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今号のコラムは、英語を勉強するのに最も効率的な時間帯についてです。書籍『1日10分!「英語脳」の作り方』(Amazon Services International, Inc.)から紹介します。

同書の著者によると、英語を勉強する最も効率的な時間帯は、朝目覚めてすぐです。日中の隙間時間、夜の就寝前の時間を英語の勉強時間に充てる方も多い中、朝は、まだ脳も目覚めていません。朝型でない方にとってはなかなかむずかしいと感じる方も多いかもしれません。

◆朝が弱くても、「見るだけ」だから実践できる

しかし、同書がすすめる具体的な実行方法は簡単です。夜寝る前にタブレット端末やスマホを置いておき、目が覚めたらすぐに起動して、英語を読むというものです。最初のうちは、読むのではなく、「見る」だけでも何を読んでも構いません。内容は、エンタメでもニュースでもOKです。

朝は忙しい方が多いでしょうから、時間をかける必要はありません。5分でも、どうしても時間がなければ1分でも良いでしょう。目が覚めて起き出すまでの、普段ならボーっと過ごす時間にタブレット端末やスマホを手に取るのです。

◆「日本語脳」が目覚める前に、英語に触れる

この習慣を身につける目的は「日本語脳」が目覚める前に、英語に触れることにあります。朝、目覚めた直後は、まだ一文字も日本語を読んでいませんし、一言も日本で会話していない状態です。つまり、「日本語脳」の活性化がかなり低く抑えられている状態です。この段階で英語のシャワーを浴びれば、脳はスムーズに英語モードになり、英語脳を効率よく育てることができると同書の著者はいいます。これは、それまで読んできた多くの雑多な英文の中から、脳の神経ネットワークが共通の法則を勝手に見つけ出し、英語という言語全体を理解した状態が脳内に出来上がることが理由だと同書では説明しています。

また、日本語脳が邪魔をしないために、英文が読みやすくなる効果も期待できます。実際のところ、朝一番の読書では、普段よりも速く読めたり、いつもはつい英文和訳するくせが出るのに、英語を英語のままスムーズに理解できることを実感できる方もいるはずだと言います。

1日の始まりに調子よく英語を読めれば、その後の学習のモチベーションも高まるでしょう。まったく理解できなくても、ただ英文を眺めるだけで脳が英語モードになるという簡単な方法なので、朝目覚めてすぐに英語を読むサイクルを習慣づけることを、同書の著者はすすめています。

いかがでしたでしょうか。
みなさんは、朝目覚めてすぐ、何をしますか?ボーっと過ごす時間に5分でも英語を見るだけで英語脳を育てることができるとするのなら、試してみる価値はありそうですね。

◆ソース◆
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『1日10分!「英語脳」の作り方』
(Amazon Services International, Inc.)
https://www.amazon.co.jp/dp/B00E3PSH0S
第2章 初級編 簡単な生活習慣が「英語脳」をつくる
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