「中学校レベルの英語で話せるようになる」と一般論ではよく聞きます。同書は「読み・書き」能力を「聞く・話す」能力に高めるトレーニング法を紹介しています。
鍵になるのは英文法です。英文法の中から、ここでは不定詞を例に具体的なトレーニング方法を紹介します。不定詞を使いこなせるようになれば、英会話は飛躍的に伸びると同書の著者は言います。以下の例は、英語学校「バイリンガル」の教材で使われていた例文です。(「バイリンガル」とは94年に経営破綻した英会話学校の名前です。ほかの英会話学校でなかなか成果が上がらなかった同書の著者が「バイリンガル」に通って「話せるようになった」と述べています。)現在、その代わりに「代用できる書籍がある」ということです。文末で参考までにその書籍を紹介しますが、「バイリンガル」で同書の著者が話せるようになった方法は「ひたすら不定詞の名詞的用法の例文を口に出してスピーキングの練習をすること」です。
【不定詞の名詞的用法の例文】
<Drill 1>主語としての名詞的用法
To teach English is a lot of fun.
To go to school is a lot of fun.
To play tennis is a lot of fun.
To take a bath is a lot of fun.
To watch TV is a lot of fun.
To play mahjong is a lot of fun.
To go to the movies is a lot of fun.
To listen to the radio is a lot of fun.
<Drill 2>目的語としての名詞的用法
I like to teach English.
I like to go to school.
I like to play tennis.
I like to take a bath.
I like to watch TV.
I like to play mahjong.
I like to go to the movies.
I like to listen to the radio.
これらの例文のスピーキング練習を1日2時間、1週間繰り返していると本当に「不定詞の名詞的用法」については上達すると言います。文章を見なくても自分の思ったことが英語で口から出てきます。
街を歩いていて、英文が口を出てくればしめたものです。自分の空想の世界で遊んでもいいわけです。一度文章を作ったら、英語でしゃべってみましょう。不定詞の名詞的用法を使います。
To go to a date with A is a lot of fun.
Aさんとデートするのは楽しい
I want to go to the movies with A.
Aさんと映画を観に行きたい
空想の世界です。友人との場面やビジネスの場面、どんなテーマでもかまいません。ただし、不定詞の名詞的用法を必ず使います。そして、ノートの英文に沿って(ただし、英文を見ずに)スピーキングの練習をします。
これを1日2時間、1週間も繰り返せば、どうでしょう。英文法が自分の血となり肉となって身についてくると同書の著者は自らの体験を述べています。
逆にいつまでたっても英会話が上達しないのは、この文法をスピーキングで使える英文法にまで引き上げていないところに原因があると言います。
いかがでしたでしょうか。
今はなき英会話学校「バイリンガル」の方法を現代風にアレンジし、極めて効率的に英会話上達に導く書籍があると言います。それが、森沢洋介著『どんどん話すための瞬間英作文トレーニング』(ベレ出版)です。英文法の例として出て来る簡単な文章を数多く、ひたすらスピーキングするという練習法、試してみてはいかがでしょうか。
◆ソース◆
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『英語は世界を開く: 挫折の連続で分かった大人の英語学習法』
(Amazon Services International, Inc.)
https://www.amazon.co.jp/dp/B07SSB6HHH/
第2章 大人の英語学習法
◆飛躍的に伸びた、今はなき英会話学校「バイリンガル」
◆中学英語の「読み・書き」能力から「聞く・話す」能力へ
◆瞬間英作文トレーニング(基本編)
『どんどん話すための瞬間英作文トレーニング』(ベレ出版)
https://www.amazon.co.jp/dp/4860641345
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