【Vol.149】学校英語で覚えた英単語の“落とし穴”

※本メルマガバックナンバーのコラムは、大前研一が自らが執筆・発行しているものではなく、
 本講座の専属ライターにてお届けさせていただいております。
 
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 私たちは学校時代に習った英語を基礎としてビジネスシーンで英会話をする
 わけですが、学校時代に習った時に感じたニュアンスと実際に相手に伝わる
 ニュアンスが異なることがあります。お馴染みの英語表現や単語の中にも、
 自分はポジティブのニュアンスを込めて言ったつもりが、必ずしもポジティ
 ブなニュアンスには相手に対して伝わっていないことがあるのだと『ビジネ
 スに効く!ビジネス英語』(NHK出版)は教えてくれます。中学時代からの長
 年慣れ親しんだおなじみの英語表現や単語だけに、偏った思い込みが染みつ
 いていることを思い知らされます。今号は、同書の中から日本人がニュアン
 スを誤解していがちで認識を修正したほうが良い表現や英単語を紹介します。

 (1)学校英語で覚えた表現や単語の“落とし穴”

 (1-1)調子はどう?と聞かれた時
 How are you?やHow are you doing?(調子はどう?)と聞かれた時、返答は、
 I'm fine, thank you. And you?であると、中学校の英語の授業や教科書で
 学びました。実際に海外に行くと、毎朝会った時に、同じ人からHow are 
 you?と決まったように挨拶されます。初回こそI'm fine, thank you. And 
 you?と教科書通りに返答します。毎朝同じ英語でHow are you?と聞かれるの
 で、返答がI'm fine, thank you. And you?のワンパターンだと「それしか
 言えないのでは?」と相手に思われてしまうのを嫌がり、変化をつけたつも
 りで後半を省略してI'm fine.とだけ返答してみたりしまったことはないで
 しょうか。I'm fine.だけで後半を省略してしまうと「元気ですけど、何か?
 私のことは放っておいて=私のことにかまわないで」という突き放したニュ
 アンスになってしまいます。I'm fine, thank you. And you?というワンパタ
 ーンから脱してfineを使わずに返答したいとするならば、I'm doing great, 
 thanks.(おかげさまで元気ですよ)とかGood, thanks.などの返答が良いで
 しょう。

 (1-2)アドバイスのつもりが、“脅し”にならないように
 もう1つ、中学校の英語の授業や教科書で学んだ表現で注意しなければな
 らない表現がhad betterです。had betterは「~したほうが良い」という
 意味ですが、例えばYou had better do some market research.は「市場調
 査したほうがいい。さもなければ、とんでもないことになる」というニュ
 アンスで威圧的な印象を相手に対して与える表現なのです。威圧的な印象
 を相手に対して与えずに済む表現は以下です。

 I suggest that you do some market research.
 It would be better if you did some more market research.

 同様に、shouldも高圧的なニュアンスになってしまいますので避けましょう。
 You should deliver by Tuesday.(火曜日までに納品しろ)だと高圧的なの
 で以下の表現が良いでしょう。

 We were hoping you could deliver the goods by Tuesday.
 It would be great if you could deliver the good by Tuesday.

 (1-3)曖昧な「頑張る」より定量的な目標
 「一生懸命頑張る」=I'll do my best./ We'll do our best.と中学校の英
 語の授業や教科書で学びました。do my bestやdo our bestは一見前向きな
 表現に思えますが、国際的なビジネスシーンでは逆に曖昧な故に弱気なニュ
 アンスを与えてしまうおそれがあります。ビジネスシーンでは、気持ちもさ
 ることながら結果が重要です。ガッツを見せたいのであれば、具体的な数字
 や目標値を示しましょう。相手にとって、こちらが頑張るか頑張らないかは
 関知しないことで、あくまで数字や結果を伴わなければ意味がないからです。
 結果に言及することによって相手は安心感を持つ事ができます。

 ビジネスシーンにおいてはaim(目指す、するつもりがある)が具体的な目標
 を伝えるのにぴったりの単語です。以下のような表現が良いでしょう。

 We aim to sell one million units in the three months.
 We aim to sell 40% more units than last year.


