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今号のメルマガは、学校の英語の授業では教わらなった発音のルールについてです。書籍『人生を変える英語力』(大和書房)から紹介します。

◆丁寧に発音しても英語は伝わらない?

「I・speak・English」と一つ一つの単語の後に間(ま)を入れて
明確に話すことと「IspeakEnglish」とまるで一文が一単語になるように流れるような英語を話すことと、どちらがネイティブに通じるのでしょうか。間違いなく後者の英語だと同書は述べます。むしろ前者の英語ではネイティブには通じないと言っていいかもしれないとまで指摘しています。

しかし、残念ながら「勇気を持ってこの発音の壁を越えることができている日本人は少ない」というのが現状なのだそうで、日本人が話しているブツ切れ英語から脱却させ、「よりネイティブが話す滑らかな英語に近づけるためのルール」を同書では解説しています。このルールを徹底して繰り返し練習することにより、ネイティブが話す抑揚のある英語に近づくことができるとすれば、皆さんもチャレンジしてみたいと思いませんか?本メルマガでは紙幅の制限の都合から、ルールを一つだけ紹介します。

◆ルール:母音を子音に引き寄せる

二つの隣接する単語で、初めの単語が子音で終わり、次の単語が母音で始まるとき、後の母音は前の子音に引き寄せられる

例として、Japanese appleの発音を同書であげています。「日本の・りんご」という意味を伝えることに注力しようとすると、Japanese(間)appleという発音になります。実際の英会話ではJapaneseapple。躊躇なくZappleという音に変化します。一度自分でZappleが言えるようになると、先頭の「z」の音はJapaneseの語尾の音であるという仕組みが理解できるので、聞き取れるようになります。このように仕組みを理解したうえで発音練習していくと、自分の英語が変わっていくと同書では述べています。発音を繰り返し練習することにより、実はネイティブの英語が聞こえてくるようになると言います。

ヒアリングだけを繰り返している人がいつまでたっても英語が話せないのは、ここに原因があります。原理原則のルールを理解した上で英語を話す人になって初めて、相手が話す英語が聞こえてくるのです。「話せない人には聞こえない」と同書では指摘します。

このルールを既に知識としてご存知の読者は多いと思います。そこで、もう一つ問題を出します。

Chief Exective Officer
を発音してみてください。

Chiefexectiveofficer
カタカナで書く場合、単語末尾の子音と単語の始まりの母音をつなげる知識を応用すると、素直に続けて発音すれば以下のようになります。

(1)チーフェグゼクティヴォフィサー

長くて舌をかみそうになって早口ではチーフ・エグゼクティブ・オフィサーのほうが発音しやすいですよね。ですので、わざわざ3単語をつなげて発音練習しないと思います。しかしながら、常にJapanese appleのように単純な2単語だけとは限りません。

このような場合は、どのように発音練習したら良いのでしょうか。実際の英語の発音は以下のようだと同書では述べています。

(2)Chie Fexecti Vofficer

【練習問題】
(1)Japanese apple
→Japane Zapple

(2)Good idea
→Goo Diea

(3)User interface
→Use Rinterface

(4)Chief Executive Officer
→Chie Fexecuti Vofficer

(5)I made up my mind.
→I ma Dup my mind.

(6)Business opportunity
→Busine Sopportunity

(7)Break even point
→Brea Keven point

(8)Competitive ananysis
→Competiti Vananlysis


いかがでしたでしょうか。
「母音を子音に引き付ける」という知識はあっても、Chief Executive OfficerをChie Fexecuti Vofficerのように発音するのをメルマガ筆者は知りませんでした。カタカナ英語のチーフ・エグゼクティブ・オフィサーとどうしても発音してしまいます。みなさんは、これまでどのように発音していましたか?


◆ソース◆
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『人生を変える英語力』(大和書房)
https://www.amazon.co.jp/dp/4479795332
pp.99-101
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【記事提供元】実践ビジネス英語講座-PEGL[ペグル]-
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