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今号のメルマガは、因果関係を表す接続詞“so”や副詞の“so”の
正しい使い方の話です。書籍『日本人の英語はなぜ間違うのか』
(集英社文庫)から紹介します。

(1)接続詞“so”が使えるのは、前後の文の因果関係が強い時だけ

たった2文字の接続詞のせいか、“so”という接続詞を安易に使って
しまいがちです。しかしながら、「日本人が使う“so”は誤用である
ことが多い」と同書の著者は指摘します。

典型的な誤用を次の例文でみてみましょう。

【誤用の例文】
I am from Shizuoka. So I live alone in an apartment.
(私は静岡出身です。だから当然なことに、私はアパートでひとり
暮らしをしています)

一見すると、間違いではないように見えます。前後2つ文の“論理的
関係”を表すために、2番目の文の冒頭に、Soを安易につけてしまい
がちです。

「因果関係を示す表現に関して、日本語のほうが英語よりもだいぶ
制限が緩い」のだと同書の著者は指摘します。“英語的論理”から
すると、日本語の「静岡出身なので、アパートでひとり暮らしを
している」という論理は成り立たず、「静岡出身であり(and)、今
アパートでひとり暮らしをしている」のようにandを使わなければ
なりません。

というのも、東京では静岡出身の大学生で、必ずしもアパートでは
なく、寮や一戸建に住んでいる人もいれば、ひとり暮らしではなく、
2人や3人で暮らしている人も少なくないからです。新幹線通学する
大学生もいます。つまり、「静岡出身」だからといって、何も
「アパートでひとり暮らし」と選択肢が決まっているわけではないのです。

「静岡出身」であることと「アパートでひとり暮らしをすることの
必然性」との間にある“論理的飛躍”は大きいと言え、接続詞“so”
を使うことができません。

【“and”を使った正しい文】
I’m from Shizuoka, and I live alone in an apartment.

接続詞のandには「[結果の意を含んで]それで、だから」を表す
機能があります。下記の例文のようにandも因果関係を示します。
andは便利な接続詞なのです。

【接続詞“and”を使う例文】
I was tired and decided not to go.
(私は疲れていて、行かないことにした)

I love the music of the Beatles, and listen to it often.
(私はビートルズの音楽が大好きで、よく聴きます)

以下の例文のように固い因果関係の場合なら、“so”を使うことに
問題はありません。

【接続詞“so”を使う例文】
He was in another country on the day of the murder, so it 
couldn't have been he who did it.
(彼は、その殺人があった日には、外国にいたから、彼がやった
はずがない)

I don't have any money myself, so I can hardly loan you 
100,000 yen.
(私だってお金が全然ないから、あなたに10万円貸してあげるなんて
考えられない)

(2)副詞“so”は“very”の代用ではない

“very”(非常に)の代わりに副詞として使う“so”についても同書は
誤用を指摘しています。

【誤用の例文】
My mother was so anxious that I should come home for the New Year.
(私の母は、私がお正月に帰省することをあまりに願っていました)

“so”を単純に“very”(=非常に)の代わりに使ってしまいがちですが、
「程度を表す副詞の“so”」の基本的な役割は別にあります。
具体的に言えば、そうした副詞の“so”は“so~that~”=「~する
[である]ほど~する[である]」という使い方が基本です。しかし
ながら、上記の文の“so”の使い方は、so~that~”の構文ではない
ので誤用というわけです。

【副詞“so”ではなく“very”を使わなければならない文】
My mother was very anxious that I should come home for the 
New Year.

【副詞“so”を使う例文】
My mother was so surprised [that]she fainted.
(母はあまりの驚きで、気絶してしまいました。=母は気絶してしまう
ほど驚きました)

いかがでしたでしょうか。
同書の指摘によると、接続詞“so”も副詞“so”も中学、高校の
英語の教科書には誤った例文が散見されるということです。
みなさんは、正しい接続詞“so”や正しい副詞“so”の使い方を
知っていたでしょうか。


◆ソース◆
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『日本人の英語はなぜ間違うのか』(集英社文庫)
https://www.amazon.co.jp/dp/4087457729
pp.105-128
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