 (2)意外にネガティブなニュアンスを持つ英単語

 (2-1)nice
 何かの感想を求められた時、返答に使うにあたり注意しなければならないのは
 niceという単語です。niceは辞書によると「良い。素敵な」という形容詞と
 して載っています。日本語でも「ナイス」はほめ言葉の意味しか持ちません。
 しかしながら英語では言い方次第ではネガティブな印象に響いてしまいます。
 例えば、平坦なトーンでThat's nice.は「いいにはいいけれど、別に大した
 ことはないな」というニュアンスになってしまいます。本当にいいと思って
 いる感想を伝えたいときは、nice以外の形容詞を使ってIt's great!などの
 ように返答しましょう。

 「いいですね!」「すばらしいですね!」と伝える英語はバラエティ豊かで
 す。こうした形容詞の使い手として有名なのは前号のメルマガで紹介した米
 Apple社の元CEO、故スティーブ・ジョブズ氏でした。

 「とても良い」と表現したい時、下の英語群が大体どのような状況でも使えます。

 ■Great!
  一番汎用性がある一言です。どのような状況でも、誰に対しても使えます。

 ■Perfect!
  日本語でいうところの「完璧!」というニュアンスです。どちらかというと、
  同僚や仲間内、部下などに対して使います。

 ■Excellent!
  「とても良い!」「最高!」または「やったね!」というニュアンスで使い
  ます。

 ■Amazing!
  驚くほど良い、びっくりするほど良いというニュアンスです。

 ■Fantastic
  想像が及ばないほど良い、というニュアンスです。


 (2-2)interesting
 niceと同様に注意しなければならないのがinterestingです。日本では「面白
 い」「興味深い」という褒め言葉と考えがちですが、抑揚のないinteresting
 は「変わっているね。でも、良いとは思わない」というニュアンスがあります。
 本当におもしろいことを伝えたいのであれば、感情を込めて次のように言いま
 しょう。Wow! That's so interesting!(わぁ!すごくおもしろい!)

 いかがでしたでしょうか。
 今回のメルマガで紹介した英語表現や英単語は、皆さんが学校時代に習ったお
 馴染みのものばかりです。難しい英語表現や英単語を覚えることばかりがビジ
 ネス英語の勉強ではありません。シンプルな言葉で自分の言いたいことが正確
 に伝えることができるのがベストです。


 ◆ソース◆
 ============================================
 ビジネスに効く!ポジティブ英語
 http://www.amazon.co.jp/dp/4140351047
 pp.20、42、44、59、60
 ============================================
 

【Vol.148】ジョブズ流!相手を唸らせる英語プレゼン術

※本メルマガバックナンバーのコラムは、大前研一が自らが執筆・発行しているものではなく、
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 皆さんは「これは素晴らしい」と唸らされるビジネス・プレゼンテーションを
 聴いたことがあるでしょうか。米Apple社の前CEO(最高経営責任者)だったス
 ティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)氏も、優れたプレゼンターの1人であったこ
 とは、今や世界中で広く知られていますね。今号は、改めて数々の名プレゼン
 や名スピーチを残した彼のパフォーマンスの中から、2007年に初代iPhoneを新
 製品発表したときのプレゼンを、英語とビジネスの観点から見てみましょう。

 『英語のプレゼンテーション スキルアップ編』(研究社)が同プレゼンの冒頭
 の部分を分析しています。本コラムの文末にある◆ソース◆に同プレゼンの英
 文全文と、プレゼンのYouTube動画を同時に視聴できるURLを記載しました。
 プレゼンのYouTube動画は、聴衆の興奮度合いが分かる高揚感あふれるものです。
 同URLもぜひ参考にして下さい。

 それでは、実際にプレゼンのYouTube動画と英文を見ていきましょう。
 同プレゼンの冒頭の部分の流れは、以下の(1)~(4)のようになっています。


 (1)自分の感動を聴衆に伝える ⇒ その感動が聴衆に伝染し聴衆も感動する 

 発表会場の舞台の袖から中央に向かってゆっくり歩いてジョブズ氏が登場し、
 第一声を発します。

 This is a day I've been looking forward to for two and a half years.
 (今日はこの2年半の間、ずっと楽しみにしていた日です。)

