メルマガバックナンバーのコラムは、大前研一が自らが執筆・発行しているものではなく、

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今号のメルマガは、いまさら人に聞けない英文決算書の読み方に
ついてです。「英文決算書」と聞いて、「英文で、しかも決算書!?
ハードル高すぎ!」と身構えてしまわないでしょうか?英文決算書に
ついてコツさえ知っておけば、読み解くのは想像以上に簡単です。
MOOK『土壇場で英語が話せるようになる本』(日経BPムック)によると、
世界中の投資家に理解してもらうために、平易な表現で書かれていて、
文法は中学レベル並みに簡単、単語もビジネス英語の頻出単語が
ほとんどなのだと言います。それではさっそく、読み解くコツを
同書から紹介しましょう。


(1)英文決算書の種類は2種類「10-K」と「10-Q」がある
日本の業績報告書は「年次決算報告書」と「四半期決算報告書」が
ありますが、英文決算書も「10-K(テンケー、年次決算報告書)」と
「10-Q(テンキュー、四半期決算報告書)」があります。何十ページ
にもわたる分厚い報告書です。日本の業績報告書もページ数が多い
ですが、読む箇所はだいたい決まっています。実は「10-K」「10-Q」
も同様の特徴があるため、ページ数の多さに恐れる必要はありません。
読むべき項目は(3)で詳しく解説します。

(2)「企業名 10K」などとネット検索すれば、すぐにアクセスできる
検索エンジンに「企業名 10K」「企業名 10Q」と入力して検索する
だけで、その企業の決算書が表示されたウェブサイトに飛べます。
PDFファイルになっていますので、それをダウンロードして、必要が
あれば印刷するだけ。非常にシンプルです。

(3)目次構成と、読むべき3項目
まずは「目次」に相当する「TABLE OF CONTENTS」のページを確認
しましょう。日本の業績報告書は一定の書式が決まっているかのように、
どの会社も書式が似ていますが、英文決算書も同様に、書式はどの
企業もワンパターンです。ページ数の多さに圧倒されそうになりますが、
すべてを読む必要はありません。「10-K」の場合、以下の3項目を
読むだけで、その企業の事業構造を読み解くことができるのだと
同書は言います。

(3-1)Business=企業の活動内容、事業構造
その企業が何を目指し、どういった事業で収益を得ているかを説明
しているサマリー的なページが「Business(ビジネス)」です。最初の
「Overview(概説)」だけでもじっくり読みましょう。例えば、Google
の持株会社であるAlphabetでしたら「グーグルは検索サービスに
よって世界の人の暮らしを便利にし、効率的に広告を表示する仕組み
を提供する」と言ったことが書かれています。

(3-2)Risk Factors=企業が案じる「リスク」
決算報告書は本来、株主や投資家向けの文書です。投資するにあたり、
その企業の業績に変動を与える恐れのある、ビジネスモデルが潜在的
に抱えるリスクを書いています。例えばAlphabetの「Risk Factors」
には「競争が激しくなると、グーグルのプロダクトが優位性を失う
可能性がある。デバイスの進化により個人がパソコンを使わなくなる
リスクがある」と言った弱点が示されています。

(3-3)Financial Statements and Supplementary Data=最新決算データ
損益計算書、貸借対照表のページです。

(4)損益計算書
損益計算書の構造は大きく分けて上から「売上高の部」「費用・諸経費
の部」「利益」の順番に並んでいます。日本の損益計算書の順番と
同じです。損益計算書に出てくる勘定科目の頻出英単語は決まって
いますので、一度覚えてしまうと、どの企業の損益計算書も、読める
ようになります。

(4-1)
Revenues 
売上高の部
Total Revenues 
総売上高

(4-2)
Cost and expenses 
費用・諸経費の部
Cost of revenues 
売上原価
Research and development 
研究開発費
Sales and marketing 
販売・マーケティング費
General and administrative 
一般管理費
Total costs and expenses 
総経費

(4-3)
Income from operations 
営業利益
Interest and other income, net 
受取利息及びその他利益
Income from continuing operations before income taxes 
継続事業税引き前当期利益
Provision for income taxes 
法人税等
Net income from continuing operations 
継続事業からの当期純利益
Net income(loss) from discontinuing operations 
非継続事業からの当期純利(損)益
Net income 
当期純利益

最後に、数字について。英文決算書に出てくる売上や経費や利益の
数字の単位は「in millions(100万ドル)」です。ざっくりとした
“規模感”をつかむためには1ドル=100円で考えると、100万ドル=
1億円なので、数字に単純に「億円」をつけて読めば良いことになります。

いかがでしたでしょうか。
同書の著書の斎藤広達氏によると、「決算書には、企業の生きた最新
情報が凝縮されており、そこらのビジネス書よりよほど内容が濃い」
といいます。うってつけの「ビジネス英語教材」になりうるというわけ
です。みなさんも、気になる海外企業の英文決算書を読むことに挑戦
してみませんか?


◆ソース◆
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『土壇場で英語が話せるようになる本』(日経BPムック)
https://www.amazon.co.jp/dp/4822230996
pp.46-48
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