※本メルマガバックナンバーのコラムは、大前研一が自らが執筆・発行しているものではなく、

 本講座の専属ライターにてお届けさせていただいております。

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┃ ┃ 『実践ビジネス英語講座』 メールマガジン     
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┃    グローバルリーダーへの道          2017/01/05 配信
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 皆さま、明けましておめでとうございます。まだ年始のお休み中の方もい
 らっしゃると思いますが、今年は英語力に更なる磨きをかけて学習をしよ
 うと抱負を掲げた方も多いのではないでしょうか。今号のメルマガは、学
 校では習わなかったけれど、知っていると便利な英語表現を書籍『気がつ
 けばバイリンガル ビジネス英語の常識Q&A-これだけは知っておきたい最
 低限の英語表現-』(IBCパブリッシング)から紹介します。「お酒」や
 「休暇」に関連する英語をクイズ形式で出題するので、ぜひ新年の腕試し
 として考えてみてください。

 【Question1】
 まだ松の内なので、お屠蘇気分が抜けない方もいるかもしれませんね。
 あるいは、年末年始に飲みすぎて「二日酔い」に悩まされた人ももしかし
 たらいるかもしれません。「二日酔い」は英語ではどのような表現をする
 でしょうか?ヒントは次の(1)~(5)のどれかを使います。

 【ヒント】
 (1)drink up
 (2)hangover
 (3)drink down
 (4)drunk
 (5)sober

 【Answer1】
 二日酔いの時には(2)hangoverを使って I have a hangover.
 と言います。hangoverには別の意味として[過去の]「残存物」「遺物」
 という意味があります。アルコールがまだ体内で分解されずに「残存物」
 「遺物」としてそのまま残っている状態を指すのでしょうね。(1)drink 
 upは「飲み干す」、(3)drink downは「酔い潰す」という動詞です。
 (5)soberは「しらふ」の意味で、(4)drunkはその反対の状態の「酔
 っぱらい」です。飲酒に関連して、日本ではあまり馴染みのない略語なの
 ですが、“DUI”(Driving Under the Influence)=飲酒運転という英語表
 現が、同書によるとよく使われるようです。知らないと、Under the 
 Influenceがアルコールの影響下にあることを意味するのはなかなか発想
 しづらいと思われます。皆さんはご存知でしたか?

 【Question2】
 休日に関する表現の問題です。年末年始の休暇は、祝日や公休や年休を組
 み合わせてとっている方もいらっしゃいますよね。次の(1)~(7)の
 日本語に相当する英語表現は何でしょうか?(A)~(G)のどれかに相当
 します。

 (1)祝日
 (2)公休(非番)日
 (3)有給休暇
 (4)連続休暇
 (5)病気欠勤(病欠)
 (6)代休
 (7)欠勤

 【ヒント】
 (A)consecutive vacation
 (B)national holiday
 (C)day off
 (D)paid vacation
 (E)sick leave
 (F)lieu day
 (G)absent

 【Answer2】
 (1) 祝日は(B)national holiday、(2)公休(非番)日は(C)day 
 off、(3)有給休暇は(D)paid vacationです。「年休をとる」はI'm 
 taking some of my paid vacation daysと言います。

 同書によると年次有給休暇(年休)は“annual leave with pay”とも言い
 ます。(4)連続休暇は日本では耳にしない制度ですが(A)consecutive 
 vacationです。同書によると米系金融機関の中には、この連続休暇を2週
 間以上(!)と定めているところがあります。米証券取引委員会から10
 日間以上連続して職場を離れることが求められているからです。2週間も
 職場を離れるとなると、不在にしている間、上司なり同僚なりに自分の
 仕事の代行をお願いすることになりますから、詐欺などの不正行為(fraud)
 があればその間に発覚するチャンスが大きくなります。米国には「不正行
 為を早期に発見する目的の休暇」なんてあるのですね。

 (8) 欠勤は(G)absentです。「インフルエンザで欠勤した」は下記
 のように言います。

 I was absent because of the flu.

 インフルエンザは必ず定冠詞theをつけてthe fluとすることに注意しまし
 ょう。外資系企業の中には(5)病気欠勤(病欠)すなわち(E)sick leave
 の制度を持つところがあるようです。これはいわゆる年休とは別に、短期・
 長期の傷病による欠勤を有給ないし無給で認める制度です。

 【Question3】
 次の()内の英語にぴったりの日本語を選んでください。
 “Since I have some personal business to take care of this afternoon.
 I would like to (turn down) over time work today.”

 【選択肢】
 (1)ひっくりかえす
 (2)断る
 (3)いじめる
 (4)下に置く
 (5)ひっぱたく

 【Answer3】
 「personal business」というのは、「個人が副業で行っている事業」と
 いう意味ではなく、単なる「個人的な用事」「私用」ぐらいの軽い用事を
 意味します。例えばPTAとかデートが「personal business」に相当します。
 「turn down」は、「over time work」(残業)を(2)断るという意味で
 使っています。同書によると、このほかにturnを使った表現としては
 「turn  sour」(こじれる)、turn over(年間総売上高、[株式取引の]出
 来高)、「turnover rate」(離職率)などがよく使われます。

 いかがでしたでしょうか。
 正月明けの初出勤早々、正月ボケが抜けていないような「二日酔い」「休
 日」「残業を断る」という英語はなるべくなら使う機会は無いほうがいい
 のかもしれませんが、この季節だからこそ、皆さんのビジネスシーンで飛
 び交うこともあるかも(?)しれません。外国人の同僚やクライアントと
 のスモールトークで、この時期だからこそ耳に入ってきた「新年ならでは
 の英語表現」を探してみてはいかがでしょうか?


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 ◆ソース◆
 『気がつけばバイリンガル ビジネス英語の常識Q&A-
 これだけは知っておきたい最低限の英語表現-』(IBCパブリッシング)
 https://www.amazon.co.jp/dp/4794604319
 pp.133‐134、137-138、153‐154
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