 これから新製品発表のプレゼンを始めるわけですが、始めるにあたり、ジョブ
 ズ氏自身がとても興奮していることを聴衆に伝えます。

 『英語のプレゼンテーション』によると、第一声から、ジョブズ氏のプレゼン
 のスキルが表れています。どういうことかと言うと、ジョブズ氏は聴衆を興奮
 させるために、まず「自分自身がとても感動している」ということを伝えてい
 ます。ジョブズ氏のこの第一声からは「聴衆に新製品をお披露目できる喜び」
 さらに「新製品をお披露目する感動を聴衆と分かち合える喜び」が伝わって来
 ます。この第一声には、舞台にいるジョブズ氏と聴衆に一体感をもたらす効果
 があります。

 聴衆は第一声からジョブズ氏のプレゼンに引き込まれ、気持ちが高揚しています。
 仮に、プレゼンテーションの第一声が次のような平坦な文句だったとしましょう。

 Today, we're introducing iPhone to you.
 (本日、皆さんにiPhoneをご紹介します。)

 聴衆をこれほど盛り上げて、興奮させることはできなかったでしょう。
 おそらく、聴衆の気持も平坦なままで、動画ほどまでに聴衆が盛り上がりを見
 せることもなかったでしょう。そして、新製品発表会の盛り上がりは当然のこ
 とながらAppleと製品のイメージアップへとつながり、販売数量や売上高にも
 影響してくるものと思われます。


 (2)これまでに、Apple社が画期的な製品を世の中にいくつも送りだして来た
    実績をアピールする ⇒ 聴衆はApple社に対して“カリスマ企業”として
    のイメージを抱く

 ジョブズ氏は続いて、1984年のMacintoshの発売から2001年のiPodの発売まで、
 Apple社の成功の歴史を語ります。Apple社がこれまでに、コンピュータ産業と
 音楽産業に大変革をもたらしたことをここでアピールします。

 1984, introduced the Macintosh.
 It didn't just change Apple.
 It changed the whole computer industry.
 In 2001, we introduced the first iPod, and it didn't just change the 
 way we all listen to music, it changed the entire music industry.

 (1984年、Macintoshを発売しました。
 それはApple社を変えただけではありません。
 コンピュータ産業全体に変革をもたらしました。
 2001年、Apple社は初代iPodを発売しました。iPodは、単に、音楽をどう聴く
 かを変えただけではなく、音楽産業全体を変えました)

 コンピュータ産業と音楽産業に大変革をもたらしたApple社という企業に対して、
 聴衆は“カリスマ企業”であるとのイメージを抱くようになります。その流れ
 で次のように続けます。

 Well, today, we're introducing three revolutionary products of this class.
 (そして、今日はこのように変革をもたらす製品を3つ紹介しましょう)
 と今日のプレゼンの本題に入ります。


 (3)今回発表する製品の特徴を紹介 ⇒ 聴衆は今回の製品に対しても大きな
    期待を持ち、気分がさらに高揚する
 
 ジョブズ氏は今回の新製品発表で、単に製品ではなく革命的な製品(revolutionary 
 products)と称して3つ紹介しています。これらは3つの異なるデバイスではなく、
 3つが一体となって一つのデバイスとなっていることを述べています。

 The first one is a widescreen iPod with touch controls.
 The second is a revolutionary mobile phone.
 And the third is a breakthrough Internet communications device.
 So, three things: a widescreen iPod with touch controls; a revolutionary 
 mobile phone; and a breakthrough Internet communications device.
 An iPod, a phone, and an Internet communicator.
 An iPod, a phone … are you getting it? 
 These are not three separate devices, this is one device,

 (1つめはタッチパネル操作の大画面iPod。
 2つ目は革命的な携帯電話。
 そして3つ目は画期的なインターネット・コミュニケーションデバイスです。
 タッチパネル操作の大画面iPod、革命的な携帯電話、画期的なインターネット
 ・コミュニケーションデバイス。iPod、電話、インターネット・コミュニケー
 ター。これらは3つのデバイスではありません。1つのデバイスです。)


 (4)製品名を紹介 ⇒ 聴衆の気分が最高潮に達する

 ここで初めて、製品名を明らかにしています。製品名を明らかにするまでの導き
 方、すなわち、先に製品の特徴を述べ、それから製品名を発表する方法は、ここ
 では、聴衆の興奮の度合いをさらに引き上げています。

 and we are calling it iPhone.
 (我々はこの製品を「iPhone」と名付けました)


