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今号のコラムは、知っているようで知らない「commitment」の本当の意味についてです。書籍『同時通訳者が教える 脳に定着する“超効率”英語勉強法』(プレジデント社)から紹介します。

みなさんは、仕事やプライベートで「コミットメント」とか「コミットする」と言う言葉を使ったことがあると思います。一般的には「commitment」は、「約束」「責任」といった日本語に翻訳されていますが、これは表層的な意味合いに過ぎないのだと同書では述べています。

英語における「commitment」は、きわめて強い拘束力や義務、責務、強い覚悟と言ったニュアンスを持つ言葉です。「絶対にやりとげる」「どんなに困難でもやりとげる」――そのような強い意志や確固たる覚悟を内包する言葉でもあります。口約束であっても「commitment」という言葉を口にしてしまえば、それは軽々しく反故にすることが許されなくなります。自らの実行義務を課す覚悟のうえで「commitment」という言葉を使わなければならず、途中で投げ出すことは許されません。

「commit」は日本語では「約束する」と翻訳されて、軽い口約束といったニュアンスまでも含まれています。日本語の「コミットしますよ」のつもりの軽い感覚で「commitment」を使ってしまうと、英語ネイティブスピーカーとの間に感覚のズレが生じます。

【「commit」を使った例文】
I am committed to the success of this project.
(このプロジェクトの成功に私はコミットします)

上記の例文には、話者が全身全霊でそのプロジェクトの成功に邁進していく気概が込められています。とても軽々しく口にはできない表現です。では、もう少し強調する度合いを下げたい場合はどうしたらいいのでしょうか。

同書では、「commitment」のような強い単語を使わずに、自らの責任を示す言葉として、「ownership」という単語を紹介しています。「ownership」は所有権という意味のほかに「当事者意識」「責任感」という意味でもビジネスシーンで頻出する単語です。

【「commit」を避けた例文】
I would expect you to have a strong sense of ownership.
(強い当事者意識(責任感)を持ってことに当たってください)

いかがでしたでしょうか。
英語と日本語は異なる言語なので、一方の言語圏でしか知られていない価値観やコンセプト(概念)が存在します。(「commitment」はカタカナでそのまま「コミットメント」と通訳することもあるそうです)。

この話に類似した例として、 メルマガ筆者は日本語の「もったいない」という価値観やコンセプトに相当する英単語は、存在しないと聞きました。みなさんは、日本語⇒英語あるいは英語⇒日本語にできない価値観・コンセプトを表す単語で、頭に浮かぶものはありますか?

◆ソース◆
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『同時通訳者が教える 脳に定着する“超効率”英語勉強法』(プレジデント社)
https://www.amazon.co.jp/dp/4833423324
pp.55-58
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【記事提供元】実践ビジネス英語講座-PEGL[ペグル]-
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