※本メルマガバックナンバーのコラムは、大前研一が自らが執筆・発行しているものではなく、
 本講座の専属ライターにてお届けさせていただいております。

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┃ ┃ 『実践ビジネス英語講座』 メールマガジン      
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┃    グローバルリーダーへの道          2015/10/08 配信
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  2015年9月に執筆したメルマガ「【Vol.182】トップ女性CEOに訊く、世界のビ
 ジネスルール!」の中で、「Strong Keiko」「Little tiger」というブランド
 を持っている、「BENIHANA OF TOKYO」のCEO青木恵子氏とその著書を紹介しま
 した。(バックナンバーの記事は文末の◆ソース◆を参照ください)日本人は外
 国人と比較すると相対的にはシャイな人が多いので、青木氏のように「Strong」
 や「Tiger」という強烈なキャラクター作りをするのは苦手な人が多いかもし
 れません。

 では、ほかの日本人グローバルエリートたちの「自分ならではのキャラクター
 作り」はどうなのでしょうか。A.T.カーニー日本法人会長の梅澤高明氏も、キ
 ャラクターを磨いて外国人(特に米国人)に対して自分を印象付けることはメリ
 ットがあると、著書『グローバルエリートの仕事作法』(プレジデント社)の中
 で述べています。個性的なキャラクターは、顧客や社内の同僚たちに印象を植
 え付けるうえでプラスです。消費者にブランドが強く認識されている商品ほど
 売れやすいのと同様、名前を出すだけでみなの頭の中にすぐにその人の顔が想
 起される強いキャラクターを持っている人は、何かと声がかかりやすいのだと
 言います。“影が薄い”存在であるよりは、明るくポジティブなキャラクター
 を持っていることで、交友関係も自然に広がり、ビジネスチャンスも増え、そ
 れだけで有利なことは間違いないことなのでしょう。

 しかしながら、日本人の多くが、青木氏のような強烈なキャラクターを持てる
 かというと、それも無理があります。梅澤氏も、自身が「根っからの日本人の
 ためか、陽気なキャラクター作りに抵抗がある」ことを同書の中で認めていま
 す。「俺が俺が」という性格でないため、米国人の同僚たちと比べると口数が
 少ないほうなのだと梅澤氏は自身を評します。

 その分、英語環境の会議で発言するときは、発言のインパクトを高めるための
 努力をしているのだそうで、梅澤氏が狙っているのは「普段は物静かだが、口
 を開けば破壊力がある」キャラクターです。そのために梅澤氏が心かげている
 のは具体的には以下の2点です。

 (1)言葉数を絞って結論を先に言うこと
 (2)口を開くときには、他の会議出席メンバーとは異なる新しい視点を提示
    すること
 
 英語環境の会議では、英語を母国語とする米国人やインド人がエアタイム(発言
 時間)を占拠しがちです。そんな中で、どうやったら効果的に楔を打ち込めるか
 を考える必要があると梅澤氏は言います。自分の打ち出したい「強み」を際立
 たせる方向でキャラクターを確立すべしと説く梅澤氏の場合は、口数の少なさ
 という弱みを逆手にとったキャラクター設定と言えます。なお、テレビ東京の
 「ワールドビジネスサテライト」のコメンテーターとして出演しているので、
 TV番組の中でキャラクターを視聴することができます。

 「ポジティブなキャラクター作りに無理を感じるなら」ということで梅澤氏が
 同書の中で取り上げているのがジョン前田氏です。

 メルマガ著者は不勉強でジョン前田氏を知らなかったのですが、YoutubeでTED
 での英語講演内容がアップされています。日系米国人で米国育ち。米国デザイ
 ン界の巨匠で、米Rhode Island School of Designの学長を務めました。

 梅澤氏が話をジョン前田氏と話をした感じでは言葉数が少なく、内容もふわっ
 としていて哲学的にも見え、禅問答のような独特な世界に引きずり込む「神秘
 的な東洋人」だと言います。深みのある「哲人」キャラクターはジョン前田氏
 の自然の姿なのか、それとも多少の演出が入っているのかは分かりませんが、
 神秘的なイメージが欧米人たちには強烈な印象を与えていて、ジョン前田氏の
 華麗なキャリアにプラスの影響を与えているのは確かだと梅澤氏は評します。

 いかがでしたでしょうか。
 よくバイリンガルの人は、日本語と英語を話す時でキャラクターも自動的に切
 り替わるという話を聞きます。また、以前、英語を学習していたときにも“キ
 ャラクター”について以下のようなアドバイスを受けたことも思い出しました。
 「日本人の名前は外国人にとって覚えにくいので、本当の姓名とは別にもう一
 つ英語風のミドルネームみたいなものを持ちなさい」、そして、外国人と会話
 するときは、例えばTomという名前を自分につけたら「I'm Tom」と自己紹介し、
 英語で会話しているときは日本人としてのいつものキャラクターを捨て、“Tom”
 のキャラクターになりきっていつもとは違いハイテンション(?)で饒舌に振
 舞うというものです。純粋に第二言語として学ぶ人にとってはキャラクターを
 意識的に切り替えて、自然に身に着くまで練習することも必要だということで
 すね。みなさんは、“英語キャラクター”作りはしていますか?


 ◆ソース◆
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 『グローバルエリートの仕事作法』(プレジデント社)
 http://www.amazon.co.jp/dp/4833421372/
 pp.105-108

 【Vol.182】トップ女性CEOに訊く、世界のビジネスルール!
 http://pegl.ldblog.jp/archives/45545391.html

 ジョン前田氏の講演(TED)いずれも日本語字幕付き
 「アート、テクノロジー、デザインから創造的リーダーが学べること」
 http://goo.gl/2mJJaJ
 http://newsbiz.yahoo.co.jp/ted/detail/1571
 
 「ジョン前田のシンプリシティについて」
 https://goo.gl/0DtAvV
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