 (5)締めの言葉 ⇒ Apple社のカリスマ性が頂点に達する

 Today, Apple is going to reinvent the phone.
 (本日、Apple社は電話を再発明しました)
 と続け、Apple社のカリスマ性は頂点に達します。

 お気づきの通り、ジョブズのプレゼンには、Apple社の製品を賞賛する自信と誇
 りに満ちた表現をたくさん使っています。特に形容詞にはおおげさとも思える
 ような表現を使っています。

 例えば
 revolutionary products(革命的な製品)
 breakthrough Internet communications device(画期的なインターネット・
 コミュニケーションデバイス)ジョブズ氏がこのような表現を使って商品を紹
 介すると、聴衆は歓喜の声をあげて拍手でジョブズ氏に応えます。このような
 大げさとも思えるような表現を聴いて、聴衆もすっかりその気になってしまい
 ます。そしてrevolutionary(革命的)でbreakthrough(画期的)な製品が自分
 も欲しくなって来るのです。このように、活気に満ちた表現を使うことは聴衆
 の購買意欲をかきたてるのにとても重要だと『英語のプレゼンテーション』で
 は言っています。ジョブズ氏はそのような消費者心理をよく知りぬいたうえで、
 このような表現を使っています。


 いかがでしたでしょうか。
 ジョブズ氏のプレゼンには、聴衆の賛同と興奮を巻き起こす表現が巧みに使わ
 れています。聴衆の関心を一気に引き寄せるスキルが随所に使われています。
 「Smart Phone」という、iPhoneのような製品を意味するのに一般的に使ってい
 る名詞は1時間のプレゼンの中に9回(平均で約7分に1回という少ない頻度)だけ
 出てきます。「Smart Phone」は今でこそ一般名詞ですが、駆け出しの2007年で
 すので、一般聴衆にはそれがどんなものであるのか、ピンとは来ません。ジョ
 ブズ氏はなるべく「Smart Phone」という表現を使わないように心がけたと思い
 ます。それでいて、iPodを気に入ってもらって、すぐにAppleストアに足を運ば
 せ、iPodを購入してもらうことが新製品発表のプレゼンを行う目的です。

 さて、皆さんが2007年当時のApple社のCEOだったとしたら、
 どのように初代iPhoneの新製品発表のプレゼンをするでしょうか?


 ◆ソース◆
 ============================================
 英語のプレゼンテーション スキルアップ編
 http://www.amazon.co.jp/dp/4327452688
 pp.26-30

  iPhone Keynote Speech 2007 
  http://genius.com/Steve-jobs-iphone-keynote-2007-annotated
 ============================================ 

【Vol.147】上品にかわす!間接的な英語表現7パターン

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 多くの日本人が“間接的な英語表現”に馴染みがありません。そのままダイレ
 クトな英文または曖昧に返答してしまうことで、相手に悪い印象を与えてしま
 い失敗する――という例を多くみかけます。

 表現がストレートすぎると相手の感情を害してしまうおそれがあることは日本
 語も英語も同じことです。相手に気を配りつつ、意思をしっかりと伝えるのが
 洗練された大人の表現です。日本語でも難しいですが、英語のニュアンスとな
 ると、さらにハードルは高くなります。

 昨年、最終号のコラムでもご紹介した『洗練された大人の英語表現』(ナツメ
 社)では、「I am sorry」や「I am afraid」など「申し訳ないのだけれど」
 という恐縮している旨の一言を文頭に入れるするようにすることを勧めていま
 す。ワンクッションを設け、相手に対して真正面から衝突しないようにするこ
 とで、違う意見であることを前もって伝えることができます。相手も多少は心
 の準備ができるところがみそです。

 それでは、これらの“ワンクッション”の表現の後に、本当に言いたい内容
 を続ける英語文章の具体例を見てみましょう。

 
 ■反対したい時

 →「I don't think so」とは言わずに、
  「I am sorry but I can't quite agree with you」と言います。

 「同意できない一部分がある」ことを伝えることで“全面的に100%シャット
 アウトする”というニュアンスを消します。動詞agreeを修飾する副詞quite
 「全く。完全に」の前にnotを用いて部分否定します。「相手の言っているこ
 とも多少は認めている」ニュアンスになります。don'tを使うと自分の意思で
 「しない」ことになりますが、can'tにすることで「(自分はしたいのだけれ
 ど)できない」という含みを持たせることができます。

