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今号のメルマガは、「損をしない日本人」になるための6つの秘訣
についてです。書籍『世界で損ばかりしている日本人』(ディス
カヴァー選書)から紹介します。著者は同書を出版した当時、25年、
9か国を国際機関で働き、米国人男性と結婚している関本のりえ氏です。

関本氏は日本で育っているため、私たちと同様に小さい頃から「自己
主張をあまりするな」「言い訳をぐだぐだと言うな」「理屈を言うな」
と(おもには親や学校の先生から躾けられて)言われて大人になって
います。同じような躾けを受けた人も多いのではないでしょうか。

しかしながら、海外で働いてみると、それがことごとく日本人のため
にはなっていないどころか、国際舞台において日本人が損をする原因
を作っていることに気がついたと関本氏は言います。「世界で損を
しない日本人」になるためには、外国人と話す時は、次に列挙する
ようなことに気をつけてみてはどうかと提案しています。

(1)わかりきったことでも言語化する
日本ではペラペラと調子よく話す人に対して一般的には評価は高く
ありません。「賢い人は、余計なことをしゃべらない」。これは
小さい頃から何度も聞くセリフです。

例えば、以下のような例を関本氏はとりあげます。隣人の家の
ごみがカラスなどに荒らされて散らかっているのを片付けた時など、
よっぽどのことでない限り、ほとんどの日本人はいちいち「掃除
してあげましたよ」と言ったりはしないのではないでしょうか。

外国ではこのようなとき、きちんと「掃除しておきましたから」と
主張しないと、死ぬまでわかってもらえないと言います。それどころか、
「無断で掃除された」と誤解され、「人の家のごみを勝手に漁って
いた」などと勘繰られかねません。

(2)相手に攻撃されたら、絶対黙っていてはいけない
仮に、会議の席で外国人に批判されたとしましょう。
そこで「まあ、後でゆっくり説明するか」などと悠長に考え、
その場では黙っていると致命傷になると関本氏は継承をならします。
どんなくだらない理屈であろうが「とりあえず何かを言っておく」
「自分の立場をとことん説明しておく」ということが、攻撃された
ときは一番重要です。

たとえ内容のないことでも、とりあえず言っておく――外国では
そんな人が評価されます。会議では関係ない人がたくさんいよう
とも、会議の趣旨とは関係なかろうとも、会議の重要な時間をその
ために消費してしまうことを意に介さず、「自分は正しい」と延々
と主張しまくるべきです。ともかく自分を守らないと「やる気の
ない馬鹿」だと思われてしまいます。

関本氏は国際機関に勤め始めたばかりの頃、「ごちゃごちゃ言わず、
仕事さえ頑張っていれば必ず認めてもらえる」と信じていました。
会議の場で、関本氏のリサーチ方法に文句をつけてきた人がいました
が、会議中ということもあり、関本氏はずっと黙って聞いていました。
関本氏は「ここにいる人々は、どうしてそういう方法をとったのか、
ちゃんと知っているはずだ」と考えたからです。会議が終わった後、
親しくしていた米国人の同僚から「なぜ反論せずに黙っていたのか」
と説教を受けた経験を関本氏は同書の中で述べています。

(3)たまには、相手が話し終えるのを待たないで話し出す
外国人と仕事をするときには、「相手が話し終えてから」「ひと呼吸
置いてから」などと考えていると、一生発言できなくなります。

いかがでしたでしょうか。
「(2)相手に攻撃されたら、絶対に黙っていてはいけない」を
読んで想起したのは、カルロス・ゴーン被告の苦しい「潔白主張」です。
日本では無理な主張しすぎると「火に油を注ぐ」という“炎上”を
招きかねないことをどうしても恐れてしまいます。

みなさんは、外国人の相手から攻撃を受けたときどのように反応
しますか。


◆ソース◆
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『世界で損ばかりしている日本人』(ディスカヴァー選書)
https://www.amazon.co.jp/dp/4799310178
pp.210-228
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