メルマガバックナンバーのコラムは、大前研一が自らが執筆・発行しているものではなく、

本講座の専属ライターにてお届けさせていただいております。

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今号のメルマガは、日本人と外国人、特に米国人との行動様式の
違いについてです。『日本人が誤解される100の言動』(IBCパブリッ
シング)から4つ紹介します。同書によると、どんな国や民族にも、
“暗黙の行動様式”のようなものが存在すると言います。日本では
当たり前なのに、米国では当たり前でない行動様式をピックアップ
しました。みなさんは行動様式の違いに気が付いていたでしょうか?

(1)外国人の上司がそばに来て話しかけてきたら、スク―ッと立ち上がる

机について仕事をしているとき、特に上司や、目上の人がそばに来て
話しかけてくることがあります。日本人は礼儀正しく振る舞うために、
立ち上がって相手とコミュニケーションしようとします。同書による
と、座っている日本人の部下がスク―ッと立ち上がると、外国人は
びっくりして戸惑ってしまうこともあるようです。外国人は立ち上がっ
た日本人の行動を見て、軍隊のような堅苦しさを感じると言います。

ちなみに、米国人は仕事している部下の机の上に腰を下ろして話しかけ
てきたりします。日本人から見れば、自分の机の上に腰掛けて話を
しようとする米国人のほうが失礼千万に思えてしまいます。すぐ目の
前に腰を掛けているその人に、時には強圧的なプレッシャーすら覚えて
しまいます。しかし、米国人は、話をする相手と平等に、しかもリラッ
クスして話をしようとするが故にそうした行動をとるのだと言います。

(2)レストランでの注文の仕方

「型」を重視する日本人の弱点は2つあると同書では言います。
一つは型を破ることができず、一つの方法に固執しがちなことです。
そしてもう一つは、現場や部下が上司の命令に従い過ぎ、個々の
判断や決裁がそれがちになることです。

レストランに行くと、当然メニューの中から注文します。しかし米国
では、往々にしてお客さんは料理に細かい注文をつけているのをしば
しば目撃します。例えば、朝食にトーストを注文するだけでなく、
「トーストの上に目玉焼きをのせて、サイドディッシュにイチゴを
盛った小皿が欲しい」という具合です。日本ではメニューに載って
いないそうした注文には応じてくれない場合がほとんどです。従業員
側にも客側にもメニューに載っていない料理を注文したり注文を受け
入れるという発想がそもそもありません。

(3)混んだ地下鉄の乗り方

例えば、ニューヨーク市内を走る地下鉄を例にとりましょう。
通勤時間帯、ドア付近に人が立っていても、後から乗る人はその人を
奥に押し込むようなことはしません。ですから、ドア付近が混んで
いても、中に立っている人は比較的少ないまま、地下鉄のドアは閉じ
られて、そのまま発車します。

同書によると、米国の人は、自らの立つ場所や場を他人から無理矢理
侵害されることをとても嫌います。これは米国人のプライバシーに
ついての意識の高さに起因した感覚から来るのだということです。

こうした行動様式を知らずに、ニューヨーク市内を走る地下鉄の中に
いる人を押しながら乗車しようとすると、相手から強い抗議を受ける
ことになります。他人から触られることへの抵抗感は米国人のほうが
日本人よりもはるかに高いということです。

それに対して、日本人は地下鉄の中に立っている人を押し込みながら
乗車します。他人同士での押し合いにそれほど気を遣うことはあり
ません。日本人は知り合い同士だと相手の距離をむしろ取ろうと
します。他人同士だと、そうした遠慮がなく、押し合ってしまいます。
不思議なものです。

(4)席の譲り方

バスなどで乗客が譲ろうするとき、例えば、窓側の席が空いていると
します。同書によると米国では、通路側にいる人が立ち上がって、
窓側にその人を通す傾向があります。日本人は自分が窓側に移動して、
自分の席を相手に譲る傾向があると言います。降りるバス停が遠いか
近いか、相手がお年寄りかどうかによっても変わると思いますが、
そのような傾向があるということです。このようなとき、「窓側に
詰めてくれればいいのに」と思うことがあります。

同書によると、自分の「場」をプライバシーの一部と考える文化を
米国人は持つために、通路側の席を確保した状態で、窓側の席を譲る
のだと言います。元々「場」をプライバシーと関連させない日本の
文化では、今まで座っていた通路側の席を譲るのだと言います。

いかがでしたでしょうか。
同書の中で「席の譲り方」に関する箇所を読んで想起したのは、
混んでいる電車の中でも外国人観光客が座るスペースを詰めずに
一人で1.5人分ぐらいを占有している場面をよく目撃する経験です。
日本に滞在中のマナーが外国人観光客が浸透してきているせいなのか、
目撃する場面は減っていますが、混んでいるのに「なぜ?」「鈍感
なの?」と不思議に思うこともありました。同書を読んで、自分が
座っている1.5人分のスペースの「場」をプライバシーと考えている
のかなとメルマガ筆者は理解しました。

こういったそもそもの“感覚の違い”を理解していると、仕事や
プライベートでコミュニケーションを取る際にも変に誤解をしたり、
理解できずイライラしたり…ということが減るかもしれませんね。

みなさんは、外国人の行動様式で理解しづらいと思うことはありますか?
それはどのような場面ですか?


◆ソース◆
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『日本人が誤解される100の言動』(IBCパブリッシング)
https://www.amazon.co.jp/dp/4794600593/
pp.36、38、172、174、176
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