 また、「I am afraid we seem to have different points of view」という
 表現も、相手の意見に真正面から反対するのではなく、相手とは違った見方
 であることを伝えることがでいます。seemを使うことで、断定を避けてやさ
 しい言い方にしています。
 
 →「You are wrong」とは言わずに、
  「I am sorry but I don't think that is necessarily true」と言います。

 相手の発言が“確かなものではない”と感じた時、直接的な表現で「あなたは
 間違っています」と否定するのではなく、「少し違うと思います(だから考え
 直してみてくれませんか)」とそれとなく相手に再考してもらうように導くこ
 とができる表現です。


 ■角を立てずに拒否したい時

 →「I can't do it at that time」とは言わずに、
  「I am afraid I am not available at that time」と言います。

 上の“■反対したい時”にはI can't agreeとcan't「できない」を使っていま
 したが、not available「都合がつかない」と言うことで、自分の都合だけが
 できない原因ではなく、“自分の意思ではどうにもらなない外的要因がある”
 という事情をさりげなく伝えるようにします。

 また、「I am very sorry but I have to decline the offer」という言い方
 にすると、仕事のオファーのような正式な誘いなどを断る際に使う少し硬い
 表現になります。直接的に「断る」という単語を使う分、頭には「very sorry」
 とへりくだったフレーズを付け加えます。


 ■相手に命令するわけではないが、やめさせたい時

 →「Don't talk about that」とは言わずに、
  「I am sorry. I don't think that is an appropriate topic here」と言います。

 「Don't talk about that」と言うと「それについては話さないように」という
 ニュアンスで、相手に命令(禁止)する形になってしまいます。


 ■言わざるを得ないほど重要なことを伝えたい時

 ★「I am sorry to have to say this but you need to~」。

 自分は言いたくないけれども、言わざるを得ないほど重要なことを伝えたい時に、
 上のフレーズを使います。相手に必要なことを続けて言うシチュエーションなど
 に向いています。


 ■やさしく苦情を伝えたい時

 →「This is not good」とは言わずに、
  「I am afraid I have a complaint about the service」と言います。

 「I am sorry」ではなく「I am afraid」を使ったのはこちら側の落ち度がない
 ため謝罪が不要だからです。ただし苦情を言うことにより結果として関係を悪化
 させるような事態を避けたい知人などに対しては「I am afraid」よりも
 「I am sorry」のほうが円滑剤として機能します。


 ■タイミング良く切り上げたい時

 →「I need to go」とは言わずに、
  「I am afraid I have to leave soon」と言います。

 「I am sorry but I have another appointment」もほぼ意味は変わりません。
 leaveの代わりにanother appointmentという理由を述べて、席を立たなければ
 ならないことを間接的に伝えます。ただし顧客に対して使うと「あなたよりも
 重要な顧客がいる」ように受け止められてしまいかねないので注意が必要です。


 ■失礼な人をうまくかわしたい時

 →「Excuse me?」「What?」とは言わずに、
  「I am sorry I don't understand」と受け流します。

 失礼なことを言われた場合や嫌味を言われた場合、相手と同じ土俵にのって挑
 発をまともに受けて立つ必要はありません。英語を母国語としない外国人であ
 るハンディキャップを逆手にとってその場をうまく切り抜けましょう。あえて
 “わからないふり”をして、とぼけて受け流せばいいのです。


 いかがでしたでしょうか。
 「英語圏の人は直接的な表現でモノを言う」という固定観念があるかもしれま
 せんが、時と場合によります。「親しき仲にも礼儀あり」でそれなりに相手に
 対して敬意を示す表現、一定の丁寧な表現が求められるのは万国共通のルール
 なのだと『洗練された大人の英語表現』は教えてくれます。


 ◆ソース◆
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 洗練された大人の英語表現
 http://www.amazon.co.jp/dp/4816356932/ref=cm_cr_pr_product_top
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【Vol.146】今年は曖昧な表現から訣別を!5W1Hの極意

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 日本人の話言葉は特有で、曖昧な表現を好み、結論を先に話さないのがその典型
 です。外国人とのコミュニケーションやビジネスにおいては、そのような日本人
 的な話言葉は通じにくい面があります。ビジネスで英語を使う時は、話の内容を
 シンプルに整理したうえでコミュニケーションを行う必要があり、そのための
 ちょっとしたスキルが存在します。

