※本メルマガバックナンバーのコラムは、大前研一が自らが執筆・発行しているものではなく、
 本講座の専属ライターにてお届けさせていただいております。

■━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□
┃ ┃ 『実践ビジネス英語講座』 メールマガジン      
┣━┛ 
┃    グローバルリーダーへの道          2015/12/10 配信
┃                   ★クリスマスキャンペーン実施中★
┃                   『実践ビジネス英語講座』1月期生
┃                    今なら「受講料最大21%オフ」!
┃                   ∟ http://goo.gl/pfI2o1
□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■

 早いもので、いよいよ今年も残すところあと3週間ばかりとなりました。
 2015年、お仕事やプライベートで外国人の方と話す機会のあったという方も多
 いのではないかと思います。そんな時、「英語の文法知識やボキャブラリーは
 そこそこあるはずなのに、いざ英語で何か言いたいときにうまく文章にできな
 い」と感じることはないでしょうか?今号のメルマガでは、『ひとこと英語で
 おもてなし』(コスモピア)から、英語で言えそうで言えないフレーズをとりあ
 げてみました。ぱっとすぐ頭に浮かばないけれど、言われれば「ああ、なるほ
 ど!」と、すぐに使える――そんな英語の言い回しをご紹介します。

 (1)「写真を撮ってはだめです」(相手に禁止事項を伝える)
 You are not allowed to take photos.

 You are not allowed to …は直訳すると「あなたは~することを許されてい
 ない」という意味ですが、そこから転じて「(あなたは)~してはダメです」の
 意味になります。「してはダメです」と言いたい時、「何がダメなのか」が明
 らかな場合は、単にYou are not allowed to.とだけ言うことができ、それだけ
 で相手に対して十分に意味が伝わることがあります。しかし、相手が知らずに
 ルールを破ってしまわないよう、禁止事項を事前に伝えておきたい場合もあり
 ますよね。その場合はto不定詞で「何がダメなのか」という具体的な行為を補
 足するのが親切であると同書は述べています。

 より丁寧な言い方としてはYou are not supposed to…(あなたは~してはいけ
 ない)という言い方もあります。You are not supposed to…は、ルールとして
 禁止されているわけではないが、「常識的にはそんなことはしないほうがいい」
 というニュアンスになります。

 「禁止」と聞いて真っ先に思い浮かぶ英語はprohibitです。prohibitを使って
 be prohibited from ~ing.という言い方もできるかと思います。ちなみに、be 
 prohibited to不定詞は文法的に間違いで、正しくはbe prohibited from ~ing
 (動名詞)です(例文は文末の「◆ソース◆」を参照してください)。

 【例】
 Even the teachers were prohibited from walking on the lawn.
 (先生たちでさえも芝生の上を歩くことを禁じられている)

 三人称であれば問題は少ないですが、二人称を主語に禁止する表現
 You are prohibited from walking on the lawn.
 だと直接的でなかなかきつい言い方になりますね。それを避けるために、上記
 のような否定表現でソフトな言い方をするのだと思われます。

 【「You are not allowed to …」を使った例文】
 You're not allowed to talk while they're training.
 (彼らのトレーニング中にしゃべってはいけません)

 The sign says you’re not allowed to take photos in the shop.
 (店内撮影は禁止のようです)

 You're not allowed to touch the fish.
 (魚に触ってはダメです)

 You're not allowed to swim in the bath.
 (お風呂で泳いではダメです)

 それでは次に、以下の(2)~(4)は日本語だけ見て、解説を読む前に、英
 語でどのように表現すればいいか、口に出して是非言ってみてください。

 (2)「アメ横では安くお土産が買えます」
 You can buy inexpensive gifts in Ameyoko Streets.

 「inexpensive=安い、低価格の」というexpensiveの否定語を上手に使います。
 同じく「安い」という意味を表すcheapには「安っぽい」という響きがあるのだ
 と同書は言います。「低価格でも質は悪くない」ということを強調したいとき
 は、inexpensiveを使います。ちなみに、「お土産」の英語なのですが、同書に
 よるとgiftは誰かへの「贈り物」を指しますが、souvenirは「記念品」を表し、
 自分用でも誰かへのプレゼント用でもどちらでも使えるのだと言います。

 (3)「(席を譲る時に)どうぞお座りください」
 Please have a seat.

 「座る=sit down」と考えてしまうとPlease sit downと言いたくなりますが、
 「座っていてください」「着席ください」というニュアンスになりますので、
 座席(スペース)を譲るときにはhave a seatのように言うほうが良いと同書では
 言います。

 (4)「取り皿をもらいましょうか?」
 Shall we get extra plates?

 (料理が上にのっていない)取り皿=余分な小皿はextra platesです。
 「皿=dish」と考えてしまってShall we get extra dishes?と言うと、dishに
 は大皿、盛皿、料理の意味があるので「もう何品か料理を追加注文しますか?」
 と聞いているようにも意味が取れるだの同書は言います。


 いかがでしたでしょうか。
 (2)~(4)の英語を言えたでしょうか?解説を見て「な~んだ、簡単!」
 と思ったことでしょう。学校で習ったような簡単な英語ではあるのだけれど、
 日常生活の中でよくあるシーンで、英語でどのような言い方をすれば良いのか
 慣れていないことが多いのだということを思い知らされます。難しい英単語や
 英熟語を新たに覚えることではなく「こんな言い方で伝えればいいのか」とい
 う応用力を同書のような書籍で磨く必要があるのですね。


 ◆ソース◆
 ============================================
 『ひとこと英語でおもてなし』(コスモピア)
 http://www.amazon.co.jp/dp/4864540659
 pp.17、41、62、64、85、97、151、173

 英辞郎 [online] prohibited from
 http://eow.alc.co.jp/search?q=prohibited+from 
 ============================================