
  「I am sorry but I don't think that is necessarily true」と言います。

 相手の発言が“確かなものではない”と感じた時、直接的な表現で「あなたは
 間違っています」と否定するのではなく、「少し違うと思います(だから考え
 直してみてくれませんか)」とそれとなく相手に再考してもらうように導くこ
 とができる表現です。


 ■角を立てずに拒否したい時

 →「I can't do it at that time」とは言わずに、
  「I am afraid I am not available at that time」と言います。

 上の“■反対したい時”にはI can't agreeとcan't「できない」を使っていま
 したが、not available「都合がつかない」と言うことで、自分の都合だけが
 できない原因ではなく、“自分の意思ではどうにもらなない外的要因がある”
 という事情をさりげなく伝えるようにします。

 また、「I am very sorry but I have to decline the offer」という言い方
 にすると、仕事のオファーのような正式な誘いなどを断る際に使う少し硬い
 表現になります。直接的に「断る」という単語を使う分、頭には「very sorry」
 とへりくだったフレーズを付け加えます。


 ■相手に命令するわけではないが、やめさせたい時

 →「Don't talk about that」とは言わずに、
  「I am sorry. I don't think that is an appropriate topic here」と言います。

 「Don't talk about that」と言うと「それについては話さないように」という
 ニュアンスで、相手に命令(禁止)する形になってしまいます。


 ■言わざるを得ないほど重要なことを伝えたい時

 ★「I am sorry to have to say this but you need to~」。

 自分は言いたくないけれども、言わざるを得ないほど重要なことを伝えたい時に、
 上のフレーズを使います。相手に必要なことを続けて言うシチュエーションなど
 に向いています。


 ■やさしく苦情を伝えたい時

 →「This is not good」とは言わずに、
  「I am afraid I have a complaint about the service」と言います。

 「I am sorry」ではなく「I am afraid」を使ったのはこちら側の落ち度がない
 ため謝罪が不要だからです。ただし苦情を言うことにより結果として関係を悪化
 させるような事態を避けたい知人などに対しては「I am afraid」よりも
 「I am sorry」のほうが円滑剤として機能します。


 ■タイミング良く切り上げたい時

 →「I need to go」とは言わずに、
  「I am afraid I have to leave soon」と言います。

 「I am sorry but I have another appointment」もほぼ意味は変わりません。
 leaveの代わりにanother appointmentという理由を述べて、席を立たなければ
 ならないことを間接的に伝えます。ただし顧客に対して使うと「あなたよりも
 重要な顧客がいる」ように受け止められてしまいかねないので注意が必要です。


 ■失礼な人をうまくかわしたい時

 →「Excuse me?」「What?」とは言わずに、
  「I am sorry I don't understand」と受け流します。

 失礼なことを言われた場合や嫌味を言われた場合、相手と同じ土俵にのって挑
 発をまともに受けて立つ必要はありません。英語を母国語としない外国人であ
 るハンディキャップを逆手にとってその場をうまく切り抜けましょう。あえて
 “わからないふり”をして、とぼけて受け流せばいいのです。


 いかがでしたでしょうか。
 「英語圏の人は直接的な表現でモノを言う」という固定観念があるかもしれま
 せんが、時と場合によります。「親しき仲にも礼儀あり」でそれなりに相手に
 対して敬意を示す表現、一定の丁寧な表現が求められるのは万国共通のルール
 なのだと『洗練された大人の英語表現』は教えてくれます。


 ◆ソース◆
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 洗練された大人の英語表現
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