 このスキルを知らずに、思いつくままにだらだらと話し始めると、聞いている
 相手に対して「この人はいったい何が言いたいのだろう?」とイライラさせて
 しまうことがあります。話の最後まで聞かないと、結論としてどこに連れて行
 かれるのとか、“迷子”になってしまいます。話をだらだらと続けられると聞
 き手はイライラし始めるのです。みなさんも聞く立場になった時に経験したこ
 とがあるのではないでしょうか。

 今号のメルマガでは、自分が言いたい内容を相手に対して如何にしたら伝える
 ことができるかについて考えてみましょう。『英語で働け!キャリアアップ読本』
 (日刊工業新聞社)では以下の「三つの方法+一つの約束」を提唱しています。

 <三つの法則>
 (1)CCLの法則(Conclusion Comes First=主張・結論を先に)
 (2)NLCの法則(Numbering(主張の数と番号振り)、 
    Labeling(各主張のポイント)、Claiming(各主張の内容))
 (3)AREAの法則(Assertion(主張・結論)、Reasoning(理由)、 
    Evidence(裏付け)、Assertion(主張・結論))

 <一つの約束>
 主語・述語・目的語、5W1Hを明確に!


 ■思いつきで話すと、聞き手の頭の中は話に振り回されて迷子になってしまう

 まず、上記の「三つの方法+一つの約束」を守っていない“悪い”話し方とは
 どういうものかを、同書に掲載している事例で見てみましょう。

 【状況設定】
 社内システムのヘルプデスクを海外に置きました。ある時、営業部の中に、
 無理な要求やクレームをヘルプデスクに対して行ってくる人が多いことが分か
 りました。そこで、営業部から問い合わせを受けた場合は、海外メンバーで対
 応せず、その問い合わせを日本メンバーに転送するように、私(管理者)から
 海外メンバーに指示を出すことにしました。その内容を口頭で通達します。
 
 【“悪い”話し方の例】
 私:「営業部って、うるさ型が多いんですよねぇ。
    営業部からの問い合わせには毎度毎度、手を焼くんですよ。
    あ、なので、今後は営業部から問い合わせがあった場合は、すぐにこちら
    へ転送してもらったほうがいいかな?そうしましょう。ということで、
    これからよろしく。」

 海外メンバー:「…は、はい???」

 一見すると何の問題もなさそうに見えるかもしれません。通常はこんな具合に
 だらだらと話してしまいがちです。しかしながら、聞いている人にとっては分
 かりにくい話になってしまっています。

  「うるさ型」とは、どんな人たち?
  「手を焼く」とは、どういうことが起こっているの?
  「今後は」とは、具体的にはいつから?
  「こちら」とは、具体的にはどちら?

 話の始め方にも問題があります。「営業部って、うるさ型が多いんですよねぇ」
 と話し手が話し始めれば、聞き手は営業部に関する話がこれから始まるのかと
 考えます。営業部に関していろいろと思いを頭の中に巡らせて、話の次の展開
 を待ち構えます。ところが実際の話の展開は違うところへと進んでいくので、
 聞き手はイライラし始めます。

 「あ、そう言えば、云々」「それから…、それから…、あ、もう一つこの話も…」
 というようなまとまりがなくとりとめのない発言は相手に伝わりません。理路
 整然としたシンプルなコミュニケーションを取るにはどうしたらよいでしょうか。
 相手に対して理解されやすいように話を組み立てなければなりません。


 ■Conclusion Comes Firstで話のゴールが見えると聞き手は安心して話を聞ける

 【分かりやすい話し方の例】を見てみましょう。

 【分かりやすい話し方の例】
 「私からみなさんに一つお願いがあります。
 1月1日からは、営業部の人から問い合わせを受けた場合は、私たち日本人のメン
 バーにすぐにそのメールや電話を転送してください。
 理由は、営業部には細かい要求や、無理な要求をしてくる人が多く、対応にとて
 も時間がかかるためです。
 よって、みなさんで対応しようとはせずに、私たちに転送してください。」

