メルマガバックナンバーのコラムは、大前研一が自らが執筆・発行しているものではなく、

本講座の専属ライターにてお届けさせていただいております。

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┃週刊メールマガジン
┃「グローバルリーダーへの道」
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今号のメルマガは、世界に出て通用する独自の専門性や得意分野を
持っているかという話です。書籍『外国人と働いて結果を出す人の
条件/山本 紳也(著)』(幻冬舎)から紹介します。

仕事上の専門性を持っていなければならないのは当然のことですが、
ここでは、ビジネスとは直接関係しない趣味的な事柄を、「独自の
専門性や得意分野につなげることができる」という話を同書の中
から紹介しましょう。

(事例1)日本文化の中に専門や得意分野をつくる

同書の著者がフランス人ソフトウエアエンジニアたちと仕事した
ときの体験です。著者が本格的に海外で仕事をするようになった
30年前は、日本のアニメやアイドルについて詳しい人たちが
「おたく」と呼ばれるようになった時期ですが、日本のアニメや
アイドルを堂々と趣味にするということ自体はまだマイナーな時代
でした。

しかし、海外でアニメやアイドルに詳しい人たちは「日本人なら
アニメやアイドルについて自分たちより知っているだろう」と
考えて、著者が日本人だと知るや否や、バーチャルアイドルや
アニメの名前を出して質問攻めにしたということです。

今になって振り返れば、この時、「秋葉原の文化について詳しい」
「アニメ史についてなら夜通し語ることができる」という強みを
持っていたら、一躍尊敬の対象になっていただろうと著者は言い
ます。残念ながら著者は彼らの疑問には答えることができなかった
ということですが、特殊な得意分野でも、それが切り口になって
新しい交流を始めることができるのだという一例です。

アニメやアイドルに限らず、日本の文化である相撲や茶道、盆栽
などでも同じです。禅も、自分を高める方法として、海外で興味を
持っている人はたくさんいるのだと言います。少しでも触れた経験
を話せたら、会話のきっかけになるでしょう。

たとえ、自分の知識量が国内の日本人同士の環境では評価を受けて
いないとしても、海外の異なる環境でも同じように評価を受けない
とは限りません。積んだ経験の中で、何が功を奏するか、実際に
海外に出て人と会ってみなければ本当にわからないものです。

小さなことでも構いません。自分なりの得意分野や強みは、世界で
働く人たちの懐の中に入り込むツールに変えることができます。

(事例2)見知らぬ場に飛び込んで人間関係を築ける

専門性というと大げさに聞こえてしまいますが、見知らぬ場に飛び
込んで人間関係を築くという行動ができるというのも得意技、強み
です。特に日本人の場合はそこまで積極的に関わろうとする人が
少ないぶん、「珍しいタイプの日本人」として受け入れてもらえる
可能性が高いと著者は言います。

ある商社に勤めていた人は、海外赴任が決まり、初めての地で新しい
人間関係を築くことになりました。そのとき彼が武器にしたのは
「見知らぬ場へ飛び込もうとする好奇心」です。

海外拠点でありがちなのは、日本人同士で固まって、毎日日本人と
日本語を話す環境に漬かってしまうことです。これでは現地の人たち
と馴染むことも、現地を知ることもできません。そこで彼が考えたの
は、食事の時間にローカルの社員と仲よくなることでした。

彼一人で「仲間に入れてくれないか」とローカルの社員たちの輪の中に
飛び込み、「今夜は奢るからいい店を紹介して欲しい」と頼んだのです。
それも、日本人が好むようなよそ行きの店ではなく、ローカルの社員
たちがよく行く、現地で評判の安くて美味しい店にして欲しいと伝え
ました。最初は新しく赴任してきた彼に遠慮があったローカルの社員
たちも、「一緒に食事に行ってくれるのか」と親近感を持ち、食事の
場はとても盛り上がったと言います。

しばらくの間一緒に飲み食いが続くと、互いの人柄が出ます。
フランクな場で率直な意見を聞けたおかげで、彼はローカルの社員の
本音や目線を理解できました。日本の本社と現地をつなぐ役割を担って、
両方にバランス良く采配を触れるようになり、業務成績を伸ばすことが
できたといいます。

いかがでしたでしょうか。
外国人が日本に興味を持っていると分かったとき、英語が出来る
出来ないにかかわらず、自分が不勉強な故にその話題で盛り上がれ
ないことは悔しく(恥ずかしく)、自分で自分にがっかりすることが
あります。

だいぶ昔のことですが、メルマガ筆者が学生時代に海外へ行って
「実技をできればなあ」、実技が出来ないまでも「語れればなあ」と
悔やまれたのは柔道です。「柔道ができるか?」と外国人に話しかけ
られたことが何度かあります。

つい仕事での英語を使うとなると、語学面ばかりを鍛えようとして
しまいますが、実はそれ以外に現場で役立つスキルというものは多分に
あるのだと思い知らされます。みなさんは、海外に行った時に溶け込む
ための武器としてどのような専門性や得意分野を持っていますか。
あるいは、外国人と話をしたときに、自分が専門性や得意分野を
「持っていればなあ」と思った経験はありますか。


◆ソース◆
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『外国人と働いて結果を出す人の条件』(幻冬舎)
https://www.amazon.co.jp/dp/4344913868/
pp.36-39
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