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今号のコラムは、「単語が分かる=英語が分かる」ではない、という話です。実は、単語をよく知っているからと言って英語ができるようになるという保証はありません。別の言い方をすれば、単語集で単語を覚えることは、「英単語の日本語訳」をよく知っているだけであって、それだけで英語ができるようになるわけではないようです。書籍『英語は歴史から学べ!』(横浜タイガ出版)から紹介します。

◆英単語集で単語を暗記してはいけない?

「英語の勉強」=「単語を覚えること」という考え方の魔力は非常に強力です。単語集で単語を覚える、あるいは、子供の英語教育を、単語を覚えることから始めさせがちです。このことの、いったい何が問題なのでしょうか。

「単語集で英語を勉強した」という人に対して同書の著者は以下のような問いかけをしています。

・単語集を初めから終わりまで、全部覚えることができましたか?
・そして今でも記憶していますか?
・その大変な努力は、実際に報われましたか?

――おそらく、ほとんどの人の答えは「NO」ではないでしょうか。

人間はそもそも忘れる生き物であり、忘れることが自然だと言います。「単語の暗記に時間を費やしたのに、それでも単語力が不足しているのは、自分の努力が足りないからだ」と考えてしまいがちですが、「単語力の不足」=「努力不足」とは言い切れません。無理に単語を覚えるのは、効率の悪い勉強であり、その根元である単語集は捨てたほうが無難というのが同書の主張です。手元にある単語集を捨てさえすれば、「英語の習得」=「単語の暗記」という思い込みも捨てることができます。

◆単語は、意味を理解している文章を丸ごと暗記する中で覚えるのがベスト

同書の著者は「英単語集を今すぐ捨てなさい」と言いますが、次のような反論をしたくなります。「そもそも単語を知らないで、どうやって英語を理解するのか?」

単語帳で単語を覚えることの弊害について同書では述べているものの、一方で、単語を知らなければ英語ができるようにならないというのもまた事実です。英単語を覚えること自体が問題なのではなく、その覚え方が問題だというわけです。では、単語はいったいどのように覚えればよいのでしょう。

同書によると、ベストな覚え方は「意味が分かっている英文を丸ごと暗記する中で、自然に単語を覚える」という方法です。

同書では、以下のように勧めています。
たくさん本を読んでいる人は漢字をよく知っていて、国語力がある。英語力も同じ言語なので、英語力を伸ばしたいのであれば、良質な文章をたくさん読むのが良い。さらに暗記をすれば、「数多くの単語を含む英語」を丸ごと習得することができると言います。

上記の方法でいつの間にか脳に定着した単語は、意味を聞かれても日本語で答えることができないものもあるということです。しかし、英語を聞けば理解でき、言ったり、書いたりする時に無意識に使うことができます。これこそが「本物の単語力」だと同書では主張します。

いかがでしたでしょうか。
みなさんは、英単語集以外で英単語を覚えたことがありますか。それはどのような方法ですか。

◆ソース◆
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『英語は歴史から学べ!』(横浜タイガ出版)
https://www.amazon.co.jp/dp/B082PKGRX6
pp.42-52
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【記事提供元】実践ビジネス英語講座-PEGL[ペグル]-
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