 <三つの法則>と<一つの約束>がどのように使われているのかを分解して
 見てみましょう。

 (1-1)CCLの法則(Conclusion Comes First=主張・結論を先に)
 「私からみなさんに一つお願いがあります。」が主張・結論です。

 (1-2-1)NLCの法則(Numbering(主張の数と番号振り)
 お願いされる項目が一つだけであることが分かります。“たくさんお
 願いされるわけではないのだな”“お願いは一つだけなのだな”と聞
 き手は安心して続きを聞けます。

 (1-2-2) Labeling(各主張のポイント), Claiming(各主張の内容)
 「1月1日からは、営業部の人から問い合わせを受けた場合、私たち日本人のメ
 ンバーにすぐにそのメールや電話を転送してください。」と主張のポイントと
 内容が明確です。

 (1-3)AREAの法則(Assertion(主張・結論), Reasoning(理由), 
 Evidence(裏付け), Assertion(主張・結論))
 Assertion(主張・結論)の後に「理由は、営業部には細かい要求や、無理な
 要求をしてくる人が多い、対応にとても時間がかかるためです。」と続いて
 おり、AREAの法則の順番の通りに構成されています。上記の事例の場合、
  Evidence(裏付け)はありません。

 (2)<一つの約束>主語・述語・目的語、5W1Hを明確に!
 5W1Hが念頭に置かれて、以下のような情報が盛り込まれています。
 When     :1月1日からは
 What(happened):営業部の人から問い合わせを受けた場合
 To Whom    :私たち日本人のメンバーに
 How      :そのメールや電話を転送


 いかがでしたでしょうか。
 <三つの法則>と<一つの約束>に則るだけなので、ビジネスで英語を使う時に
 “英語人格”に変身して、いきなり話すことが出来る人がいるかもしれません。 

 しかし、いきなり英語で話すところまでは自信のない人のほうが多いと思います
 ので、その場合には日本語で会話をする時から上記を心がけて徐々に習慣化して
 いくのが良いでしょう。あるいは、上記を心がけてメモを書き、それを話言葉に
 するところから始めてはどうでしょうか。


 ◆ソース◆
 ============================================
 英語で働け!キャリアアップ読本
 http://www.amazon.co.jp/dp/4526072737
 pp.34-48
 ============================================
 

【Vol.145】もう相手を傷つけない!“英単語”の選び方

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 「品格と知性を感じさせる洗練された大人の英語表現」と聞いて、どのよう
 な英語をみなさんはイメージするでしょうか。『洗練された大人の英語表現』
 (ナツメ社)によると、以下の2点だと言います。

 (A)聞き手が知りたくない情報はさりげなく、聞き手が知りたい情報は
    しっかり伝えるような英語
 (B)聞き手に違和感を与えないような、自然な言葉選びが行き届いた英語

 洗練された英語表現の中から、今号のメルマガでは“単語の選択の仕方”に
 ついて解説します。状況に応じて、ニュアンスの異なる単語を選びとって使
 い分けることにより、洗練された言葉使いをしているということを相手に対
 して印象付けるコツを二つ紹介しましょう。

 ■ネガティブな情報をニュートラルな印象に変える

 相手側が原因で問題が起きたと仮定します。その問題について相手側と議論を
 しなければならない状況は避けられないでしょう。その「問題」をどのような
 英語で表現すれば良いでしょうか。いつも「Problem」を使えば良いのでしょう
 か?使う単語によって相手の心情がだいぶ変わるということを以下に示します。

 英語では「情報のニュアンス」と「情報の囲み方」の組み合わせで、ネガティブ
 からニュートラルまでの意味合いを表現します。
 
 例えば、「情報のニュアンス2通り(ProblemとIssue)」×「情報の囲み方3通り
 (YourとTheとOur)」で6通りの印象に変わります。

 情報のニュアンスとして文字通り「Problem」という単語を選択すると、起きて
 いることが「問題」というネガティブなニュアンスになります。
 「Issue」という単語を選択すると「課題」というニュートラルなニュアンスに
 変わります。もう1つは情報の囲み方です。「Your」で囲むか「The」で囲むか
 「Our」で囲むかによって印象が異なります。「Your」で囲むと“相手方に非が
 ある”という印象です。「The」で囲むと“相手側であろうが自分側であろうが
 どちら側に非があるかは問わない”という印象です。「Our」で囲むと“相手側
 と自分側の両者で取り組まなければならない”という印象に変わります。

