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今号のコラムは、場所を表す前置詞atと前置詞inのニュアンスの違いについてです。前置詞にatを使うべきなのか、inを使うべきなのか迷った経験はないでしょうか。また、前置詞と名詞の間に定冠詞theをつけるルールがいまいちわからない…と困った経験のある方も多いかもしれません。具体的にat school/in the school/at the school/in schoolの違いについて、書籍『英文法イメージリンク【前置詞】』(英会話エクスプレス出版)から紹介します。

(1)at schoolの意味
【例文1】He is at school.
(彼は学校に行っています/授業を受けています)

冠詞の枠に入っていないschool単体は「学校の仕組みや働き」を意味します。つまり、schoolは「先生は授業を行い、生徒は授業を受ける」――そのような“機能”を表しています。at schoolという表現は、そのような“機能としての学校”において活動していることを表すので、当然、その学校とは“いつも通っている学校”ということになります。上の【例文1】はいつも通っている学校で彼が授業を受けている(先生なら授業をしている)ことを意味しています。

(2)at the schoolの意味
【例文2】He is at the school.
(彼はその学校にいます)

【例文2】は、彼がその学校という地点にいることを意味しています。学校の建物内なのか、外(校庭)なのかは意識されていません。the schoolがどの学校を指しているかは文脈次第ですが、いつも通っている学校の場合は通常at schoolを用いるため、別の学校を指していると考えるのが自然です。

【シーン】TVのレポーター「今日はA小学校にお邪魔しています」に対して、母親「あら、うちの子、今日は交流でその学校にいる(He is at the school.)はずだけれど」

(3)in the schoolの意味
【例文3】He is in the school.
(彼はその学校内にいます)

【例文3】は、彼がその学校の敷地内にいる(外にはいない)ことを意味しています。話し手にとって「彼が建物の内部にいるのか、外部にいるのか」が重要なときに使う表現です。また、the schoolがどの学校を指しているのかは文脈に依存します。いつも通っている学校かもしれませんし、それ以外の学校かもしれません。

【シーン】父親の質問「不審者が出たらしい。子供はどこ?」に対して、母親の答え「学校の中にいる(He is in the school.)と連絡がありました」

(4)in schoolの意味

【例文4】He is in school.
(彼は学生です)

【例文4】は彼がその学生として学んでいるところ(在学中)であることを意味しています。in schoolは「先生は授業を行い、生徒は授業を受ける」そのような就学制度の内部にいるということです。【例文4】は「教師として働いている」意味にはなりません。理由はin schoolの外部にあるのが「就労している(働いている)状態だからです。そのため、教師ではなく生徒として学んでいるという意味になります。就学制度の内部と外部の違いについては、以下の【シーン】を参照ください。

【シーン】友達の質問「今旦那さんは何しているの?」に対して妻の答え「会社を辞めたの。資格を取得するためいま学生をやっています(He is in school.)

いかがでしたでしょうか。前置詞がinかatか、定冠詞theがあるかないかで4者4様、少しずつ意味が違っているのですね。みなさんは前置詞や定冠詞を使い分けられていますか?

◆ソース◆
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『英文法イメージリンク【前置詞】』(英会話エクスプレス出版)
https://www.amazon.co.jp/dp/B082NYG77G
場所を表すatとinの違い
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【記事提供元】実践ビジネス英語講座-PEGL[ペグル]-
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