※本メルマガバックナンバーのコラムは、大前研一が自らが執筆・発行しているものではなく、
本講座の専属ライターにてお届けさせていただいております。
■━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□┃ ┃ 『実践ビジネス英語講座』 メールマガジン
┣━┛
┃ グローバルリーダーへの道 2016/03/10 配信
┃
┃ ★最大15万円還付+豪華特典あり!★
┃ 【3/20まで】実践ビジネス英語講座
┃ スタートダッシュキャンペーン中!
┃ ⇒⇒ http://goo.gl/URKfph
□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■
今号のメルマガでは、異文化でのビジネスの場面で実践的に必要とされる行動
や考え方、姿勢を『異文化主張力』(日経プレミアシリーズ)からクイズ形式で
紹介します。以下のような瞬時に行動を起こさなければならないという場面で
“あなたがどう対応するか”によって、結果は違って来てしまうのだと同書の
著者のT・W・カン氏は言います。同氏は移民の2世として日本で生まれ育ち、
「日本のことを良く知る外国人」と自認するだけあって、日本人が相手に対し
て控えめな対応をするというクセを良く知っています。それではクイズ形式で
10問の問題を出します。「正解はどちらか」を考えるだけではなく、自分だっ
たら「正解だと思う方の行動」を、きちんととることができるか?まで振り返
ってみて下さい。答えはメルマガの最後のほうにありますので、ご自身でセル
フチェックしてみて下さい。
【問題】
グローバルビジネスにおいて、(A)と(B)とどちらの対応をすべきか?
(1)紹介されて握手する際
(A) 何気なく手を差し出す
(B) 相手の目を見てしっかり握手する
(2)“What’s new?”(最近、どう?)と聞かれたら
(A) OK(まあまあ)と答える
(B) “I’m working on an exciting project…”と返事する
(3)議論が機関銃のように飛び交うなか、割り込めないとき
(A) 話が落ち着くまで待つ。その後割り込む
(B) 「大縄跳び」に飛び込むように、割り込むタイミングを見計る
(C) 手をあげて大声で一言“Question”と言い、いったん議論をストップ
させる。そして自分のペースに引き寄せてから質問したり、発言した
りする
(4)相手が間違ったことを言ったら
(A) 間違っていると思いつつも、相槌を打つ。何も言わないで黙っておく
(B) “Can this be?”(本当にそう?)、“Rubbish”あるいは“Baloney”
(いずれも「デタラメ」を意味する英語、米語表現)と言う
(5)相手が自分の責任を追究してきたら
(A) まず「ご迷惑をおかけして済みません」と言う
(B) “Not necessarily”(必ずしもそうではない)、または“Not so fast”
(そう結論を急ぐな)と言い、相手を制止する。その後、立場を簡潔に
説明する。
(6)微妙な問題について相手がYesかNoかと返事を迫ってきたら
(A) 慌ててYesかNoを答え、“But…”と付け加える
(B) “Neither. Let me explain”(どちらでもない。説明させてください)
と答えペースを掴んだ後、説明する
(7)自分の提案に対し相手が“Why”と聞いてきたら
(A) 理由を延々と説明する
(B) “Why not?”(別にやらない理由はある?)とまず言い、やる理由の
要点だけを手短に説明する
(8)発言中に相手が割り込んできたら
(A) 相手に遠慮して発言を途中で中断して割り込ませてあげる
(B) “Please let me finish”(最後まで聞いてください)と言い、発言を
終わりまで続ける。発言を締めくくったのち、相手に反応させる
(9)相手がこちらの主張に対し、“So what?”(だから何なんだ?)と言っ
てきたら
(A) 準備不足で右往左往する
(B) 相手のpain point(「このままでは大変になる」という相手にとっての
損得になる点)を簡潔に指摘する
(10)議論がいつまで経っても終わらない
(A) 根気よく待つ
(B) “Time management (時間管理)をする。または複数の参加者が議論に
疲れた表情をしているのを確認したのを確認した後、“at the end of
the day…”(結局は…)と結論に導く。
【カン氏の考える答え】
(1)(B)相手の目を見てしっかり握手する
ちなみに、「(A) 何気なく手を差し出す」のは「dead-fish handshake」
と言われます。「dead-fish handshake」するのは日本人に多いと言われ、特有
の遠慮心からかあまり相手を強く握ることをしない(=相手が「痛い」と思うほ
ど強く握ることを「失礼」だと思ってしまう)ため、自然とこの「dead-fish
Handshake」をしがちであると言われます。程よく力強い握手でないと、人との
コミュニケーションに慣れていない、人付き合いが上手ではない、人前で堂々
とできず自信がない――などのネガティブなイメージを相手に持たれてしまう
可能性があるので特に米国では要注意です。
(2)(B)“I'm working on an exciting project…”と返事する
(3)(C)手をあげて大声で一言“Question”と言い、いったん議論をストッ
プさせる。そして自分のペースに引き寄せてから質問したり、発
言したりする
(4)(B)“Can this be?”(本当にそう?)、“Rubbish”あるいは“Baloney”
(いずれも「デタラメ」を意味する英語、米語表現)と言う
(5)(B)“Not necessarily”(必ずしもそうではない)、または“Not so
fast”(そう結論を急ぐな)と言い、相手を制止する。その後、
立場を簡潔に説明する。
(6)(B)“Neither. Let me explain”(どちらでもない。説明させてくだ
さい)と答えペースを掴んだ後、説明する
(7)(B)“Why not?”(別にやらない理由はある?)とまず言い、やる理由
の要点だけを手短に説明する
(8)(B)“Please let me finish”(最後まで聞いてください)と言い、発
言を終わりまで続ける。発言を締めくくったのち、相手に反応
させる
(9)(B)相手のpain point(このままでは大変になる点)を簡潔に指摘する
(10)(B)“Time management (時間管理)をする。または複数の参加者が
議論に疲れた表情をしているのを確認したのを確認した後、“at
the end of the day…”(結局は…)と結論に導く。
いかがでしたでしょうか。
日本の「常識」は世界の非常識ということを思い知らされます。同書は異文化
でのビジネスの場面における実践的に必要とされる行動や考え方、姿勢を教え
てくれます。日本人を相手にする時とは明らかに切り替えが必要ですね。外国
人相手と日本人相手で、みなさんはどのように切り替えていますか?
次号のメルマガも引き続き同書から、「日本人は異文化、すなわち異なる文化
の国や人に対して堂々と主張をするべき」というカン氏の厳しい指摘を紹介し
ます。どうぞお楽しみに。
◆ソース◆
============================================
『異文化主張力』日経プレミアシリーズ
http://www.amazon.co.jp/dp/4532262151
pp.16‐18
良い握手 (Good Handshake) vs. 悪い握手 (Dead-Fish Handshake)
http://www.booknest.jp/column/item?agcd=maki&aid=1032
============================================