日本国内または海外の職場で、議論をリードするビジネスパーソンの方も多くいらっしゃると思います。世界には様々な国があり、国によってコミュニケーションの方法も様々あります。

ビジネスディスカッションと言っても、国や地域によっては対立型と呼ばれ相手の意見に反対することを厭わない文化もあれば、他者の意見を尊重する文化が強く、なかなか反論の生まれない、いわゆる対立回避型と言われる国もあります。
中でも日本は、対立回避の側面がかなり強い国です。阿吽の呼吸や空気を読む等の言葉がある通り、同調圧力が強いため、頭ごなしに他者の意見を否定することに抵抗を感じるのです。同様の傾向は東アジアや南米の国々にも多く見られます。
一方で、アメリカやヨーロッパでは、いわゆる対立型と呼ばれる国が多く、果敢に反論をぶつけ合い、活発に議論します。

第四次産業革命とも言われるこの時代、活発に議論がなされる社会の方が成長のスピードやアイディアの質・量が変わってくるようにも思います。一方で対立回避型の国では、なかなかイノベーションが起きないのかも知れません。それでは、我々日本人や他の対立回避型の国において、議論を活性化するためにはどのような手段があるでしょうか。いくつかご紹介します。

上司を議論の場から外す

対立回避型の国では、上司の意見を尊重する傾向があります。そのため上司の前では、上司と異なる意見を言いづらい部下が多いです。上司は部下による議論の場から離れ、内容は後で確認しましょう。

個人ではなく、意見そのものへの反論となるような工夫

対立回避型の国民は、自分の意見が否定された場合に、まるで自分自身を否定されたような感覚を持つ場合があります。この問題をクリアすべく、あくまで個人に対する攻撃とならないように工夫することも一案です。例えば、議論に出た意見をすべてホワイトボードに書いて、それを見ながら反対意見を述べていくと言うスタイルを試してみるのも一案です。こうすれば個人への攻撃と言う印象は残らず、活発な議論を促すことができます。

建設的な議論のためであることを明確にする

他者の意見に反対していたとしても、必ずしも本意ではない場合があります。建設的な議論をするために、敢えて反対意見を述べざるを得ない場合も往々にしてあるのです。反対意見だけを述べることに抵抗を感じる場合には、建設的な議論をするための反論であることを予め示すことも一案です。


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