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今号のメルマガは、意外と知らずに使っている、英語本来の意味についてです。『英語マニアなら知っておくべき500の英単語』(すばる舎リンケージ)の中から3つを紹介します。

(1)ユビキタス(ubiquitous)
ubiquitousは「いたるところに同時に出現する」「どこにでも現れる」というのが本来の意味です。通信がどこでもつながる意味以外では以下のような使い方をします。

a ubiquitous television presenterとは、どの番組にも登場しているようなテレビのキャスターのことを指します。

the ubiquitous corianderとは、あらゆる多国籍料理の中に潜んでいるパクチーのことを指します。

the ubiquitous box hedgeとは、柘植の生垣のことで、格式高い洋式庭園にはどこにでもあります。

同書によると、ubiquitousを使うときには「うわっ、またかよ」という、内に秘めた食傷気味な気持ちがこめられています。

(2)デモグラフィック(demographic)
本来は人間集団やその規模・構造などを研究するdemography(人口統計学)から派生した形容詞ですが、今ではテレビ番組の視聴者層や雑誌の読者層のような「特定の人口集団」を意味する名詞として使われています。

【例文】
The episode was popular among its target demographic, the thirty-five-plus age group, but meant nothing anyone younger.
(その回はターゲットである35歳以上の視聴者層には好評だったが、それより若い層にはまったく響かなかった)

(3)ジレンマ(dilemma)
dilemmaとは、「同じくらい不愉快な2つの選択肢の中から一つを選ぶこと」です。ここで重要なのは以下の2点です。
・二者択一であり、選択肢は二つしかない
・両方ともダメな選択肢である
例えば、休暇に旅行に行くとします。休暇に行ける場所は2か所しかないうえに、どちらの場所も、台風シーズンである――というような状況でない限り、dilemmaではありません。


いかがでしたでしょうか。
「車を運転するには高齢なので、運転免許を返納したいけれど、生活していくには車が必要というジレンマ」というような言い方を日本語ではしますが、この選択肢だと、英語にするときはdilemmaを使えないことが(3)からわかります。

上述したジレンマ(dilemma)のように、「英語の本来の意味とは少し違う」ように使われている日本語、みなさんはどのような言葉をご存知ですか。


◆ソース◆
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『英語マニアなら知っておくべき500の英単語』(すばる舎リンケージ)
https://www.amazon.co.jp/dp/ 4799107615
pp.95, 103, 164
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