メルマガバックナンバーのコラムは、大前研一が自らが執筆・発行しているものではなく、

本講座の専属ライターにてお届けさせていただいております。

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今号のメルマガは、インド人のメンタリティについてです。本メルマガ
読者のみなさんの中にも、実際にインド(人)と取引をされている方も
いらっしゃるかもしれませんが、インド人とはどんな人たちなので
しょうか。書籍『インドとビジネスをするための鉄則55』(アルク)から
紹介します。

著者の島田卓氏は、東京銀行(現・三菱UFJ銀行)のインド・ニューデリー
支店次長として1991年着任し、4年間インドに駐在、その後、同行を
退職して株式会社インド・ビジネス・センターを設立しています。

◆インド人がよくしゃべるのには理由がある?

インドは中国に次ぐ世界第2位の人口の国ですが、国土面積は日本の
9倍弱と広く、人口は約12億人。言語の数はおよそ260もあると言われ、
宗教もヒンドゥー教、イスラム教、キリスト教、シーク教などさま
ざまです。インド人同士でも初対面では英語であいさつをして話し
始めるのだと島田氏は言います。そのため、インドという国全体を
ひとくくりにして、「こういう文化でこういう考え方をする」という
のは決めつけにくいのだそうです。

ただ、上記のように多様性があるために、自分の言いたいことを
バックグラウンドの異なる相手に確実に伝えようとして、皆よく
しゃべります。日本には「沈黙は金」という言葉がありますが、
逆にインドでは、厳しい環境の中、サバイバルは容易ではありません
ので「沈黙は死」と同じということのようです。「黙っていては、
何も生まれない」というのがインド流の考え方です。メルマガ筆者の
中では、インド人は「自己主張が強くてよくしゃべる」という
イメージがありましたが、「サバイバルのためなのか」と理解すると、
少し納得がいきます。

インドには29の州と7つの連邦直轄領があり、日本よりも面積が大きな
州が存在します。州それぞれが一つの国のようなもので、州境を越える
と言葉も文化も異なります。世界的にグローバルな人材が求められる
時代になりましたが、故郷を離れた異国の地でもインド人が適応して
活躍できるのは、そのためなのですね。「言語の違う外地」と考えれば、
隣の州だろうが遠い米国だろうが、そう変わらないのかもしれません。
インド人はどこへ行っても積極的にコミュニケーションを取ろうとします。

◆日本人独特の婉曲的な表現はNG

日本では「相手の気持ちを配慮することが美徳」とされていますが、
インドでは気遣いよりも意図を伝えることが優先です。「デリカシー
よりもサバイバル」と心に刻んで、考えや思いを正直に表現するべき
だと島田氏はアドバイスします。

日本人は持って回った言い方をするので、何を言いたいのか、インド
人には意味が分からないのだと島田氏は言います。例を挙げると、
訪問客との面談を切り上げる際、やんわりと断るための常套句を英語
に直訳したとしましょう。

I'll think it over.
(まあ、考えておきます)

I'll let you know when you come again.
(また次の機会にでも)

日本人側はやんわりと断ったつもりでも、インドの人は文字通りに
受け止め、後日、「結論はどうなったのか?」「次はいつ行けば
いいのか?」とせっつかれることになると言います。

「相手の機嫌を損ねることになるのではないのか?」と過度に心配
するより、要点を確実に伝えることを島田氏はアドバイスします。
日本で使い慣れた婉曲的な表現は封印し、インドの人に届く言い方を
工夫することです。「言うべきことは言ってやるべきことをやる」
――それがインド流なので、逆にインドの取引相手からストレート
過ぎて傷つく物言いをされたとしても、気にすることはないのだと
島田氏は言います。「悪意があるのか」と気をまわして悩むよりも、
要点を正確につかむように努めましょう。

日常の社交辞令でも、日本流を通すと誤解のもとになりかねません。
「今度うちに遊びに来てください」とあいさつ代わりに言うと、相手は
「いつ呼んでくれるのか?」と招待してもらう日を待つことになります。
招待しないと「うそつき」の烙印が押されてしまうかもしれないという
ことです。

インド人は多弁なので、相槌を打ったつもりで「YES」「YES」という
のも島田氏によるとNGです。日本人は相槌を打ったつもりでも、承諾
したものとみなされ、後々、トラブルの種になります。

ちなみに、日本人が頷くとき、「うんうん」と頭を前に倒すように
振りますが、インド人が頷くときは、頭を左右に倒すようにゆっくり
と振るのだそうです。日本人が相手に対して何か疑問や不信感を感じ
て首をかしげるときのジェスチャーなのでややこしいですね。

いかがでしたでしょうか。
メルマガ筆者は親しいインド人はいないのですが、サバイバルという
意味ではインドと似ている環境と思われるインドの隣国スリランカの
人を知っていて、その人は日本人以上に婉曲的な表現をしてきます。
スリランカは仏教国だからインドとは違うのか、はたまた、その人
特有のメンタリティなのかは分かりません。

みなさんはインド人の知り合いがいますか。そのインド人はどのような
メンタリティの持ち主ですか?


◆ソース◆
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『インドとビジネスをするための鉄則55』(アルク)
https://www.amazon.co.jp/dp/4757426895
pp.126‐127,151、194-195
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