メルマガバックナンバーのコラムは、大前研一が自らが執筆・発行しているものではなく、

本講座の専属ライターにてお届けさせていただいております。

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今号のメルマガは、英文を速読する方法についてです。書籍『英語の
あたらしい読みかた』(IBCパブリッシング)から紹介します。
みなさんは英文をひたすら読むということに抵抗はありますか?
実は、負荷をかけることによって読む速度を効率的に高めることが
できるといいます。さっそく紐解いていきましょう。


◆「フレーズの塊を一瞬で画像認識する」速読テクニック

日本語で「風林火山」という四文字熟語を見たときにみなさんは
「風」「林」「火」「山」というように四文字を左から右に渡り
歩くように読んでいるでしょうか。きっとそうではないはずですね。
「風林火山」という四文字熟語全部を一気に、英語で言うところの
at a single glanceで“画像認識”しているはずです。

同書によると、英語でも、何度も読むうちに、頻出する英語は、
「風林火山」のごとくチャンクとして塊を一瞬で画像認識できる
ようになるのだと言います。日本語の四文字熟語を目にしたときと
同じ感覚で、「読む」から「フレーズの塊を画像認識する」に変わる
プロセスです。読むよりも一瞬で画像認識するほうが圧倒的に速いのです。

“風林火山読み”を助けるのはスラッシュ“/”で(頭の中で自然に)
切るプロセスです。例えばの具体例として、以下の英文を見てみましょう。

【例文】
I would like to introduce/two people I admire.

区切れでひと塊として見ることに慣れてくると、前半の部分は5つの
単語が“風林火山現象”で一つの「紹介したいのです」という意味を
持った英語として認識できるようになります。

ひと塊として認識できるバリエーションを増やすことが、英文に慣れ
ていく“風林火山現象”であり、速く読めるようになる最大のポイント
なのだと同書は言います。

例えば、長文の英文メールを受け取るとします。メールの冒頭の部分
や締めの部分は大体決まりきった英文なので、自分の頭の中で塊の
バリエーションの一つとして認識できれば、その部分は駆け抜ける
ことができ、速度が上がります。

例えば以下のようなお決まりの英文です。

【例文】
If you have any questions, please let me know.

こういった英文は見慣れすぎて、メールの最後にif you have~が出て
きた時点で、後半を読まなくても、大体の予想がついてしまいます。
これはつまり「風林火山」と同じで、“If you have any questions, 
please let me know.”という一つのお決まりのフレーズとして、
「読む」から「フレーズの塊を一瞬で画像認識する」ところまで
消化&昇華できているからなわけです。

もちろん、すべてがすべてよく出てくるフレーズやお決まりの文章
ではないので、全部が「風林火山」のように見えるわけではありません。
しかし、意味の塊で(頭の中で自然に)区切り、単語を一つずつ左から
右へと渡り歩くのではなく、まとめて画像認識するような感覚で読める
ようになるところを目指すように同書ではすすめています。


◆読む速度(WPM)を管理できるアプリの例

みなさんは、自分の読む速度がどのくらいなのか、定量的に把握して
いるでしょうか?読む速度の代表的な指標としてWPM(Words Per Minute)
という単位があります。1分間で読むword数を表す数字です。(読む速度
として以外にも、話す速度やタイピングする速度にも使われます)

本メルマガでは話を読む速度に絞りますが、数字の具体例を示すと、
TOEICのリーディングセクションではWPMが150~180ないとしっかり解き
終わることができないと同書では言います。読む時間だけでなく、
答えるのに必要な時間や内容の理解度などによっても大きく変わるため、
一概には言えませんが目安にはなります。

このWPMの測り方ですが、スマートフォンのアプリやウエブサービスを
使えば簡単に測ることができます。文末◆ソース◆に記載したURLの
ようなツールを使うと、強制的な速度で読む練習もできます。


◆音声化して読まないようにして読むスピードを上げる

サブボーカライズとは、黙読しているはずなのに頭の中や小声で声に
出して無意識のうちに音声化してしまうことです。口にできる速さは、
“風林火山読み”のような「フレーズの塊を一瞬で画像認識する」
速さを上回ることができません。声に出さず、頭の中でも音声化せずに
読む練習をすると読む速度がさらに自然に上がる感覚が得られると
同書では言います。サブボーカライズを防ぐことをアンチ・サブ
ボーカライズと言います。

アンチ・サブボーカライズのための具体的な練習方法として、同書の
著者はガムを噛みながら読む方法や「シー」と息を歯の隙間から吐き
出しながら読む方法を行ったと言います。アンチ・ボーカライズの
練習方法には決まったやり方というものがないので、音声化して読ま
ないようにするためにはどうするのがベストなのか、自分自身で工夫
して取り組む必要があります。

いかがでしたでしょうか。
読む速度(WPM)を管理できるアプリが存在するのをメルマガ著者は知り
ませんでした。陸上や水泳で自己ベストタイムをコンマ何秒という
わずかな数字でも更新できると、一人で練習していても成果を実感できて、
モチベーションのアップにつながります。同じ方法をリーディングでも
使えるのですね。

みなさんの読む速度は、何WPMですか?


◆ソース◆
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『英語のあたらしい読みかた』(IBCパブリッシング)
https://www.amazon.co.jp/dp/4794603606
pp.186-193

強制的な速度で読む練習を行うアプリなどを提供するURLの例
Polyglots
http://www.polyglots.net/

Spreeder
http://www.spreeder.com
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