 以上をまとめてみましょう。

 (1)Your problem
  起きていることの原因が明らかに非は相手側にあり、自分側には全く非がなく、
  相手側を責めている印象

 (2)Your issue
  相手側に非があることを前提としつつも、起きている事柄からはネガティブな
  ニュアンスが消え、ニュートラルにとらえている印象

 (3)The problem
  どちら側に非があるかということは問わないが、起きている事柄をネガティブ
  にとらえている印象

 (4)The issue
  どちら側に非があるかということは問わないし、起きている事柄に対して前向
  きに取り組むべき課題ととらえている印象

 (5)Our problem
  起きている事柄に対して両者で乗り越えなければならないという、ネガティブ
  にとらえている印象

 (6)Our issue
  起きている事柄は両者で取り組んでいくべき課題という印象

 洗練された英語を使えるようになるということは、様々な状況に応じて(1)~
 (6)のどの表現が適切なのかを決め、適切な単語を選んで使い分けることです。
 相手側の問題であることを明示したうえで反省するように働きかけたい場合には、
 最もきつい(1)Your problemという表現をあえて選ばなければならないことも
 あるでしょう。「責める側」と「責められる側」という対立構造を避けたいので
 あれば、(1)Your problemという表現を使わないのが無難です。ネガティブな
 ニュアンスを最も緩和したい時のニュートラルな表現は(4)The issueです。

 ■ ネガティブな情報をポジティブな印象に変える

 上記ではネガティブな情報をニュートラルな印象に変える方法を紹介しました。
 ニュートラルな言葉にはネガティブなニュアンスを緩和させる効果が確認できま
 した。しかしながら、あくまでニュートラルなままです。ポジティブな印象は醸
 し出せません。関係者の前向きな気持ちに火をつけ、さらに物事を前向きに突き
 動かしていこうと働きかけるようなパワーを持たせたいこともあるでしょう。
 そのような時に求められてくるのは、ネガティブな情報をニュートラルからさら
 にポジティブな印象へと変えるための表現選択のセンスです。

 例えば、社内において、商品の在庫不足について営業部門と生産部門が議論して
 解決策を探る場面を想定してみましょう。
 (A)と(B)のどちらのフレーズを選ぶかによって、そこから先の議論の進み
 具合が変わってくる可能性があります。

 “(A)ネガティブなニュアンス:製品Aの在庫不足の問題
  The stock shortage problem for product A

  (B)ポジティブなニュアンス:製品Aの予想外の需要
  The unexpected high demand for product A”

 (A)は上で解説した(3)The problemのパターンで、どちら側に非があるかと
 いうことは問うてはいませんが、“起きている事柄をネガティブにとらえている”
 という印象があります。そのため、営業部門は生産部門に対して、生産が需要に
 遅々として追いつかない現状を責める可能性があります。反対に、生産部門は、
 生業部門が見積もっていた販売計画の数字が実際の需要とかけ離れて小さかった
 ことを責める可能性があります。両方の部門が対立する構造ができてしまうと
 議論が生産部門と営業部門の責任のなすりつけ合いに終わる可能性があります。

 一方、(B)のようにポジティブな表現で議論を始めれば、生産部門と営業部門
 など関連部門が一丸になり、「予想以上の需要」というピンチをチャンスに変え
 て「よし、収益を大いに上げていこう!」という良い空気を社内に作り出すこと
 が可能になります。

 いかがでしたでしょうか。
 『洗練された大人の英語表現』の「はじめに」によると、著者には、英語で失敗
 した苦々しい思い出があるといいます。そうした失敗がきっかけで「相手への配
 慮ある英語」を身につけようというモチベーションが生まれたのだそうです。
 失敗を糧にして失敗から何かを学んで次の成長につなげていくという著者のよう
 な方法もありますが、例えそれが小さな失敗でも避けることができるに越したこ
 とはありません。書籍で学んでおける知識は前もって実践しておきたいものですね。

 来年も【今週のコラム】では、皆さんの英語学習に役立つ情報をお送りして参りま
 す。引き続き「グローバルリーダーへの道」メルマガを宜しくお願い致します!

 それでは皆さん、どうぞよいお年をお迎えください。


 ◆ソース◆
 ============================================
 洗練された大人の英語表現
 http://www.amazon.co.jp/dp/4816356932/ref=cm_cr_pr_product_top
 pp.14-16
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