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今号のコラムは、「海外グローバル企業の80/20ルール」対「日本企業の100点満点、品質至上主義」についてです。書籍『なぜ日本企業は真のグローバル化ができないのか―日本版GOM構築の教科書』(東洋経済新報社)から紹介します。
みなさんは「80/20ルール」ということばを聞いたことがあるでしょうか。コンサルティングの現場で、日本企業と海外グローバル企業の両方と仕事をする機会を得た同書の著者は、「80/20ルール」は、あるグローバル企業の経営トップ(外国人)が、同書の著者に対して投げかけたキーワードです。その経営トップが言うには「2割の努力が8割の成果を生み出すのに、日本人の多くは、究極を求めて努力し続け、たった2割の成果のレベルアップ(8割から10割へのレベルアップ)のために、さらなる8割の無駄な努力をしているように見える。なぜそういう思考に至るのか」とのことでした。

海外グローバル企業の仕事ぶりは、非常にスピーディでメリハリが利いていると言います。説明・説得のために同書の著者らのコンサルタントが作成するドキュメンテーションも必要最低限でよく、重要な意思決定が立ち話で決まることも多々あるのだと言います。それに対して、日本企業(もちろんすべてではありませんが)の場合、コンテンツの構築よりも、意思決定(調整・根回し)に多くの時間を取られる場合があります。経営トップ層向けの意思決定であるほど、最終イベント(経営トップとの対話)に向かうまでの途中チェック・修正の回数は増大するのだと言います。修正を繰り返した結果、当初案とは似ても似つかないものになりかけることもあります。これを当初案の段階に巻き戻すのに、再び時間がかかるわけです。

海外グローバル企業では多国籍・多言語の集団が仕事をすることを前提としています。そのため、海外グローバル企業における業務は、必ずしも100%点満点を目指すのではなく、「80/20ルール」で推進します。彼らは、成長市場に素早く展開し、一気にポジションをを築き、規模の経済によりコスト優位性を確立することこそが、勝負するグローバル市場での競争優位の源泉になると考えるからです。多国籍・多言語の集団が100点満点を目指すことに経済合理性はないという前提に基づくのだと言います。

いかがでしたでしょうか。
みなさんの企業は、「80/20ルール」でしょうか。それとも「100点満点、品質至上主義」でしょうか。

◆ソース◆
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『なぜ日本企業は真のグローバル化ができないのか―日本版GOM構築の教科書』(東洋経済新報社)
https://www.amazon.co.jp/dp/4492557679
はじめに
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【記事提供元】実践ビジネス英語講座-PEGL[ペグル]-
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