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今号のメルマガは、コミュニケーションにおける「感性」の磨き方についてです。書籍『外国人と働いて結果を出す人の条件』(幻冬舎)から紹介します。

異なる文化や経験に積極的に触れ、コミュニケーションが上手にとれる人は評価が高まります。経験によって、人に好感を与えるようになる「感性」が磨かれていくのだと同書は述べています。世界を股にかけて活躍するビジネスパーソン以外でも、この類の「感性」の高さに驚かされる日本人がいるものですが、同書の著者が例にあげるのが京都の観光地にある団子屋のおばちゃんです。

◆京都の団子屋のおばちゃんから学ぶ、コミュニケーションにおける「感性」の磨き方

この京都の団子屋のおばちゃんをメルマガ著者は具体的には知りません。大変失礼ではありますが「そうは言っても、たかが団子屋のおばちゃん」と従来なら読み飛ばしてしまっていたところですが、「侮れない」と痛感させられるニュース記事を最近読みました(文末の◆ソース◆参照)。

大阪城の前の茶屋の女性経営者(72歳)が「8個入り600円」のたこ焼きを、訪日外国人観光客を中心に売りまくって2016年は約2億4000万円も売り上げていたというニュースです。(脱税のニュースなのですが、「たかが茶屋なのに、セブンイレブン店並みの売り上げ!?」と2億4000万円という数字に驚きました)。脱税のニュースということは置いておくとして、同書が言及している京都の団子屋のおばちゃんも同じぐらい売り上げている凄腕のおばちゃんなのではないだろうかと勝手に想像してしまいます。

同書によると、彼女の英語はめちゃくちゃです。しかし、どんな国の人が相手でも、知っている限りのカタコト英語と日本語のちゃんぽんとありったけのジェスチャーで対応します。それも、団子を勧めて売るだけではなく、ときには笑いを取ったりしながらコミュニケーションを成立させているのだと言います。客は会話をしながら興味がわけば団子を買い、そうでなくても写真を撮ったり、にこやかに挨拶を交わしたりして、コミュニケーションを楽しんで去っていきます。団子屋のおばちゃんはこの種の意思疎通を1日何百往復もさせているわけです。

受け止める側は彼女のエネルギーに惹きつけられて、彼女の伝えたい内容を読み取ろうとします。少なくとも彼女の気持ちは伝わってきます。

「語学力が優れているだけで外国人との関係性を作れるわけではない」と痛感すると同書は述べています。

私たちは彼女から何を学べるのでしょうか。同書の著者は(1)思い・姿勢と(2)繰り返しだと言います。順番に見てみましょう。

(1)思い・姿勢
一つは境遇に関係なく、積極的に働きかけ、経験を求める「思い」とそれがあふれ出た「姿勢」です。

もし、団子屋のおばちゃんが、「言葉が通じないから」と店頭でモジモジしていたら、多くの人は彼女に気がつかず、団子の存在を知らないまま通り過ぎるでしょう。だから積極的に話しかけ、反応から相手の考えていることのヒントを得て、次の会話につなげます。話しかけることで相手は「私に興味がある人だ」と認識し、友好的な関係を築くきっかけになります。

団子屋のおばちゃんは、自分の言葉で団子の存在と魅力を知らせ、買った人のメリットを伝えようとしていたと言います。内容が伝わる前に「伝えようとする態度」が伝わっている、だから人を惹き付けることができるというわけです。言葉は十分に通じなくても「あなたと仲良くしたい」という意思が伝わり、能動的な態度が高評価を受けます。まず、働きかけることが大切な一歩です。

(2)繰り返し
もう一つ学べるのは、繰り返しによって会話の質を上げていることです。

京都の団子屋のおばちゃんは今後も綺麗な英語は話せないままかもしれません。しかし彼女は、語学力よりも目の前の相手が望んでいることを読み取る力を伸ばし続けています。

これは回数を重ねることによって磨かれてくる感性です。

おそらく、最初の頃は今よりも伝える力が弱かったのではないでしょうか。それでも何百回も何千回も繰り返していくうちに、外国人の好みや喜ばれるジェスチャーをつかみ、自然に繰り出して相手に楽しんでもらえるようになっています。

1回の交流、10回の会話ではなかなか本質はつかめません。100回、1000回と重ねることで身につく感覚があります。私たちも怖がらずに働きかけを繰り返すべきなのだと同書は言います。

「思い・姿勢」と「繰り返し」は、どちらか一つが欠けても豊かな感性を身につけることはできません。

いかがでしたでしょうか。
大阪城公園のたこ焼き店の売り上げ数字について考えてみます。休みなく365日働いているとして、600円のものを1日当たり何個売れば売上2億4000万円になるかというと、約1100個です。お客の8~9割が訪日外国人観光客ということですから、1000人近い外国人に売りまくっているということですね。そうした茶店を今までは気にすることもなかったのですが、機会があったら、言葉の通じない外国人の懐にどのように飛び込んでいくのか、じっくり観察して勉強したいと思います。みなさんは、普段どんな角度で「自分の感性」を磨いていますか?


◆ソース◆
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『外国人と働いて結果を出す人の条件』(幻冬舎)
https://www.amazon.co.jp/dp/4344913868
pp.166‐169

大阪城公園「たこ焼き店」1.3億円脱税で在宅起訴
…客8~9割は訪日外国人
https://www.sankei.com/west/news/180726/wst1807260038-n1.html
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【記事提供元】実践ビジネス英語講座-PEGL[ペグル]-
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